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GOOD ROCKIN' TONIGHT
今夜は快調

Well I heard the news
ルイジアナ・ヘイライドの司会者のフランク・ペイジは、ニュースを聞いていなかったようだ。彼はエルヴィスが最初に出演した日、「ここでR&Bを、お届けします」と紹介した。しかしそれは間違いだった。それはロックンロールだった。しかし無理もない。ロック・アンド・ロールという言葉がセックスの動作を意味するスラングでしかなく、まだ文化の入口にも立っていなかったからだ。

エルヴィスはこの曲でドアをこじ開けた。
これはロックだ!
後に「ザ・キング・オブ・ロックンロール」となった男がこの世に送りだしたロックンロール第1号なのだ。これはロカビリーではないと言ってしまおう。
オリジナル楽曲は1947年にロイ・ブラウンによって吹き込まれ、さらに49年ワイノニー・ハリスのバージョンがR&Bチャートでナンバーワン・ヒットになっている。しかしそんなことはどうでもいい。
エルヴィスと彼のバンドがロックンロールにしたこと、新しい伝統を創造したことが重要なのだ。

1954年9月25日にエルヴィス2枚目のシングルとしてリリースされたこの曲はその月の10日にサンスタジオで録音された。サム・フィリップスは創造活動に対して「楽しくやる」という哲学をもっていた。録音は決してスムーズであったとはいいがたいが、笑い声がスタジオに響きエルヴィスは転げ回って笑っていた。サムはギタリストであるスコティ・ムーアに音を止めるなと言った。止まらない音が、スタジオの緊張とリラックスを維持していた。
そして始まった。 Well-------、エルヴィスは進む。シンプルなアコースティックなサウンドは未来へ向かうより過去へ飛んでいきそうだ。しかしエルヴィスの歌とともに歴史に残したギターとベースは、エルヴィスの発する”Well-------”とともに永遠に未来へ向かっていた。スコティ・ムーアが弾くギターはフィンガー・ピッキングのギャロピング奏法、ビル・ブラックのベースの弦をひっぱ叩くスラッピン・ベース奏法、エルヴィスのマンブリン唱法とヒーカップ唱法。それらがひとつになって突き進むとすべてが斬新だった。決して後退しない音だ。そしてラジオはとても危険な道具になった。大人は隠していたことが太陽よりも明るい月の光を当てられたような戸惑いを感じた。裏の納屋が玄関になったような錯角がした。

スコティ・ムーアもチェット・アトキンスもマール・トラヴィスのギャロピング奏法に影響を受けた。スコティが創造したブルージーなニュー・ギャロピング奏法はエルヴィスを熱情の世界へと導き、空前絶後のパフォーマンスを支え、共に世界中に響いた。ジョージ・ハリソンも、キース・リチャードもジェームズ・バートンもスコティに納屋へ導かれた。そこではとんでもない奴がニュースを聞いたかと尋ねていたが、みんなにとってニュースはエルヴィス本人だったのだ。


おい、ニュースを聞いたぜ
今夜はイカしたロックな夜だってね
ニュースを聞いたぜ
今夜はイカしたロックな夜だってね
あの娘を抱きしめるぜ、思いっきり
今夜あの娘は俺の強さを知るのさ、力強い男だってわかるのさ

おい、ニュースを聞いたぜ
今夜はイカしたロックな夜だってね
俺はあの娘に言ったぜ、納屋の裏で会おうってね
怖がらないで、何もしないよ
俺のダンス・シューズを持って来ておくれ
今夜はロックで、憂鬱はみんなぶっ飛ばすのさ
ニュースを聞いたぜ
今夜はイカしたロックな夜だってね

さあ、みんなでrock
みんなでrock
さあ、rock

rockしょうぜ
みんなrockだぜ
憂鬱なんてぶっ飛ばそうぜ

おい、ニュースを聞いたかい
今夜はみんなのイカしたロックな夜だぜ
ニュースを聞いたか
今夜はみんなのイカしたロックな夜だぜ
今夜はあの娘を抱きしめるぜ、思いっきり
今夜あの娘は俺の強さを知るんだ、力強い男だってわかるのさ
おい、ニュースを聞いたかい
今夜はみんなのイカしたロックな夜だぜ

さあ、みんな、rock、rock、rock、rockだ
しょうぜ、rock、rock、rock、rock
さあ、rock、rock、rock、rock
さあ、さあ
みんなでrock
憂鬱なんてぶっ飛ばそうぜ

<ハート・ブレイク・ホテル>の画期的な成功、<ハウンド・ドッグ><監獄ロック>などのメガ・セールスなどの陰に隠れがちだが、決してひけをとらない。カントリーでも、R&Bでもない、当時形容しがたかった、この曲が素晴らしいのは、すべてが真摯で、情熱的で、馬鹿げていることだ。そう、限りなく扇情的で、猥褻で、無邪気で、破壊的で、創造的だ。
最高だ!いつ聴いても最高だ!”Well-----”は、ややこしい歴史をひきずりながら、清教徒やリンカーンを連れて突進していく。アメリカの痛快がここに存在している!!そう!これは最高にニュースなことなのだ!

このシングルはその後RCAに移籍に伴い55年12月にRCAから再販された。アルバムは『DATE WITH ELVIS』に収録された。

Well I heard the news
CDであろうが、レコードであろうが、
精霊がいつもロックンロールしていて、
いつ聴いてもニュースを届けてくれる。

Well I heard the news
There's good rockin' tonight
Well I heard the news
There's good rockin' tonight
I wanna' hold my baby tight as I can
Tonight she'll know l'm a mighty, mighty man
l heard the news
There's good rockin' tonight

l said meet me in a hurry behind the barn
Don't you be afraid, l'll do you no harm
l want you to bring along my rockin' shoes
'Cause tonight l' m gonna' rock away all my blues
I heard the news There's good rockin' tonight
Well, we're gonna' rock
We're gonna' rock
Let's rock

Come on and rock
We're gonna' rock
All our blues away

Heve you heard the news
Everybody's rockin' tonight
Have you heard the news lverybody's rockin' tonight
I wanna' hold my baby tight as I can
Tonlght she'll know I'm a mighty, mighty man
Have you heard the news
There's good rockin' tonight

Well, we're gonna' rock, rock, rock, rock
Come on and rock, rock rock rock
Let's rock rock, rock, rock Well let's rock rock rock rock
We're gonna' rock
AlI, our blues away

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