■美人のトレーナーにつくとダイエットできる理由
ジムで起こるひとつ。
女性がヨガレッスンなどで、美人のトレーナーにつくとダイエットができることがあります。
その理由は実に単純。
美人の先生を目にしながらトレーニングするので、美のイメージが強くインプットされ、美への執着心が強まり、「動因」が高まります。
動因とは、動機づけの原因で、モチベーションが高くなる原因です。
モチベーションが高くなる要素には、「動因」と「誘因」があります。
「誘因」は、動因を支えて達成に引っ張る要因です。
美しくなりたい気持ちは自分の内側にある願望です、これが動因。
それに火をつけるのが美人トレーナーというわけです。これが誘因。
ごほうびなどインセンティブは誘因の代表です。
馬にニンジンではないですが、 トレーニングしたら、「こんなにきれいになれますよ」というサンプルが目の前にある状態といえます。
次のような要因も誘因です。
知識・技術要因、満足・不満足要因、適性要因、評価・期待要因、エモーショナル要因、共同体・他者期待・価値要因、セルフマネジメント要因
馬の目の前にニンジンをぶらさげても、ニンジンを食べることはできないと思うようでは執着心は生まれません。
モチベーションが継続できない人には、執着心が不足しています。
美人のトレーナーに憧れて、感情的に取り組んでも、執着心が強ければ成功する。
しかし、私はあのようになれないと考えるようだと美人のトレーナーが熱心に教えても効果は出ません。
しかも、感情は長続きしにくい弱点があります。
毎日のように憧れの存在と接していないと、ネガティブなイメージが強まり持続が困難になります
簡単でないから「モチベーション」の話が出てくるわけで、簡単なら意識することもなく淡々とこなせます。
つ まり、モチベーションを云々することは、「問題があり、乗り越える」ことが前提なのです。
あきらめていく人は、この事実を抜きにして行動することが多いのですが、動機が感情的で、行動も感情的である場合が多いのです。
■海を前にして、座っていても、魚は釣れない
では、感情的な危機感から漠然と「やらなければならない」と目標を設定した場合はどうなるのか?
答えは明白です。
「やりたくて仕方がない」思いに届くことなく、「やらなければならない」と自分に言い聞かせても、もともとネガティブな感情から出発しているので、ムリがあり挫折してしまうのは、当然のことなのです。
ですから、「目標が達成できない」「モチベーションが続かない」と自分を責めても何の解決にもならない。
海を前にしてただ座っていても、魚は釣れないように、感情的に「やらなければならない」と意気込んでも結果は出ないのは当然なのです。
だから、まず「自分を責めるのはよしなさい」と声を大にして言いたい。。
■「やらなければならない」から「やりたい」に変わるには
「やらなければならない」気持ちに向き合って、失敗を重ねていると、自信喪失を繰り返します。
ますます「やらなければならない」あせりが強まり、停滞感で息苦しくなります。
「やらなければならない」は、どうして「やりたい」に発展しないのでしょうか?
私は脳と感情と身体を統合したものが心だと定義しています。
脳+感情+身体=心
「やらなければならない」は不安が出所の場合が多く、感情的な行動が多い。
あるいは知識を出所にして脳が働いただけで意欲的にならない場合が多い。
どちらも身体も動いていないし、心が動いていない。
なぜ身体が動かないかというと、リアリティがないからです。
人間だって動物なのです。動物でない人間って不自然です。
リアリティのない人間なんておもしろくない。
では、どうすればリアリティのある状態になるのか。
どうすれば身体が動き、心が動くのか?
美人のトレーナーにつくとダイエットができる理由にヒントがあります。
必ずしも、美人のトレーナーにつくと全員がダイエットできるわけではありません。
重要なポイントは、執着心を持った人は成功する、そうでない執着心を持たない人はあきらめるのが早いという簡単な事実です。
■個性を活かしてベストつくす。
アサーティブになれない人、思うように進まない人は、ネガティブなイメージを浮かべてしまい、ネガティブな結果を考えて、作り上げたイメージに支配されてしまうのです。
だから本気になれない。だから継続しない。
対策は、ポジティブなイメージを描いて執着心を高めたらいいのです。
美人のトレーナーに接して、あんな風になりたいと本気で思えば努力できるのと同じ要領です。
本気でなりたいと思うのです。
テーマがダイエットなくても、お金儲け、語学、何でも同じ。
ただし限界はあります。
オードリー・ヘップバーンになりたいと思っても、日本人にはムリです。
イチローになりたいと思っても運動神経の基礎的な違いがあるので、同じようにはいきません。
しかし、オードリー・ヘップバーンがマリリン・モンローの真似をしなかったように、イチローがパワーヒッターの真似をしなかったように、自分に合ったベストをめざすことはできます。それが個性です。
個性を活かしてベストを実現する。
ベストつくさない理由に個性を持ち出さないのは、自分へのマナーです。
■自分の選択
ポジティブなイメージとネガティブなイメージがあります。
自分がどちらを選択しているのか、感情的にならずに、しっかり脳を使って自分に起こっている事実を認識します。
その上で、どんなポジティブなイメージがあるのか、ネガティブイメージを描いているか。それぞれについて考えてみましょう。
こういうときには、必ずメモしましょう。
どちらが多いのか、自分の傾向を知る。
さらに自分がどちらのイメージを求めているのか、知る。
イメージを実現するために、自分にふさわしい行動はどれかを考え、選択しましょう。
自分が選択した行動を実行したか、しなかったのか、毎日反省しましょう。
自分の作り方が正しいか、間違っているか、100%アホでないなら自分で理解できるようになります。
■結果よりもプロセスに注目するのが先。
結果よりもプロセスを間違えていないか。
態度=ゴールデンルールを実行にこだわります。
●自分と周囲の人を尊重し励ます
● プロセスに注目する
● 決めたことは責任をとる
● できるまでやる
● いまこの瞬間に集中する
● 理想と現実の差をうめる目標を選ぶ
● 感情的な行動をしない
アサーティブなスキルが支えている「ゴールデンルール」は目的にもなるけれど、どちらかと言うと手段の色合いが強い。
問題は、この態度が継続できないことです。
あきらめてしまうのは、望む結果にこだわりすぎて失望するからです。
結果は大事だけど、結果に到達できるのは正しいプロセスがあってこそ。
だからプロセスを大事にしたい。
結果が出ていても、出ていなくても、結果を出すために、最低限これだけのことをしたという自分への信頼が大事なのです。
プロセスを 続けていると、必要な行動が習慣になります。
結果が出ないとあきらめる人は、裏を返せば、結果が出ていると努力をしないスタイルが自分のスタイルになっています。
結果が出ないとあきらめる人は、裏を返せば、結果が出ていると努力をしないスタイルが自分のスタイルでもあるのです。
もともと「やりたい」とは、プロセスに投げ込む思いであって、結果を対象にしたことではないのです。
「やらなければならない」の裏には、プロセスへの思いがなく、あるのは結果だけなのです。だから努力ができない。
ここにアサーティブでない生き方の決定的なミスがあります。
■傷つく素敵を怖がらずに、悲しい未来をストップする勇気
分かりやすい事例をひとつあげましょう。
自分の好きな人とは、自分の思うようになる人と同じ意味ではありません。
つまり相手は自分の所有物ではないので、振られても好きな人は好きな人なはずです。
振られたから、あの人は好きじゃないというのはおかしな話です。
これでは自分は尊重するが、他者は尊重しないということです。
境界が破綻しています。
結果で判断していく生き方とは、そういうことなのです。
好きで一緒になっても、一緒になったら努力しないスタイルが自分のスタイルである可能性が高い。
こういう人は、問題を乗り越える力を家族に定着させることができません。
子育てもうまくできなくなります。
消費と娯楽に埋没する味気ない家族しか作れなくなります。
結果にこだわって努力をやめる・・・そこには悲しい未来が待つだけです。
悲しい未来をストップする小さな勇気が未来を大きく変えます。
振られても、好きな人は好きな人。
その方が楽しいではありませんか。
振られた人だけが傷つくわけではない。振った人だって傷ついているのです。
第一、結ばれること自体、傷つけあったことなのです。
傷つくことと暴力は全く違うものです。
心からの気持ちを持って見つめあった・・・それだけで、人は互いに傷ついているのです。
だから人を想うこと、傷つくことは素敵なことなのです。
精一杯やって、うまくいかなくても、自分の努力は自分の輝き。
自分を信じて、悔いることなく精一杯やったことを自分に誇れることが大切ではないでしょうか?
■執着心を作り出せ!
もともと運動しない人に運動しろと言ってもその習慣がないので、運動が継続できない。机に座って本を読む習慣がない人に本を読むことが継続できない。
だからポジティブなイメージが描けない。
執着心が生まれないから、簡単に投げ出してしまう。
ポジティブなイメージがないと、目的も、目標もなく、執着心は生まれないし、継続もできません。
感情的に取り組まないようにして、執着心ができる問題を乗り越える仕組みを作るようにします。
・ポジティブなイメージ(それが目標です)
・習慣化
・仕組み化
・最適化
お分かりでしょうか?
目標とは、「やらなければならない」「そうでなければならない」というものではなく、「そうなりたい」と心からの希求そのものなのです。
ですから目標がポジティブなイメージであるのは当たり前なのです。
それを、ネガティブなイメージにして、どうするんや!
運動する習慣がない人が運動を継続するのは大変です。
その大変を乗り越えるのが「目標」、つまりポジティブなイメージなのです。
イメージと違うから努力するわけで、そのプロセスを大事にするわけです。
だからイメージと違うから努力しないとは真に奇妙なことなのですが、
それに気がつかないのは、目標をダブルスタンダードにしているからです。
口では目標数値を言ったりしても、ネガティブなイメージを浮かべて取り組んでいると、それが目標になっているのです。
ようするに、結果がネガティブなイメージ通りになるのは、見事に目標達成なのです。
「どうぜ、私にはできない」という目標はこうして達成されるのです。
数値目標はポジティブなイメージそのものであるはずなのですが、それがそうでない状態、それがリアリティでない状態なのです。
嘘だからリアリティがないのは当たり前です。
プロセスを大事にできないのは、ネガティブなイメージ、つまり失敗の予感に振り回されるからです。
自分に誠実になりましょう。目的も目標は誠実さからしか生まれず、その達成も誠実さによって現実になります。
それは難しいことではなく、シンプルに、ただただ率直、素直に、自分の願望に取り組むだけのことです。
まず、手抜きせずに取り組むことです。習慣化です。
習慣化しても成果がでないと、馬鹿でない自分は、「どうしたらできるのか、考えます」・・・仕組み化が始まります。それでも成果が出ないと、最適な方法の追求を始めます。・・・最適化が起こります。
やらなければならないと考える人なら、この一連ができる力を持っています。
習慣化できない内に、ネガティブな目標を密かに企んで、結果ウンヌンはやめましょう。
アサーティブの柱は、誠実、率直、対等、自己責任であることを忘れないようにしましょう。
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