■感情を認め合う技術
人間は感情で会話をしているのでも、行動しているのでもないけれど、無意識のレベルで感情=行動と思い込んでいると、感情の動きに敏感になるため、対人関係はすごく疲れるものになります。
相手から放たれる感情的な態度、また自分の感情を自他ともに見られることが嫌いなため、感情の表出に非常に敏感です。
相手の話の内容ではなく、相手の態度にあわせて自分を表現しているだけなので、コミュニケーションにならない場合も多くでてきます。相手の感情に自分を合わせて、その場に適切と思った態度をとったり、話したりして、表現しているだけなのです。
相手の感情にあわせて自分の態度を決めるというのは、本当はコミュニケーションの断絶なんですよね。ですから相手はなぜか分らないままに物足りなかったり、寂しくなります
。
それにしても、自分に感情があるように、他者にも感情があります。互いにそれを認めるのが本当の自由です。
ですから、自分にとって心地よい感情だけを認めるのではなく、すべての感情を認めるのが、人格を尊重するということです。
言うのは簡単ですが、実行は容易ではありません。なぜなら、自分の感情を認めてもらえない場合があるからです。相手の感情は認めるが、自分の感情を認めてもらえないのは公平ではなく、それを容認する必要なありません。
そんな場合にも、凹まず、自分の感情、共々相手の感情を認めてあげるようになるに、不足する技術はマスターしたいものです。
●感情と行動は別のものだと知る。
●感情と行動を切り離す。
●相手の感情を認める。
●自分の感情も表現していい。
●相手と意見が違うことは当然発生することだと理解しておく。
●感情はひとつの情報にすぎないので、他の情報(話の内容など)をしっかり傾聴する。
●意見の食い違いは単に意見の食い違いであって感情の問題にしない。
■感情の表現はどんどんしたい
よくアメリカ人は日本人のことを「なにを考えているか分からない」
その原因は考えは述べるものの、感情を表現しないことにあります。
「あなたのことが好きです」というのは感情の表現です。
これを言っても罪にはなりませんし、アメリカの家庭なら、親子の間でも頻繁に使われます。
しかし、好きだからといって、承諾もなしに抱きついたりすると犯罪になります。
当たり前ですが、 これはアメリカでも同じです。
たとえば怒っていることを表現することと、怒って行動することはまったく違うことです。
そんなことはみんな知っているはずです。
なのに、自分のどこかで混乱してしまった人がいるのです。
だからといってアメリカ人がみんな自分の感情をいつもはっきり言えるのかというと決してそうではありません。
ただ、かなりシャイな人でも、日本人のように感情を表現しないことはありません。
儀礼的にも感情を表現することが教育されているからです。
反して日本人は、全般に反対の教育を施されてきています。
その上、親から「もう大きいのだから、わがまま言わないの!」と素直な表現を抑え込まれています。
これはかなり効いていますね。そのあたりから、妖術にかかってしまったわけです。
なかなか解くのが難しいのは、 妖術にかかった状態に年季が入っているからです。
しかし大丈夫です、かならず解けます。
最初は少しづつですが、一歩ずつ進んで行きます。
アサーティブを学ぶ
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