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このアルバムを買う理由
休日のささやかな幸せな空間。客は少なくないが、静かで、それぞれが黙々と勉強したり仕事したりしているコーヒー・ショップ。好きなコーヒー・ショップの大きなガラスの壁(カベ!)の向こうに大きな木があって、その木に会うのが楽しみで、休日は木を見ながらボケッとしながらエネルギーをもらってる。
エネルギーは出すだけでは動かなくなるので、人はエネルギーが低下してくると、ひねくれたりして、何とか「生命力」を燃やそうとするのではないだろうか?
エネルギーは食物だけではなく、いろんなところから入ってくる。

メガ・エルヴィスなのだ。
エルヴィスは一体何人の人に、何回のエネルギーをあげたんだろうか?
すごいなあーーー、と感心してしまう。ほんとにすごいことだ。
レコード売り上げだけでも、単純に1億、2億というわけだから、

ザッツ・オール・ライト
ハートブレイク・ホテル
アイ・ウォント・ユー、アイ・二一ド・ユー、アイ・ラブ・ユー
ハウンド・ドッグ
冷たくしないで
ラブ・ミー・テンダー
テデイ・ベア
監獄ロック
イッツ・ナウ・オア・ネバー
今夜はひとりかい?
G・Iブルース
ブルー・ハワイ
グッド・ラック・チャーム
明日への願い

イン・ザ・ゲットー
サスピジャス・マインド
去りし君へのバラード
明日に架ける橋
この胸のときめきを
パーニング・ラブ
オールウェイス・オン・マイ・マインド
アメリカの祈り
アイル・リメンバー・ユー
偉大なるかな神
ムーディ・ブルー
マイ・ウェイ
好きにならずにいられない

以上、エルヴィスを駆け足で体験するまぎれもないベスト盤だ。CDそのものは買うと間違いなく後悔するだろう?!
理由は簡単だ。なぜならこのアルバムで「驚愕の体験」を味わった方は、必ずやもっと欲しくなる。結局、ここにある曲は後日すべて重複して持つ羽目になるからだ。
もし、このアルバム1枚で我慢できるという方は、相当意志の強い方で、禁煙でも禁酒でも、なんでも出来るだろう。しかしこのCDは素晴らしいブックレットがついているので重複になっても損はしない。

エルヴィスが亡くなってからたくさんのアルバムが出た。生前のアルバムはリリースされた順番にいつでも言えた。持ってはなくてもいつか揃える希望があったのだろう。

いまではなにがどうなっているのか、混乱するほど多くのものがリリースされた。左の写真のこの2枚のアルバムはデビュー10周年記念特別企画として日本で特別に制作された生前のベストもので、いまではレアものだろう。

個人的には、このジャケットは好きではないのだが、鳴り物入りで販売された空前のアルバムは1枚12曲2000円で、エルヴィスのサインとカレンダーがおまけに付いていた。
このアルバムも『ゴールドレコード・シリーズ』と曲は重複するのだが、 <夢の渚><キッスン・カズン><スイムでいこう!>等が収録されているのが、当時のエルヴィスの『愛された理由』が浮き彫りにされていて面白い。

このアルバムは「重厚さ」があったように思う。その理由は『ゴールドレコード・シリーズVOL.1〜3』と、まだリリースされていなかった『ゴールドレコード・シリーズVOL.4』に収録されるであろうと予測された<ボサ・ノヴァ・ベビー><ラスベガス万才>と上記等を加えたからだ。(結局『ゴールドレコード・シリーVOL.4』に収録されたのは<悲しき悪魔>1曲だけだった!)つまり4枚の『ゴールドレコード』から24曲を選ぶということだ。しかし「重厚さ」はそういうことではなかった。「よし!決定版を作るぞ」という熱さではなかったか。

エルヴィスが天国のキングになってから、いろんなベストが出たが曲の数とかの問題ではなく、この『ゴールデン・ストーリー』のようにエネルギーが充満していたベストは他になかったように思う。

『メガ・エルヴィス』はそれ以来、それに匹敵するエネルギーをもったアルバムだと思う。やはり曲数とか、どんな曲を選定したのかという問題ではない。「この1枚」に賭ける人間の思いの問題なのだと思う。エルヴィスが天国から送り続けているエネルギーをもらって、制作にかかわる人たちのエネルギーが結集されてオーラを発するアルバムに仕上がる。それを聴いた人はエネルギーをもらって前に進む。1日だけのエネルギーにしかならない人も、1週間にしかならない人もいるし、一生のものになる人もいるだろう。

エネルギーが低下していないか気を配るのはとっても大事なこと。ダウンしてるなと思ったら、メガ・エルヴィスに感電しょう!

 
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エルヴィス・プレスリー全アルバム


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