コミュニケーションで大切なことは、伝える内容に矛盾や間違いがないことです。
だからと言って恐れる必要はありません。
アサーション権で認めるように是正すればいいのす。
但し間違うにしても、アテュード(姿勢)つまり、THE WAY(在り方)が肝心です。
無責任な間違いは許されるものではないし、自分も他者も傷つける行為で、 アサーティブから離脱したものです。
伝える内容に矛盾や間違いがないとは、 つまり、重要なのは、答えを知っていることです。
それ以上に重要なのは、逆算してプロセスを立案できる力。
目的地に到達できる道筋を正しく描く能力です。
答えが分からない場合に、やむを得ず「仮説」を使います。
推察力の高い仮説が必要なので、ツールを使う力が求められます。
そして、仮説がないなら、仮説がなくて動けないより、
間違った仮説でも使って前進した方がましです。
前進して間違いだと気がついたらすぐに改めればいいことです。
だから仮説は必ずPDCA(計画→実行→検証→是正)とセットが条件なのです。
刻々と変わるのが世の中ですから、 答えを知っていてもPDCAとセットが当たり前です。
目標を達成する計画の正体は正解そのものでなければなりません。
やってみなければ判らないというのは計画ではなく無策つまり計画がないことです。
つまり計画のディテール(詳細)とは正解から逆算したプロセスです。
次に問題を考えてみてください。
肖像画を前にして男がこう言った。
「私には息子も兄弟もいないが、この人物の父は私の父の息子だ」。
肖像画に描かれていたのは誰なのだろう。
出所 『ウミガメのスープ』
この答えは、娘です。
◎「八甲田山」という映画があります。ここでお話していることがよく判っていただけます。すごく参考になるので感傷をおすすめします。
物の見方を変える、スイッチチェンジは、思い込みや決めつけを他の思い込みや決めつけに変えようというのではありません。
思い込みや決め込みには根拠がありませんが、正解を発見する、あるいは仮説を見いだすには根拠があります。その根拠によって認識を変える、場合によっては価値観を変えていこうというのが、実践サーティブの基本ポリシー(信念)です。
これには知識と知恵と、開拓精神が宿る身体を使います。使ってもまだ足らないということもあります。そのとき、巷にあふれている「こんなものでいいでしよう」という曖昧な態度に終わらず、また相手に変わることを希望したり、コントロール、要求するのではなく、自分の行動の量と資質を変えることで、局面を変えてWIN-WINに突き進もうというのが、実践サーティブです。ビジネスでの積極的自己主張という意味が理解していただけると思います。
実際、慣れた人ならともかく、そうでない方が、自分を積極的に変えていくというのは、生易しいことではありません。極端な表現をすれば他者が寝ている間も勉強しなければならない局面もあります。
ゲンキポリタンの実践サーティブで掲げる男前、あるいはハンサムウーマンという意味は、その負担を自身のボランティア精神、ホスピタリティで自ら求める姿に、送る言葉なのです。
しかし、短期的には負担に感じることがあっても、実は自分を大事にすることに他なりません。知識、知恵、精神力のどれもが強化され、実年齢が何歳であっても、ライフスキルが育まれ、自己肯定感が高まります。自己肯定感の高まりは周囲の人にも好ましい影響を与え、ライフスキルを育むように機能します。
アサーティブな行動による自分自身のコミュニケーション力の向上は、直接の相手とのWIN-WINの実現に留まらず、自分の周りのすべてのひとにかけがえのないプラスの影響を与えるのです。