アサーティブに関する3つのタイプ
・アサーティブ
・アグレッシブ
・ノンアサーティブ(パッシブ/受身的)
アサーティブを語る上で重要な態度に3つのスタイルがあります。
まず、アサーティブを実現する態度であるアサーティブがあり、その対極の態度に、アグレッシブ(攻撃的)とノン・アサーティブ(ノン・アサーティブ(パッシブ/受身的)/受身的)の2つがあります。
【 アサーティブ 】
アサーティブを実現するのはアサーティブです。
アサーティブな態度は、率直、誠実、対等、自己責任を基本にした態度です。
国の内外を問わず、民衆に支持された指導者の名言と共にそのモデルを発見できます。
アサーティブは、自分のことを大切に考えるが、同じように相手を大切にできる態度です。自信を持って説得力のある心の豊かさを印象づけることが出来、互いの納得と理解のもとに発展的、継続的な協働(チームワーク)できる態度です。
意識の有無、在り方はともかく、現実には恊働が前提であるビジネスでは、自分のゴールを実現するために、相手のゴールを考慮し、相手が仕事しやすいように環境を整えることができるスキルといえます。
部下を使う立場であれば、部下本人の自己実現、部下の育成を考慮しながら、自身の目標を達成するために、部下が仕事しやすいように配慮できる態度が恒常的にとれる態度です。
世の中は結果がすべてですが、結果はプロセスの最後に過ぎません。だからプロセスをマネジメントし、コントロールする配慮を欠かすことなく恒常的に行うことを習慣化している態度とも言えます。
また、アサーティブに注目していることから、相手が新人でも、どんなに偉い人であっても、その姿勢が変わることがないのも特長です。
変わらないのには理由があります。互いのゴールを尊重する力があるからです。尊重を可能にするのは、互いのゴールへの使命と願望が理解できて、客観的な認識と主観的な認識の双方のバランスから根拠を導きだして行動の基本に置くことが出来るからです。
コントロールについて注意したいのですが、人をコントロールすることは不可能ですが、人が場面と関わるプロセスはコントロールできます。つまり人間の気持ちをコントロールできませんが、作業、動作はコントロールできるという意味です。
作業、動作をコントロールして、本人に気づかせることで、人間の気持ちをある方向に向かわせることはできますが、大半は人間の気持ちをコントロールして、作業、動作をコントロールしようとします。それは出来ないという意味です。
【 アグレッシブ 】
アグレッシブ(攻撃的)は、自分のことを最優先する態度ですが、際立っているのは、自分の言い分やメリットを獲得するために、相手を言い負かそうと自分勝手な理屈を振り回したり、表向きだけ従ったり、威嚇したり、丸め込んだり、時には暴力に訴えたりするタイプです。
じぶん外の力を使うことで、強引さによって一時的には自分が勝利することも多いのですが、結果的には出来ればかかわり合いになりたくない、人が寄り付こうとしない担当者になってしまうことも少なくありません。じぶん内の力が育む機会を自ら断ち切ってしまっているため、役職や地位から離れると無力感を味わうことになり、自己否定感が残ることになります。
実は、その自己否定感がアグレッシブ のスタートになっています。元来必要なスキルがないより、備えている場合が多いのですが、自身に否定感が強いため、アグレッシブ(攻撃的)な態度をとっている場合が大半です。積極的に率直、誠実、対等、自己責任を取り入れることでアサーティブに変わることが可能です。
【 ノン・アサーティブ(パッシブ) 】
ノン・アサーティブ(パッシブ/受身的)は、常に自分より相手を尊重し、自分のことや自分の立場は二の次にしてしまう態度です。意見を伝えても主張することがなく、選択と決断を相手にまかせてしまうことが多いのが特徴的です。相手を敬うことは大切ですが、必要以上に頭を下げたり、相手の意見をそのまま受け入れてしまうことは、逆に相手を不安にさせるか、意味もなく尊大にさせてしまい「思い通りになる相手」と思わせます。アサーティブから遠のいた状態を自ら作ってしまいます。
ノン・アサーティブ(パッシブ)は、とかく被害者的な立場に身を置くような結果になりがちです。自分の扱い方を他者に教えているのが、他ならぬ自分だという意識を持つことが重要です。自分が被害者なら加害者に置かれた者にも言い分があるということになります。結局互いに尊重出来ない関係にしかならないというのは不毛です。そんなことにならないように、自分を尊重することが他者を尊重することになることを忘れずにいたいものです。
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