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結婚・夫婦のこと


セックスのこと

いまも昔も大多数の人は概ね平凡な性生活を送っていて、あまりエネルギーを用いていないようです。
これにはいろんな理由があげられるでしょうが、最大の原因は、一般に自由時間を楽しむ方法を身につけないまま余暇を過ごしていることに関係しているといえます。
このために問題なのはセックスだけでなく、結婚生活の全般から楽しみを奪うことにもつながっている点です。
基本的にはセックスで快楽を求めるのに、特別な能力が必要なわけではない。と、言いたいのでが、体験の初期を除けば、実際にはそういうわけにはいきません。

未体験者に終わりを告げた最初のうちはセックスから快楽を得ることも、さらに楽しむことも実に簡単です。若いときには、どんなに気力が乏しくても、ドキドキする挑戦がいくつもあります。

なかでも恋愛は刺激的です。
内面にある孤独と不安が意識されると、意識を避けようとして求愛をエスカレートさせようとします。
恋をして、最初のアプローチ、最初のデート、最初のキス、最初の性体験・・・これ以上ないような挑戦が連続して続きます。この衝撃が心と脳と身体をとらえるでしょう。

自分の内側にアクティブな挑戦心がなくても、可能な限り、心と脳と身体を一体化します。
当人たちが挑戦的でなくても、体験そのものが無我夢中になるようにできています。
数週間続けて、めくるめくような新しい挑戦が外側から押し寄せてくるでしょう。 しかし多くの人にとってこの感覚が続くことはありません。スポーツであれ、娯楽であれ、内面的な楽しみに変えて、さらに深めていかない限り、意欲的になれないのと同じく、セックスは時間の経過とともにまたたく間に退屈なものになります。最初の体験で獲得した高揚感は一度しか現われないのが普通なのです。 最初の体験」の後は、すべての関係は次第に色あせます。

同じ相手と数年にわたって緊張感のある楽しいセックスを維持することは非常に困難です。
自分が意欲的な生き方をしているほど、意欲的でない人とのセックスは退屈になるのが、それを証明しているようです。人は緊張感が薄れていくと、内面にある孤独と不安が次第に意識されるようになります。

この段階で孤独と不安を避けようとして浮気に走ることもあります。本来なら内面的な楽しみに変えていくのが正しいところを、そうはしないで、刺激の側面を変える事で孤独と不安に対処しょうとします。そこで、テレビ、映画、ポップスでバーチャル体験している、愛し合う者同士だけに特別の親密な関係を育むために必要な口説きの言葉、感情の共有、約束、求愛の儀式などを駆使します。
自尊心が弱く、孤独と不安が強いほど過激になりますが、この段階で、客観的に自分と状況を判断する力が弱いと、巻き込まれるように人生の選択をするのも容易です。

 それにしても、どのような選択をしても、その先に待ち構えているのは、人生を楽しむ能力の必要です。
初めは身体的な挑戦だけで十分ですが、恋愛もセックスも、次には心理的エネルギーを必要として次第に複雑なものになります。
複雑になるとは、意識、思考、感情、価値観など複雑に絡まった因果関係を整理して、自分が理解できるよう再統合して秩序あるものにして、自己認識できるようにすることです。

私たちは、年齢を重ねるとともに、こども時代と違って、徐々に複雑な問題に対処していかざるを得ない局面に遭遇します。この経験を通して自己認識スキルが磨かれ向上していきます。
恋愛関係にあっては、恋愛特有のロマンスと人間的な心遣いが同時に成長しなければ、愛する二人の関係はやがて陳腐なものになります。 セックスは無意味な儀式または依存のための行為に変わります。

これを防ぐには、アクティブな経験にするだけの挑戦、つまり愛を新鮮な状態に保ち続けるには複雑さに適応する心理的エネルギーを使うことが必要になります。この段階で葛藤が起こってきます。その解答の本質は他のすべての活動の場合と同じです。

もし陳腐な関係をそのままにして、子育てに突入すると、愛と暮らしを有意義で楽しめる複雑なシステマティックな構造に背を向けて、風俗、不倫などのようにセックス体験初期の単純な快楽を他に求めるか、エネルギーを用いない生活に慣れようとします。内面の成長がともなう楽しいものにするためには、二人の関係をより深いものに発展させる他ありません。

自分とお互いのなかにまだ経験したことのない未知の可能性を発見する必要があります。
これはひとりであっても、二人であっても、人生を楽しいものにするには欠かせない生涯かけて終りのないプロセスの作業なのです。自分と相手にある、いくつもの要素、様々な問題や課題に対して、感情、意識、思考、行動、価値観、目的や目標の因果関係を整理して再構築していきます。そのプロセスが愛情そのものなのです。相手を思う気持ちがあるから複雑で面倒なことに挑戦的に臨めるのです。それはいまこの瞬間の大切さを気づく旅でもあります。

 まず、相手の心の中にどのような考えが、感情が、希望と不安、夢があるかを知る努力が必要です。
具体的には、ふたり共同の活動で可能にします。
お互いになにが相手にふさわしいのかを発見するために、同じ本を読み、意見を交わす。一緒に旅行して驚きを発見しあう。

子供を育てて恊働する、家族と個人の両面で計画を作り実現するなどをして、これらの積み重ねのすべてが、より楽しく意味のあるものにする源泉になります。性的感覚、セックスの恍惚はそのひとつで、他の生活場面と同じく、積極的に熱意をもってマネジメントをして、より深みのある洗練された体験を追求すれば、楽しいものに発展させることが可能です。心と脳と身体が統合された者同士がひとつになることで、最高のセックスを実現します。

それには、相手の中に新しい挑戦目標を発見するという努力が不可欠です。
また関係を豊かにする適切な能力を身につけることなしに、互いの退屈の肥大を防ぐことは不可能なのです。

身体の相性があるように言われますが、確かにひとりひとり違います。
1000人いれば1000の顔があるように、それぞれ違います。その違いを探究心で確認していく作業を楽しむのもひとつの在り方かも知れません。
しかし、その際限のない探求が自分の成長に寄与することはありません。時間とエネルギーの浪費でしかありません。

身体の相性の違いとは、体質の違いという事情を越えて、セックスの求め方や求めることの違いなのです。たとえば依存的な人とのセックスはそうでない人より激しくエスカレートした体験によってより強いエクスタシーを得るかも知れませんが、別の障害が生じてきます。

それはやがて快感を弱めるか、あるいはエクスタシーの代償として生活全般の質を低下させてしまいます。 他方、仕事では心と脳と身体を統合した時間を多く持っている人が、セックスではそうでないことがよくあります。
それは先にあげたように自由時間が構造化されていないことが前提にあります。
結婚生活を楽しむには、仕事よりもはるかに多くの努力を要するのですが、その認識がないのが原因です。

豊かな人生とはどういうことなのか、真に理解することがはじまりです。
自由時間であっても、豊かなセックス体験であっても、継続するには、次の点に注目して実行してください。

・パートナーとの間にある境界を越えようとせず、自立をめざしている。
・心と脳と身体を統合する楽しさを知っていて、挑戦の必要を知っている
・仕事にも自由時間にも適用している
・自分自身が「心と脳と身体を統合した時間」を多く持つ挑戦をしている
・相手が「心と脳と身体を統合した時間」を多く持つ挑戦をすることを支援している
・セックスにも同じ挑戦と支援をする

自分を活かし相手を活かす観点から、楽しい生活とはどういうことなのか、 仕事と自由時間の両方を見直すことが欠かせません。
人は自分のありようで、もっと素敵に暮らせるのです。

愛のこと

・すべての防衛を捨てられることが最高のセックスの条件だ
・本当のオーガズムは成熟した恋愛(結婚)に隠れている
・オーガズムだけを得るのは簡単だが続かない
・オーガズムを求めても得られない質のものだ
・肉体的な面だけでは興奮は続かない
・親密さが必要
・心の動き、体調があるので同じ人でも同じセックスはできない
・クリエイティブなものなので、日々新しい発見がある
・驚くような体験をした場合には、繰り返し体験したいと思う
・しかしゴールをめざしたら・もう体験できなくなる
・自由で愛されていると感じたときに脳と感情と身体は解放される
・賢さ、優しさ、思いやり、清潔であることはセックスに欠かせない条件
・セックスはダンスだ。恋愛の初期にはダンスすることは難しい
・関係が続くとゴ−ルふぁ目標になるのでエクスタシーは減る
・顔が違うように性感帯も、反応も違う、それ自体に興味も持つとキリがない
・本当に親密な愛を体験したら他の異性に性的な関心を持つことはない
・唯一無二な存在になるとセックスはダンスになる

オーガズムを得ることは難しいことではない。少しばかりセックスについて探究すれば可能です。しかし、すぐに色あせてしまう。オーガズムを得ることをゴールにするからだ。
つまり親密さを求めない相手とのセックスの方が簡単にオーガズムを体験できる可能性が高い。恋愛感情を持っているには、緊張して話せないが、なんの感情も持っていない人には平気で話せると言うのと同じだ。

しかし、このようなセックスはすぐに飽きてしまう。違う人との体験に興奮を求め出すとエンドレスになるし、感動もなくなる。単にセックスの快感だけを求めることになり、精神が潤うことはなくなります。それは防衛がないだけで愛があるわけではない。
愛があっても防衛的であるならよろこびはない。体験した事実をよろこびするしかない。だから何度も体験したくなる。本当によろこびを体験していないからです。 それほど防衛した関係のセックスはつまらない。

防衛はないが愛がない。愛があるが防衛がある。どちらも満足はない。 どちらもゴールがあるだけです。運動と変わらない。だから両者は同じ体験をしているように錯覚する。そこで愛がなくてもセックスはできると言う人と、愛がないとできないと言う人が出てくる。どちらも本当のエクスタシーを体験していない。

人生の醍醐味がプロセスにあるのと同じく、セックスもプロセスによろこびがある。ゴールはたままたの結果であっていい。それほどプロセスには満足感がある。
本当に、自由で自分は唯一無二の存在として愛されていると感じた場合のセックスとは全く異質です。本当に親密な愛を体験したら他の異性に性的な関心を持てなくなくなっても不思議ではない。防衛することもない。

 

防衛的になっているカップルには、不安があります。不安があるから防衛的になる。その態度にパートナーも不安になって防衛的になる、防衛の連鎖で心が閉じたままになる、鎧、兜を身につけたセックスを想像してみるといい。脳と感情と身体を解放することが先です。それにはパートナーとの間にある苦痛はすべて分かち合うことが欠かせません。心を開くことから得られるよろこびを知ったものは幸福です。セックスは本当に愛し合えるスキルを身につけた者へのプレゼントなのです。

さらに詳しく

99日間プロジェクトは、ライフスキル講座のひとつです。

サンプル 

等さんの場合(禁煙〜隠された問題)、幸恵さんの場合(夫婦間の愛情)江本君の場合(仕事と収入)

祐子さんの場合(しあわせな恋愛) 朋子さんの場合(時間)

 

自分の人生のある場所で暮らすガイドブック


自分の人生のある場所で暮らすガイドブック

第1章   自分の人生のある場所で暮らす
第2章   自分のこと
第3章   コミュニケーションのこと
第4章   「なれる最高の自分」になるコミュニケーションのこと
第5章   恋愛/結婚のこと
第6章   ライフスキルのこと
第7章   子育てのこと
第8章   家族のこと
第9章   仕事のこと
第10章   時間のこと
第11章   お金のこと
第12章   健康・ダイエット・そして介護のこと
第13章   セックスのこと
第14章   愛のこと
 
【Eラーニング 】自分をじぶんの味方にするモチベーション講座 とんがるモチベーション Eラーニング
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とんがるモチベーションの作り方