新人に、アサーティブな声かけを積極的にしていますか？

新人を放ったらかしにしていませんか?
積極的にアサーティブな声かけをすることが大切です。

職場には、アサーティブな職場、ノンアサーティブな職場、アグレッシブな職場があります。
モチベーションが低く、退職率の高い職場は、アサーティブでない、ノン・アサーティブな職場か、アグレッシブな職場です。

アサーティブでない職場に永く務めている人がマネジャーである場合には、自分の感覚に慣れきっていて、自分と違う異質に奇異な視線を向けることも珍しくありません。

最初から、きつく言わないとなめられると平気で言う人もいます。
その心情は理解出来ないこともないけれど、ノンアサーティブ、アグレッシブでは永く勤務できないものです。

新人アルバイトというのは、慣れない雰囲気に緊張した状態で、慣れない業務の中で不安な気持ちを抱えているものです。
自分の作業が合っているのか、接客は正しいのかなど、耳にする言葉の意味も十分理解していなくて曖昧なままに自信が持てず不安なのです。

そんな不安を取り除くには、まずその新人パートナーの動きを絶えず見ていてあげることです。
間違っていれば怒るのではなく、アサーティブにやさしく教え、正しければ笑顔で励ましてあげるようにします。

いつも、誰かが見てくれているという安心感がやる気につながり、結果的に覚えが早くなります。

「今のでいいんだよ」「○○さんの接客を見てごらん」などと、マネジャーはもちろん、先輩アルバイトが積極的に声をかけてあげて下さい。

一体感のあるサポートが安心感と信頼感を育てやる気に変わっていきます。
何も反応がなく、ほったらかしにされると、早々に辞めてしまいます。
それは甘やかすのではなく、ノンアサーティブでも、アグレッシブでもなく、アサーティブを行動した心そのもの。
同じ見られている状態であっても、間違っていれば怒る、
荒っぽい言葉づかいでの厳しい教え方、正しくても励ましがない状態、つまりアグレッシブに「監視されているように感じるようなサポートはサポートになりません。
ますます緊張と孤独感を強めるだけで、やる気どころではなくなります。

教えていることが正しいかどうか、やっていることは正しいかどうかに注目するのでなく、うまくいってるかどうかに注目することがアサーティブな態度です。

甘やかすとつけあがるという考え方も分かりますが、新人の不安を考慮すれば安心の内にサポートする方が効果的です。

OJTは多用される理由は、「新入パートナーの成長」と「会社の業績向上’目標達成）」の一石二鳥の成果が期待できる点にあります。
また新人にとっても分かりやすいメリットがありますが、それには注意が必要です。
指導者となったマネジャーや先輩に指導力が伴わない場合、新入パートナーの能力向上どころか、その可能性を摘んでしまうことになります。

OJTは、意図的・計画的・継続的の3つで構成されています。
これを欠くとOJTはその目的を達成することはできなくなるので、教える側に関わる人全員に統合された意識と計画性があることが必須です。

離職率の高い小売りサービス業でも、いきなりお客様に接するようなことはさせず、座学で頭に叩き込んでからOJT(オン・ザ・ジョブトレーニング（仕事しながらのアサーティブな教育)に入るのが効果的です。
その方が圧倒的に覚えが早いからです。

新人にも、アサーティブな人、ノンアサーティブな人、アグレッシブな人がいて、修得する力量にも個人差はありますが、1〜2ヵ月の実地研修期間が終了したら仮採用テストを実施し、めでたく本採用となって正規時給になるという仕組みを採用するのも効果的です。
この場合、もっとも重要なポイントは「実地研修期間」にあるのであって、「正規時給」にあるのではありません。

「実地研修期間」がポイントと考えるのは教える側次第という考え方です。「正規時給」がポイントと考える場合は本人次第という考え方で、意図的・計画的・継続的なOJTが実行されないからです。
導入しても効果が違うのはポイントの違いによるものです。

 

 

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