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20世紀の王様。正真正銘のベストアルバム。 | |
The King Of Rock'n Roll: The Complete 50's Masters | |
20世紀もあと一ヶ月。20世紀のアーティストである前に「キング・オブ・ロックンロール」にこだわるこのサイトでは本当の意味でロックンローラーだった入隊(兵役中を含む)までの画期的な曲を網羅した『The
King Of Rock'n Roll: The Complete 50's Masters』にこだわる。というわけで先週に続いて今週もというわけだが、20世紀の残り僅かなので今週は一気にCD-4,5。 CD-4はピエロが大好きな時期。すなわち<ゴールデンレコード第2集>に収録された時期がメイン。崇拝するサン時代の革命的挑戦的、だけどどこかオドオドしているようなエルヴィスと比べると、こちらは自信満々、ミュージシャンとして油も乗りまくっている感じでブラッキーさも少し薄れたアメリカン?!だけど声は最高にいかしてる。<Wear My Ring Around Your Neck><I Need Your Love Tonight> <A Big Hunk O' Love>などロックンロールのバカバカしさ加減もグッドなティストに満ちている。 なんと言っても「20世紀最高の歌唱を聴かせる <(Now And Then There's) AFool Such As I>を含んでいるのだから、この時期のエルヴィスのカッコよさは究極!南極で聴く究極のエルヴィス・ツアーってどうだ?ウン、それこそA Fool Such As I?ならいっそ国会に持ち込んで難局で聴く究極のTroubleツアーってどうだ?「トラブルを探してるなら、ここにあるぜ」とニヒルでエロチックな「闇に響く声」のエルヴィスはどう?あの酒場を議事室に変えて歌ってる姿を想像したら、森首相だって「IT」じゃなくて「あ、痛てー」と言ったかも。こっちはあの世でもどこでもいいから「逢いてー」けどね。エルヴィス抱えて国会に行こう! スマートでカッコいい<ボサノヴァ・ベビー>も<心の届かぬラブレター>も太陽の子みたいな<ロカ・フラ・ベイビー>も間違いなく最高だ。総天然色の万華鏡のようなものもいいけど映画のエルヴィスを言うなら、この<Trouble>だろう!ここに世界を変えた男が確信犯として歌ってる。攻撃するメディア相手に「勝手に体が動くンだ。」なんてごまかしてたけど、そうじゃないことが分かる。「おい、おい、ちょっとやりすぎじゃないの?」って。これを50年近い昔にやったんだから、やっぱりコイツはフツーじゃないだろう。ポール・ウィリアムスがあの過激分子セックス・ピストルズのことを「エルヴィスのような大胆さ」と評価したのも分かる過激さだ。70年代エルヴィスのコスチュームを見て、「やりすぎ」って言ってた人もいたけど、最初から<TOO MUCH>宣言してたでしょう。キングはレベルが違うんですよ。 |
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CD-4 1. Treat Me Nice 2. My Wish Came True 3. Don't 4. Danny 5. Hard Headed Woman 6. Trouble 7. New Orleans 8. Crawfish 9. Dixieland Rock 10. Lover Doll 11. Don't Ask Me Why 12. As Long As I Have You 13. King Creole 14. Young Dreams 15. Steadfast, Loyal And True 16. Doncha' Think It's Time 17. Your Cheatin' Heart 18. Wear My Ring Around Your Neck 19. I Need Your Love Tonight 20. Big Hunk O' Love, A 21. Ain't That Loving You Baby 22. Fool Such As I, (Now And Then There's) A 23. I Got Stung 24. Interview With Elvis |
CD-5 1. That's When Your Heartaches Begin 2. Fool, Fool, Fool 3. Tweedle Dee 4. Maybelline 5. Shake, Rattle, And Roll 6. Blue Moon Of Kentucky 7. Blue Moon 8. I'm Left, You're Right, She's Gone 9. Reconsider Baby 10. Lawdy Miss Clawdy 11. Shake, Rattle And Roll 12. I Want You, I Need You, I Love You 13. Heartbreak Hotel 14. Long Tall Sally 15. Blue Suede Shoes 16. Money Honey 17. We're Gonna Move 18. Old Shep 19. I Beg Of You 20. Loving You - (slow version) 21. Loving You - (fast version) 22. Young And Beautiful 23. I Want To Be Free 24. King Creole 25. As Long As I Have You 26. Ain't That Loving You Baby - (fast version) |
60年後半の映画用に作られた出来損ないのいくつかの楽曲を果敢にその才能で聴けるものにして聴かせてくれたエルヴィスだけど、<闇に響く声>のサントラ用の曲での才能はやっぱりすごい。声もすごい。あらためて感動します。映画の幻想的なオープニング、タイトルバックに流れる<Crawfish>はずっとすごい曲と思っていたが、<
New Orleans> <Dixieland Rock>がこんなに凄いと思っていなった。この声はどうだ!60年〜70年、エルヴィスは止まることなく進化したけど、プロなんだから当たり前と言えば当たり前。でもサンから数年、この若さでこれだけ進化してるのはやっぱりすごい。『The
King Of Rock'n Roll: The Complete 50's Masters』でも「フツー、こんな歌い方ってできないだろう?」という箇所が随所に聴ける。 CD-4には<Ain't That Loving You Baby>も< A Big Hunk O' Love>と<(Now And Then There's) AFool Such As I>の間に収まってしっくり。ヒットチャートの2位になったUSSジェネラル・タンダル号に乗ってドイツに向かう直前の記者会見でエンド。ここまでが本編で、CD-5はおまけというわけではないだろうが、ライブを含む仕事の記録。 <Ain't That Loving You Baby> の(fast version)や <Loving You >- (slow version)や(fast version)など正式にリリースされなかったテイクを集めている。 尚、このセットはボックスセットと廉価版のセットがあって、ボックスセットの方には92年度グラミーにノミネートされたライナーノーツが付いている。 これはまぎれもなくエルヴィス・プレスリーという20世紀を代表するアーティストがその声とマインドによって世界を変えた画期的な楽曲を集めた『ベスト・アルバム』です。 |
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エルヴィスの『G・Iブルース』2001年新春ロードショー! |
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The King Of Rock'n Roll:
The Complete 50's Masters CD-2 CD-3 CD-4 CD-5 |
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ハーブティーとアップルティーのゲンキポリタン |