リサ・マリー・プレスリーがデヴューした。それをどう思うかは人それぞれ。愛ピには親戚がデヴューしたような気がして、そんな穴にハマる自分がちょっと恐い。
なにはともあれ”リサ・マリー・プレスリー”は”リサ・マリー・プレスリーだ。
幼少の頃、エルヴィスにハチャメチャに甘やかされ育ったが、母プリシラがどう育てたのか、立派なキャリア・ウーマンになったようだ。
それ以上はゴシップネタに踏み込みそうなので、いまはただリサ・マリーのスマッシュ・ヒットを聴きこむことに専念。
このアルバムが嬉しいのはタイトルを『リサ・マリー・プレスリー』にしたこと。
リサ・マリーは20世紀の国民的ヒーロー、エルヴィス・プレスリーの七光りを利用するしかない運命にあって、もっともスマートに七光りを受けた。
それはエルヴィスが『エルヴィス・プレスリー』のタイトルで身体ひとつからチャレンジした父の魂を自分にふりかけたことだ。
それで十分である。
すべてはそのタイトルによって語り尽くされた。
そのアルバムを手にしたボクはただただ「頑張れ」という。
歌う表情もエルヴィス譲りだが、それにしてもプレスリー家には痛み、悲しみの系譜があると思わずにいられない程、
リサ・マリーにはエルヴィスの血を受け継いでいるだけあって楽曲に宿る孤独感が胸を叩く。
リサ・マリーが今後とも好奇のまなざしで見られるのではなく、ひとりのパフォーマーとして評価されることを望む、それだけの力のあるアーティストであると信じる。
またエルヴィス・エンタープライズ社を利益の出る企業に仕上げた手腕からしても、芸能ゴシップでその素敵が汚されないことを祈りたい。
She beIongs to me
Mojo working, don't beIong to you
WeII, she's mine, aII mine
No matter what you do
*I got my mojo working
But it just don't work on you
I got my mojo working
But it just don't work on you
WeII, but she's' mine, aII mine
No matter what you do
**She's Iong Iean and Ianky
Sweet as she can be
Hands off of her,she be Iong stome
Hands off of her,don't be Iong to you
WeII,she 's mine,aiI mine
No matter what you do
*repeat
WeII,she's Iong ,Iean and Ianky
Sweet as she can be Hands off of her
Less you wanna deaI with me
I got my mojo working
But it just don't work on you
WeII,she's mine,aII mine
No matter what you do Yeah,
I got my mojo working
Igot my mojo working
I got my mojo working
But it just don't work on you
WeII,she's mine,aII mine
No matter what you do
**repeat
*repeat
Isaid you're Iong,Iean and Ianky
Cute as you can be
Hands off of her
Less you wanna deaI with me
Oh,get your hands off off her
She don't be Iong to you
WeII,she's mine,aII mine
No matter what you do
Yeah, I got my mo.fo working
I got my mojo working
I got my mojo working
I got my mojo working
I got my mojo working
But it just don't work on you
どれほどブリトニーが可愛くても、カイリー・ミノーグがどれほどセクシーに迫ろうと、ローリング・ストーンズ。
こいつらにかかれば一刀両断。武道館、大阪ドーム・・・答は出たよ、彼等こそロック大魔神!
IT'S ONLY ROCK'N'ROLL、たかがロックンロール、されどロックンロール、それが好きなんだよ、ロック・バカ一代、キース・リチャーズのカッコよさ、シカゴ・ブルースの巨人マディ・ウォーターズがペンキを塗って暮らしていたアメリカの現実に血が哭いた。
それがR&Bの現実で、だからこそR&B。アメリカ南部の光と影をしっかり瞼に焼きつけて転がり続けた男たち。
飛んで跳ねてロックなライブ、”キース!”"ミック!”と絶叫する男たちの気持ちが分かる奴らも少なくない。
”皆さん、言うなればそれがロックンロールだったのさ”
記録映画『ELVIS ON STAGE』『ELVIS ON TOUR』にはたっぷりたっぷり感動した。が、しかしその狭間で歌われる楽曲には、必ずしも同様の感動を覚えたわけではない。
白いジャケットに施されたハートの模様、いかにも女性ファンをターゲットにした甘いデザインに封入されたラブ・ソング。アンディ・ウィリアムス、エンゲルベルト・フンパーディングにでも任せておけばよさそうな曲たちには欲求不満の贅肉。
しかしどうだ、あのキースもミックもつまみあげて蹴散らすだけの力のある曲を聴けば、どんなにロマンティックな装いをしょうが、やっぱりあんたが本物。魂切り裂く孤独の響き。”キング・オブ・ロックンロール”笑い声が悲しいほど透明に響く。
ひと息ついて騒いで叫んで笑っても、笑うほどにロックンロールしている切なさ。R&Bの現実で、だからこそのR&Bが聴こえてくる。
まじないをかける男の気持ちが分かるかい。ペンキを塗っている男の胸中に光る思いが分かるかい。
キースやミックにはよく分かる。
そしてエルヴィスはそんな世界をたっぷり見て、たっぷり経験もしている本物がある。
黒の谷間を揺るがし崩すような白い叫びが地響きのように押し寄せる。
それをロックと呼ぼうが、R&Bと呼ぼうが、ゴスペルと呼ぼうが、そんなことは知ったことじゃないと言わんとばかりにフック一途の迫力。
フック!フック!フック!・・・フックにこだわるのはエルヴィスだけじゃない。
されど血で癒す分だけひっかき傷の血の匂い。ビートはいまも続いてる。
覚えているのは真夏の真昼。大食堂のラジオをから聴こえてきた<ハウンド・ドッグ><ハートブレイク・ホテル><監獄ロック>・・・の怒濤の黄金オン・パレード。なんじゃコレ!コレ!コレは!生な荒々しさ、無気味な声。飯喰う手、止める代りに脚を動かし動かしレコード屋へ飛び込んだ。
その日生まれて初めてLPを買った。『エルヴィスのゴールデン・レコード第1集』・・・それがロックンロールの始まりで、頂戴したのは”ビート”だった。黒い円盤、すり減りすり減り、ロックンロールは、すり減るもんだと記憶した。
<ガット・マイ・モジョ・ワーキング>・・・”ビート(至福)”はまだ続いている。
転がるストーンズがこよなく愛したマディ・ウォーターズの57年度の作品<ガット・マイ・モジョ・ワーキング>・・・エルヴィスは70年6月のスタジオ録音中のこれがお遊びセッションだって?!
思わずのけぞる!ぶっ倒れるしかないセッションだ。どうなってるんや、コイツの神経は!息抜きがコレかッ!音源はメロディーになってるようだが、<ガット・マイ・モジョ・ワーキング>を切り取った。
息が切れそうになりながらも、抜いても切らずにまじない不要の絶倫、快速しながら回復、ガッツが香り溢れる、しかも声は艶っぽさを失わず最後のYear!まで全力にして全力疾走、
しなやかにして強靱、その魂は高貴。障害物レースの苦難、脳天も空も星も突き抜けるYear!、Yearにこめた思いはなにゆえにして、いかほど?『LOVE
LETTERS FROM ELVIS』!?笑止千万、包装紙はお上品だが、どっこい、男だ、エルヴィス。命が聴こえたら本望。分かったか。
理不尽の山々を越え越え越えて、尚、まじないをかける痛みに、ただただ、うなずき。うなずき。拍手を送る。
その姿こそ幸せそのものだと。
そう、彼女はあんたのものだ!誰も奪えるもんか!
彼女は俺のものだぜ
まじないをかけたんだ お前のものにはならないぜ
そうさ彼女は俺のもの、全部俺のもの
お前が何をしょうがな
*俺はまじないをかけたんだ
だけどお前には効かないようだ
俺はまじないをかけたんだぜ
だけどお前には効かないようだ
でも彼女は俺のもの、全部俺のもの
お前が何をしょうがな
**彼女は背が高くて療せていて
とびっきり可愛い娘なのさ
彼女に手を出すなよ、彼女は俺のもの
彼女には手を出すなよ、彼女はお前のものじゃない
そうさ、彼女は俺のもの、全部俺のもの
お前が何をしょうがな
*繰り返し
彼女は背が高くて度せていて
とびっきり可愛い娘なのさ
彼女には手を出すなよ
俺とやり合いたいって言うんじゃなけりゃな
俺はまじないをかけたんだ
だけどお前には効かないようだ
でもお前は俺のもの
お前が何をしょうがな
俺はまじないをかけたんだ
俺はまじない:をかけたんだ
俺はまじないをかけたんだ
だけどお前には効き目なし
でも彼女は俺のもの、全部俺のもの
お前が何をしょうがな
**繰り返し
*繰り返し
俺は彼女に言ったのさ、君はのっぽで痩せていて
君ほどイカした女は見たことないとね
彼女に手を出すのはよしときな
俺とやり合いたくなかったら
彼女に手を出すのはよしときな
彼女はお前のものじゃない
そうさ彼女は俺のもの、全部俺のもの
お前が何をしょうがな
俺はまじないをかけたんだ
俺はまじない:をかけたんだ
俺はまじない:をかけたんだ
俺はまじないをかけたんだ
俺はまじないをかけたんだ
だけどお前には効かないようだ
やっぱり、
エルヴィスの魂にはリズムがつまっている。