どういったフレームワークを使えばいいかは、事実によって変わります。
フレームワークとは額を使うという意味で、事象をどう見るか、額の中に入れて観察、検証、分析することです。事象に適正なフレームを使うことがポイントです。
最適なフレームを使うには知識が必要であり、使いこなすには技術が必要です。いずれも量と質の経験を重ねることで強化されます。
こういった知識、技術を使うことが偉いように思う方がいますが、本質はそういうことではありません。
求める結果を出すことが目的であって、これが目的化してしまうとおかしなことにあります。
本質で重要なのは、答えを知っていることです。答えを知っていると、目標に到達するためのプロセスが逆算でひねり出せます。到達するためのプロセスを、マイルストーンにして描けることが重要で、マイルストーンをステージにして適切な行動を実行することに集中するのが仕事の本体です。これが計画するということです。
しかしアサーション権で説明したように、人間は神様ではありません。答えが判らない場合に仮説を使います。仮説がないなら、仮説がなくて動けないより、間違った仮説でも使って前進した方がましです。
前進して間違いだと気がついたらすぐに改めればいいことです。朝令暮改は当たり前というのは、正解を見つけるためだからです。
どんどん迅速にPDCAを繰り返すのです。これもアサーション権でお話したことです。成功するために失敗はしていいのです。
しかし迅速にPDCAを使わないと失敗は失敗でしかなくなります。もし、正解を見つける目的もなしに、失敗を繰り返す、朝令暮改を繰り返すとしたら、バカとしか言いようがないのです。よく「頑張ります」と心意気でぶつかろうとする方がいますが、答えも仮説もなしに、ただ目標に挑戦するというのはあまりにも拙い愚行です。
物事の仕組みが根本的に判っていないために。 ルールがあることも判っていないです。
つまり感情で動くなということです。感情で目標を設定してはいけません。
このようなチームは当然のように空中分解しますが、反省すら出来ないのでカイゼンの糸口すらつかめないままになります。
率直・誠実・対等・自己責任のどれもがなく、コミュニケーションの断絶が起こっていて、人間尊重の精神から大きく離脱しているからです。
コミュニケーション力の不足とは、3つの条件のどれもが満たされていない状態と言えます。スタート段階で身についていないのは仕方がないにしても、期限を定めて身につけるようにしましよう。そのためには「感情は行動にしなくもいい」ことを忘れないようにしましょう。