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エルヴィス ザ・キング・オブ・ロックンロール コンプリート50’Sマスターズ |
ELVIS |
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CD-2 |
CD-2 1. Lawdy Miss Clawdy 2. Shake, Rattle & Roll 3. I Want You, I Need You, I Love You 4. Hound Dog 5. Don't Be Cruel 6. Anyway You Want Me (That's How I Will Be) 7. We're Gonna Move 8. Love Me Tender 9. Poor Boy 10. Let Me 11. Playing For Keeps 12. Love Me 13. Paralyzed 14. How Do You Think I Feel 15. How's The World Treating You 16. When My Blue Moon Turns To Gold Again 17. Long Tall Sally 18. Old Shep 19. Too Much 20. Anyplace Is Paradise 21. Ready Teddy 22. First In Line 23. Rip It Up 24. I Believe 25. Tell Me Why 26. Got A Lot O' Livin' To Do 27. All Shook Up 28. Mean Woman Blues 29. There'll Be Peace In The Valley (For Me), |
今週は『ELVIS THE
KING OF ROCK'N'ROLL THE COMPLETE 50'S MASTERS』5枚ボックスセットからCD-2
をピックアップ。CD-2はのっけから<Lawdy Miss Clawdy><Shake, Rattle & Roll>と続く正真正銘のロックンローラー、エルヴィスを浮き彫りして切ないまでビビッとに胸に迫ります。荒々しくシャウトする声に漂う「ひたむきさ」は「涙モノ」の美しさ。気合いの入ったセールスを展開した最近のもので『ロックンロール』なんてあるけれど、できればこのボックスセットを聴いてほしい。(138曲収録のCDサイズの輸入盤ボックスセットなら6000円強程度で販売されている)これぞ!ロックンロール!このエルヴィスのリアリティは半端じやない。次々登場する29曲、どれをとっても色褪せないストレートな音が炸裂している。(炸裂という言葉がピッタリだ!)ここにある音はこれまでの音楽のすべてを音楽的にも精神的にも破壊したスリルに満ちている。 60年代の甘いエルヴィス、70年代の円熟したエルヴィス、そのどれもが、それぞれに素晴らしい。どのエルヴィスがすごいか、そんな迷いを完全に吹っ飛ばすだけの完全無欠のパワーが漲っている。 しかしエルヴィスはロックにこだわっていなかった。何よりもロックがいつまでも人気を獲得出来るとは考えていなかったようだ。当然だった。ロックが前例がない音楽であったわけだから、いまのようにロックが巨大ビジネスであるはずもなく、周囲は一過性の人気としか見ていない状況にあれば、いずれはペリー・コモのようにバラードを、と思うのは無理のない話だし、映画に将来を託すのも自然かも知れない。 このCD-2には映画初出演の『やさしく愛して』第2作『さまよう青春』に使用された曲も入っている。 特に『やさしく愛して』の<Love Me Tender>はその映画のストーリーを反映して若い恋心のまばゆい輝きを表現して見事。<Love Me Tender>という曲は映画を離れて広く認知されているが、映画は出征した兄の恋人に恋をしてしまう罪な設定。葛藤の末、兄を助けようとして悪漢に殺されてしまう。そういった状況を考えると歌詞の意味は単なるラブソングに留まらず、よりせつない意味をもつ。 <Love Me Tender>に代表されるように、ここには『ブルーハワイ』に代表されるような明るいアメリカンとは違ったリアリティがここには充満している。そのリアリティは声とアティテュード(態度)に宿っている。 |
The King Of Rock'n Roll: The Complete 50's
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