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では、前回の「ピンチな状況をDESC法を使って最適化する」や「上司が話を聞いてくれない。」のように、アサーティブなビスネス・コミュニケーションをトレーニングするつもりで、、不適切なコミュニケーションを
DESC法でアサーティブなコミュニケーションに置き換えてみましょう。
D=Describe(描写する)
E=Express(表現する)
S=Specify(提案する)
C=Consequences (結果を伝える)
DESC法は、以上の4つで構成されています。
状況は「上司が頑固で話が通じない」場合です。
D)描写=「いつものことだが、上司が頑固で話が通じない」
E)表現する=「いくら説明しても自分の意見を変えない」
S)提案する=「もうお手上げだ」
C)結果を伝える=「自分で考えるだろう」
コミュニケーションの断絶が上司側に起こっていると解釈しているようですが、本当にそうでしょうか、自分は上司を理解しているのでしょうか。
この状態を、DESC法でスイッチチェンジして、アサーティブなコミュニケーションに最適化します。
D)描写=「頑固なのは自分たちが気がつかない理由があるのかも」
E)表現する=「自分の気がついていないこと、課長が気がついていないことを整理してみよう」
S)提案する=「自分が気がついていないことがあると思います。一度ゆっくりご指導いただけませんか」
C)結果を伝える=「課長にはご面倒をおかけしますが、信頼される人間になりたいのです。」
自分が折れたように感じるかも知れませんが、短絡的な勝った、負けたの判断は間違いのもと。そういうレベルの問題ではありません。
なりたい自分、出したい結果を実現するのが目的です。脱線しないように留意して、アサーティブな展開を心がけます。問題点を発見して自分に非があれば変えればいいことですし、上司が間違っているなら、間違いを受け入れやすいように、上司を責めない形のアサーティブな企画書にして提出したらいいわけです。
優先すべきテーマを共有していると、多少の感情の行き違いがあっても問題になりません。
時にはただ不安から意見を受け入れない場合もあります。否定的信念の強い人物は少なくありません。 なにごともネガティブに受け止め事なきを最優先している人もいます。そういう人を相手にした場合、言うだけで最後も責任は知らん顔という態度なら態度変更は起こりえないものです。
だからあきらめるのではなく、 そうでないことをアサーティブに伝えていくことで変化が起こる可能性があります。
社内・社外問わず、地道な行動をしっかり見ている目利きは必ずいるものです。
自分を大事にする意味でも可能性は閉じないようにしたいものです。
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