そもそもコミュニケーションは何のためにするのか。
ひとつは自分を認識するためです。
それには、ひととひとの間に、境界が必要です。
ひとは自分と違う他者がいて自分が認識できます。
もし全員が同じ顔、同じ考え、同じ行動をするなら、自分を認識することは不可能です。考えただけでも怖いですね。
もうひとつは、ひとはひとりで生きていけないからです。
誰かとつながりたいからです。
日常の意識としては、前者よりこちらが実感として触れやすいはずです。
ところが、温かさを求めてつながりたいコミュニケーションで、ひとは傷つきます。
コミュニケーションのまずさが原因です。
電話一本で、平気で休みをとる人がいる一方で、その穴埋めに、多忙を極めながら時間外労働を引き受ける人がいます。
有給休暇を取る人、取らない人。
同じ職場の同じ規律で働いて、どうしてそんなことになるのでしょうか?
単純に人手不足のせいでしょうか?
あるいは業績が芳しくないからでしょうか?
ただなんとなく?
どうしてそんなことになっているのでしょうか?
生産性があがるような方法を教育もせず、訓練もせず、実行しないで、ただ我慢をしている人たちがいます。
それってへんでしょう?
そのへんなことをどうして続けているのか?
我慢して、我慢して、結局、お互い不幸なだけではないでしょうか?
誰にとっても人生の主人公は自分のはず。
一番大事なのは自分ですよね。
だから同じように周りの人も自分が大事なのです。
見知らぬだれかにとって、あなたはその他大勢であっても、本当は誰だってその他大勢で片付けられる存在ではない。
人間関係の問題は、周りの人との関係で起こるから、両者が傷つかないようにしたい。
それがWIN-WIN、つまり両方とも勝者というわけです。
人間関係は平等なものだと考え受け入れ、周りの人も、自分同様に受け入れることができると、自分の感情を率直に表現し、他者の感情も自然な形で受け入れ、互いの権利を侵害することなしに、自分の権利を行使できるようになれたら気持ちいいですね。
どうすればそんなふうにできるのか、その基本になるのがライフスキルに影響力のある積極的自己表現、つまりアサーション(assertion)アサーティブ(assertive)アサーティブネス(assertiveness)です。
これらは自己を受け入れて、自分を尊重することです。
同時に他者(ひと)を受け入れて、尊重することです。
●アサーション(assertion)は、
自己主張ですが、誤解を招くことのないようにするために、
自分を率直に表現すると解釈をしたほうがいいしょう。
●アサーティブ(assertive)は、アサーション(assertion)の形容詞です。
●アサーティブネス(assertiveness)は、自分を率直に表現しあう「関係」です。
アサーティブを理解するには先に触れた歴史を振り返るのが早道かも知れません。
アサーティブ・トレーニング
1.感情を知る練習をする
2.感情を表現する練習をする
3.主語を使う練習をする
4.主語を使って感情を言葉にする
5.目標を考えるメリットとデメリットを整理する
6.目標を設定する
7.目標を達成する計画を作る(マイルストーンを使う)
8.達成するために「ゴールデン・ルール」を選ぶ
9.セルフ・マネジメント(自分をコーチングする)
→マイプロジェクト
10.モチベーションを確認する
11.ここまでする約束を自分と交わす
12.マネジメントサイクルGROWを使う
13.セルフ・マネジメント(自分にコーチングをする)
1.感情を知る練習をする
感情的な行動をとらないようにするために、感情を言葉で表現します。
ところが自分の感情は知っているようで、自分では判らないものです。
判らないから感情的な行動をとってしまいます。
そこでまず、自分の感情は知る練習をします。
一番分かりやすいのは、日記に書くこと(ブログでもOK)
◆「【後述】思いを伝える方法」を参照してください。
2.感情を表現する練習をする
うれしい、悲しくなった、面白かったなど感情を言葉にして日記に書きます。
(ブログでもOK)
感情を言葉することが目的ですので文章の上手ヘタを気にしなくて大丈夫。
すべての感情にいい悪いもないので、“こんなこと書いたら・・・“と、気にせずに書くようにします。
「今日は○○○があったので、うれしかった。」
「○○○さんに△△△と言われたのが悲しかった。」
「○○○さんが時間に来なかったのでハラが立った。」
「時間までに資料が作れなかったのでムシャクシャした」
◆「【後述】思いを伝える方法」を参照してください。
3.主語を使う練習をする
「わたしは」を使います。
単純ですが、この練習も大事なものです。最初は日記を書くときに使って慣れます。
◆「【後述】思いを伝える方法」を参照してください。
4.主語を使って感情を言葉にする
感情の表現は自分の不愉快を感情的な態度や行動でぶつけるのではなく、言葉でそのまま率直に伝えるといいのです。
「わたしは、あなたと意見が違うと不安になるのですが」とか、「わたしの気持ちはね、いまとってもうれしいのです」、「わたしは、あなたがそういうのを聞くと悲しくなるのです」というように、感情をそのまま言葉にします。
それは誰も傷つかない方法です。
◆「【後述】思いを伝える方法」を参照してください。
5.目標を考えるメリットとデメリットを整理する
取り組むメリットとデメリットを書き出して整理します。
◆「【 6】メリットとデメリットで心の整理 」を参照してください。
6.目標を設定する
自分を監視人にしないでください。
誰のための目標でもない。自分のための目標なので周囲の目を気にせずに、自分のやりたいこと、レベルを目標にします。
◆「【後述】よし、達成するぞ」のレベル STEP.4 実行の段階」
◆「【後述】したいことがしなければならないことに変わっていないか」
参照してください。
7.目標を達成する計画を作る(マイルストーンを使う)
6.の目標を小さく分けて、達成しやすくする。
◆「【後述】計画力はマイルストーンで変わる」を参照してください。
8.達成するために「ゴールデン・ルール」を選ぶ
目標を達成するのに適切だと思うゴールデン・ルールを7つのなかから選びます。
ルールは心構えで、自分との約束です。
目標を達成するプロセスを支える心のありかた、心の力で、約束の向こうには、自分というブランドが立ち上がってきます。
もうひとつのゴールであり、ゴールには「素顔のわたし」が待っています。
素顔のわたしとの約束を裏切らないようにしてあげてください。
◆「7つのゴールデン・ルール」を参照してください。
9.セルフ・マネジメント(自分にコーチングをする)
ゴールデン・ルールを実行するために、ルールを実行するには、どんな要素があるのか確認します。
そこでなりたい自分といまの自分を認識します。
目標と現実を比較して、なにがあって、なにが欠けているのか、それを充足するにはなにをしたらいいのかを認識します。
コーチは、その間に立って実行を促しバックアップする役です。
ふさわしい人がいればその役割を担いますが、いない場合は自分がコーチ役をします。
10.モチベーションを確認する
目標を達成したい、よし、やるぞという気持ちになっているか再確認します。
もし、あやふやと感じるなら5〜9を繰り返し、心の整理をします。
なにが問題かはっきりします。
その問題を含めて対策を立て、計画を見直します。
◆「【後述】「よし、達成するぞ」のレベル STEP.4 実行の段階」を参照してください。
11.「どこまでやるか」約束を自分と交わす
実行を開始したら、スケジュール通り展開します。
スケジュールに設定した目標も含め、毎日どうしたいのか、どこまでやるのか
自分との約束を交わします。
自分への信頼を築く重要な作業です。
習慣リストを使います。
◆「【27】焦点をあわせる技術」を参照してください。
▼1日の目標として「どこまでやるか設定シート」
当日の目標を、がんばればできる、なんとかできる、最低これくらいはできるのレベルのどれかに書き込み、達成したかどうかの判定を自分で下します。
毎日継続することで、自分への信頼を高めるようにします。
12.マネジメントサイクルP→D→C→AにGROWを活用する。
◆「【後述】自分をコーチングするセルフ・マネジメント」を参照してください。13.セルフ・マネジメント(自分にコーチングをする)
セルフは、自分をケアすることも含んだサポート態勢です。
◆「【後述】セルフ・マネジメントのコツ」
◆「【後述】自分をコーチングするセルフ・マネジメント」
◆「【後述】サポートを受ける」を参照してください。
本来、自分がしたいことを
していない状態になっていませんか?
もし、そうならあなたは逃げてます。
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