StiII
I recaII
AII the good times together
The Iove we shared
The fun and the Iaughter
How I wish you couId feeI
What my heart says tonight, dear
I miss you, and I wish you were here
Dreams that I had
They iay broken in sorrow
The pIans I made
My hopes for tomorrow
If I couId I wouId teII I'm Ionesome tonight,
dear
Oh, I miss you, and I wish you were here
AII through the night I wiII see in the mist passing
Way in the top The sound of your Iaughing
How I'II Iong for the touch
Of your hand hoIding mine, dear
Oh, I miss you, and I wish you were here
Oh, and I miss you, and I wish you were here
" I MISS YOU"・・・人間の数だけの”I MISS YOU ”がある。
エルヴィス・プレスリーはしっかりと一語一語確かめるように歌う。
コーラスも同じようにしっかりと確かめるように。それは未練ではなく、戦いの詩。
いつか神様は願いを叶えてくれるかも分からない。叶えてくれないままかも知れない。しかし所詮人生はゲームのようなもの。
ジャック・ケルアックが言ったように「街角に立って決してやってこない人を待つのがパワーなんだ。
」という姿勢こそ魂の恍惚には時には重要なのかも知れない。
戦争はいやだけど、それにしてもアフガン戦争といいイラク戦争といい毎回日本のジャーナリストの悲観的な発想にはウンザリさせられる。ネガティブが日本人の特性なのかも知れない。
ビートの旗手、ケルアックの対極にあるようにすら思えてくる。
かってアレン・ギンズバーグなどビートの根城だったニューヨーク「チェルシー・ホテル」---ボブ・ディランは詩を書き、ジョン・レノンもよく利用した。セックス・ピストルズのシドが恋人ナンシーを殺害した場所でもある。忌わしい事件も起こったが、そこには伝説のゴーストたちが棲むという。
映画『チェルシー・ホテル』の一場面、ユマ・サーマンの傍らに『監獄ロック』でのセーター姿のエルヴィスがスチール写真で印象的に登場する。
このホテルとエルヴィス・プレスリーの関係はないはずだが、伝説のゴーストが棲むならエルヴィスもというわけではないだろうが、雰囲気的にハマっていて違和感もない。
人は自分だけの伝説を持つことができる。時にそれは過酷であっても、抱いていた夢、計画や明日への希望が壊れても、そのひとかけらを持ち続けることはできる。
<君のいない淋しさ/I MISS YOU>はいまだ終わらない夢を持ち続ける。未練を超えてこの歌が素敵なのは律儀なまでに真摯に歌っているせいかも知れない。ここでの律儀なまでに真摯とはポジティブに他ならない。それは戦いそのもの。エルヴィスが表現する「潔さ」が胸を打つ。
メンフィスのスタックス・スタジオでのレコーディングで占められている1973年発表のアルバム『ロックンロール魂』にあって、<君のいない淋しさ/I
MISS YOU>はパームスプリングスにあるエルヴィスの別荘での録音。
コーラスにはエルヴィスのバックを務めたJ.Dサムナーの息子、トニー・サムナーが参加、それもそのはず<君のいない淋しさ/I
MISS YOU>は彼の創作した楽曲。
アルバム『ロックンロール魂』には、同じパームスプリングスでの録音で<君のまごころ>があるが、こちらは絶品のセリフ入り。
共に受けを狙わうようなものではない。そのせいかとっても自由な感じがする、地味だけどしっかりと落ち着いた、パフォーマンスの中に人間の覚悟のようなものが漂って成熟ならではの凄みがある。
今も想い起こす
共に過ごした佳き日々のすべて
二人分かち合った愛と
喜びと笑い
今夜の僕の心の語らいが
君に感じ取ってもらえたらと願う、いとしい人
君が恋しい、君がここに居てくれたらと願う
かつて僕が抱いていた夢は
みんな壊れてしまった
悲しみの中に打ちくだかれた
僕がたてていた計画や
明日への希望
もし今夜のこの僕の淋しさを
君に話すことが出来たらと思う
ああ、君が恋しい、君にここにいて欲しい
一晩じゅう
僕は流れゆく霧を見つめ
そのはるか彼方から響いてくる
君の笑い声を聞く
僕の手を握りしめる君の手の感触
どれほど恋しいことだろう
ああ、君が恋しい 君がここに居てくれたら
おお、君が恋しい 側に居て欲しいんだ