「もちろん、しかし、もし」の話し方が日常的に多用されると、どうなると思いますか?
かなり困ったことになります。
仕事には優先順位があります。重要なこと、急ぐこと、さほど重要でないこと、ぢっちでもいいことなどです。
優先順位を意識せずにやっていると、急ぐこと、やりやすいことが自然に優先されるようになります。
結果、重要なこと、難易度の高いことが後回しにされていくようになります。
パレート博士が発表した理論「パレートの法則」というものがあります。
俗に20:80 の法則と呼ばれたりもします。
いろいろなところで使用されていますが、その一例をご紹介します。
●全顧客の
20%のお客さまで80%の利益をあげている
● 全体の20%の重要なことで、80%のことは解決する
● 全商品の20%で80%の売上を構成している
●納税者の上位20%が税金総額の80%を負担しているる
などなど・・・・20:80 の法則の一例です。
全体の20%の重要なことで、80%のことは解決するということは、20%の他に80%の重要でないことがある。それを解決しても20%のことしか解決できないということです。
それなら重要な20%に集中したほうが有利だと考えるのが、賢い人の考え方です。
実は、ほとんどの人は賢いのです。
「もちろん」「その通り」「おっしゃる通り」と、納得しているものを一気にぶち壊す言葉が「しかし」「もしも」です。
賢い人を愚かな人にしてしまうのが、「しかし」「もしも」という言葉なのです。
このひとことは、20:80 の法則を破壊しまくるハンマーのような役割をしています。
「気はついているんです。しかし、いまはできるような状態ではないので苦労しているんです。もしも・・・」
このような言葉が出るとき、この人はなにが重要な20%か分かっています。しかしこの言葉によって自らの正しい判断を阻害し、重要な20%に手をつけることはありません。
結局、重要でない80%で毎日をやり過ごすために、成果はあがらず、自分から自信をどんどん奪い続けています。
重要でない80%のことは、
コツコツとしなくてもできることがほとんどです。
反対に重要な20%はコツコツなしにはできないことが多いようです。
決して難しいということでないのですが、コツコツを嫌います。
たとえばお客さまとの会話の内容は重要です。
成功率を高めるには、お客さまの心理を考慮して組み立てます。
経験や学習なしにうまく出来ない場合も多いはずです。
だからこそテストが必要なのですが、省きます。
テストの結果を検証して、改良するようなことを面倒と思います。
ほとんどの人は面倒だと感じますが、重要なことなので、コツコツと改善に取り組みます。
優先順位を考えない人は、簡単にすませます。成功率を無視して、なんであれアプローチしたらいいだろう。数打てば当るくらいに考えます。
「数打てば当る」は、間違いではありませんが、自分に都合のいいように解釈しているに過ぎません。
野球でバッターボックスに立った打者は、バットを振らない限り、ボールに打つことはできません。
だからといっても、ボールも見ずに振り回していたら、当ることはありません。
優先順位を考えずに行動する、指示を出す人が、管理者になったら部下は大変です。
計画したような成約率が得られるかどうかも分からないまま、スタッフに伝達して、目標達成しょうとするのが、そもそも荒唐無稽、乱暴すぎます。
スタッフの心情を考慮すると気の毒です。
行動を要求されるスタッフに必要なのは、実行する「勇気」ですが、勇気を奪うようなことをしながら、部下が思うように動かないと嘆く管理者が少なくありません。
乱暴を超えて横暴ですよね。
その横暴を無意識に繰り広げる元凶が「しかし」「もし」です。
自分の勇気のなさが、他者の勇気も奪っているのです。
ウ〜ン。ここで自信を失う人が少なくないでしょうね?
でも大丈夫!まだ始まったばかり。
このサイトを読んでいくと、どうすれば、いいのか、分かるようになりますからね。
あなたの体中に勇気がわいてきますよ!
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