Elvis, That's The Way It Is

「ママ、アイスクリームが溶けていくよ。」
「そりゃそうよ。（That's The Way It Is ）」

”That's The Way It Is ”という言葉は日常、こういう使われ方をします。

したがってこのタイトル（言葉）の意味は「決まってるだろ(これがエルヴィスに)」って感じになります。
この意味は「これが本当のエルヴィスだ！」っていう表現と同じです。「これが本当のエルヴィスだ！」というと同じエルヴィス作品として＜THIS IS ELVIS＞があります。この方はその通り「これがエルヴィスだ」ということなのですが、＜（Elvis）That's The Way It Is＞の方は「問答無用当たり前、これが本当のエルヴィスだ！」という感じの、より強い語句なのです。
おそらく日本人の感覚からすれば多くの方は＜THIS IS ELVIS＞の方が強く感じるかもしれませんが、＜That's The Way It Is ＞が断然強いのです。

つまり誰もが感じた気持そのままを表現している言葉なのですね。ハリウッド・ムービーを見せ続けられた欲求不満のファンの心情そのままであり、またファンに叩き付けた「疑う余地もないエルヴィス」「エルヴィスだけのやり方」なのです。言葉本来の意味からすると同じ意味に通じるとしても「エルヴィス（だけ）のやり方」という訳しかたは日本語英語です。That's The Way It Is！

この未発表のフィルムが発見されたのは嬉しいことですが、この作品の制作にかかわった方々が「本物のエルヴィスを逃がすことなく撮ろう」という熱い気持で取り組んだろうなと思うと、感慨深いものがあります。エルヴィスと制作スタッフとファンの心情がひとつになって出来上がった作品と言えます。それを考えると＜30th Anniversary Special Edition＞がまさしくミレニアムにふさわしいリリースであったことと、このプロジェクトが発信しょうとするメッセージをきちんと受信したいと思います。

「いままで見たものは全部偽物だったのさ！」
最後にエルヴィスがOKサインを出しますが、「見たかい、ホントのオレを」と言ってるようですよね。