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Mystery Train 
ミステリー・トレイン

運転しているのは悪魔か、人さらいか、幽霊か。
この列車には愛しいあの娘が乗っている。とっても可愛いんだ。

他に乗客はいないのか?
サム・フィリップス、リトル・ジュニア・フレイムが話し込んでいる。
ロバート・ジョンスンもいる。
列車の中にはマディ・ウォーターズの上着が置き去りになっている。

サム・フィリップス、リトル・ジュニア・フレイムは一度この列車に乗った記憶がある。
1953年のことだ。いまよりもゆっくり走っていたが、
どうやら幽霊が恋人を闇へ連れ去ってしまった。
日の出まえに。
そのずっと昔にも、同じような事件は起こっていた。

ロバート・ジョンスンは悲し気な声で歌っている。

旅に出たい、旅に出たいよ
旅に出たい、旅に出たいよ
だけどなんてつれない仕打ちだ
おれはおまえを許さない
死んでしまえ、おれはおまえを許さない
おれなんか要らなかったんだ、
どうしてそれを言わなかった
駅に走り、来あわせた郵便列車に乗ってしまおう

ほら、こっちへ来るのがきこえるよ
駅に走り、来あわせた郵便列車に乗ってしまおう

あの女のことで気が滅入る、おれのことであいつも憂鬱
悪魔のように意地の悪いあいつの心
悪魔のように意地の悪いあいつの心
おれは発つよ、腕組みをして泣きながら
おれはどうせ長くはないさ
おれはどうせ長くはないさ
でも今朝発つんだ、帰るんだ。

<Rablin' On My Mind/ランブリング・オン・マイ・マインド>



不貞の子として生まれ女を呪い、気にすることもないのに
それ以上に自分を呪った男は
どうやら列車に乗って地獄へ帰るつもりだ。

次の駅に止まったら、レイラという名の女を親友から奪い取った断罪でエリック・クラプトンや何回目かの神経衰弱になったキース・リチャーズ、ミック・ジャガーという粗暴な奴が乗りこんでくるかも知れない。

あきらめるしかない。
人生がそんなものだってことは綿摘みをしていたお袋が背中で語っていた。
真夜中に寝返りを打てずにため息をついていた。
自分の力や意志だけではどうにもならないのが人生さ。
あきらめた男たちが線路脇に並んで列車を眺めているようだ。
ミステリー・トレインはこれ以上ない確実な音を刻んでばく進する。

着いた列車は16両編成
着いた列車は16両編成
あの長く、黒い列車があの娘を乗せて行っちまった

エルヴィスはあきらめない。
連れさられたあの娘を追う。
スコティ、ビル、三人は企んだ。
爆走する列車より前に出るんだ。
ビルが弾みをつけ、スコティは激しくギターをかきならし
エルヴィスは自らのギターで突進し、列車の前に出る。
ハイテクの力ではない。肉体がきしんでいる。

幽霊や悪魔なんて、くそくらえと3人は石を投げる。
エルヴィスは列車に飛び乗り、方向転換させた!

列車だ、列車が来るよ、力一ブを曲がって
列車だ、列車が来るよ、力一ブを曲がって
二度とあの娘を連れて行きはしないだろう

列車だ、列車が来るよ、線路を走って
列車だ、列車が来るよ、線路を走って
あの娘を乗せて戻ってくる
俺のあの娘を、あの娘は俺だけのものさ、

列車だ、列車が来るよ、力一ブを曲がって
列車だ、列車が来るよ、力一ブを曲がって
二度とあの娘を連れてったりしないだろう

「もう二度とあの娘を連れていかせないぜ。」と黒い鋼鉄の列車を睨めつける。
そうだ、ブルースの偽物なんて言わせはしない。

16両の黒い列車は反対に走り出した。
日の出に向かって走り出した。
サムは両手を叩いて喜んだ。「やったぜ!幽霊が泡食ったぜ!」
ジョンスンは女が飲ませた毒が回っていて、なにが起こったのか分からない。
B・B・キングはひっそりと眺めているしかないと思った。

祝砲だ!列車の最上部でどんちゃん騒ぎだ。
三人のときめきの音が線路に響く。

列車だ、列車が来るよ、線路を走って
列車だ、列車が来るよ、線路を走って
あの娘を乗せて戻ってくる
俺のあの娘を、あの娘は俺だけのものさ、

<Mystery Train/ミステリー・トレイン>

「あの娘を乗せて戻ってくるのさ、俺のあの娘を、あの娘は俺だけのものさ」
悪霊のブルースの彼方まで行きながら、ブルースの魔の手に染まらなかった。
「ぼくは誰にも似ていません」
エルヴィスは「俺だけのあの娘」を
自分の叡智で守り抜いた。
宝物を守り抜いた。

U-----U-----U------h
汽笛と共に、活気に満ちた少年のような歓喜の声がした。

どこかで犬の遠吠えが聞こえた。

エルヴィスはあの娘とどうしたのだろうか?
この『FOR LP FANS ONLY』のジャケットがすべてを語っている。

MYSTERY TRAIN

Train arrive, sixteen coaches long
Train arrive, sixteen coaches long
Well, that long black train got my baby and gone

*Train, train coming round, round the hand
Train, train coming round the bend
Well, it took my baby but it never will again

Train, train coming down, down the line
Train, train coming down the line
Well, it's bringing my baby
'Cause she's mine, all mine
U-----U-----U------h

サン・レコードのオーナー、サム・フィリップスはスタジオでこの曲をエルヴィスに歌わせた。エルヴィスはこの曲が正式にリリースされるとは知らなかった。
サム・フィリップスは後日「私がエルヴィスにしてやれた最高のことだ。」と語った。

この歌がどんなに素晴らしい歌か、この一節が永遠にしている。
'Cause she's mine, all mine
U-----U-----U------h

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