ライフスキルを育むマイプロジェクト。
ライフスキルは自分はもちろん周囲のひとを勇気づけ励まします。ライフスキルのひとつ、共感性スキルは自分と相手の気持ちを汲取り、内面から理解するスキルでう。共感は同情とも同感とも違います。
同情は、他人の気持ちや苦しみを自分のことのように感じとる意味です。同感は,相手の心情や感情に取り込まれて同じ気持ちになることを意味します。
一方 、共感は、同感、同情と明らかに違います。
確かに相手の気持ちを感じとり,内面から理解しますが、同じ気持ちになって巻き込まれません。自分と他者との境界を認識していて自分を失うことがありません。だからこそ、心から他者を励ますことができ、勇気づけられます。
ライフスキル全体を育むうえで大切な役割をしています。
自己認識スキル
WHO(世界保健機構)が「ライフスキル」を定めた理由は、薬物やアルコールなどで人生を台無しにすることへの懸念と対策でしたが、ライフスキルは誰にとっても欠かせない10のスキルです。
IQ(知能指数)は社会的な成功を約束するものではありませんが、充実したライフスキルを修得することは成功を約束するといっても過言ではありません。
なぜなら優れた対人関係に於けるコミュニケーション・スキルは社会で生きるうえで、交渉力、分析力、連帯力、さらに共同体との調和力に好ましい影響を及ぼすからです。
社会で必要とされるのは、他者を支配する能力ではなく、共通の目標に向かって説得し、意欲を引き出す能力です。
それ、つまりモチベーションを高めるには他者にとってのメリットを提案できる能力が欠かせません。
どこをどうすれば満足を高められるのか、を具体的に伝えることができる力は、周囲に勇気と希望を与えることから、周囲の支持を集めることにつながります。
その力は、ライフスキルのもっとも基礎的なスキルである自己認識から始まり、共感へつながり、さらには自身の倫理観を高めます。
自己認識は、まず自分の感情を知ることです。感情を知ることによって、その感情をどう扱えばいいのかをトレーニングしていくことが可能になります。
このプロセスをはじめて体験するのは、生後数ヶ月から始まりますが、もっとも身近で、頻繁にトレーニングを施すのは母親です。
母親は子どもの行為に注目するのぺはなく、感情に注目するように心がけます。
とは、言うものの、殆どの母親の多くは、子どもの行為と自分の感情に注目しすぎてしまうため、こどもの感情には関心が乏しくなりがちです。
結局、この反復が後々に問題を残すことになります。
特に親が子にする「脅し」「心ない態度」「心ない言葉」「いやみ」「嘘」「わいろ」「約束」「くどい説教」など無作法な行いは、時に子ども、あるいは親子の関係を破滅させてしまいます。
責任感はうるさく言うから発達するわけではありません。
責任感の育つプロセスを理解していれば、子どもの行為に一喜一憂することもなくなり、感情に注目してあげることができるようになります。
少し考えてもらうとわかることがだが、責任感について広義の定義づけをした上で、子どもに教えることがあるだろうか。
むしろ狭義の、いやそれもなく具体的な事例を欠如した状態の発見によって問題視しているのが大半でないだろうか。脱ぎ捨てた靴、片づけないおもちゃ、散らかった部屋、行儀の悪さ、宿題に向かわない態度などによって、責任感の欠如を問う。
結局、うるさく指示されることによって、仕方なしに行動することが習慣化します。
つまり自分の判断、選択によって行動するのではなく、誰かに支配されることで行動する。
しかし、親であっても価値観を教えることはできない。
価値観は子どもが自ら身につけていくものです。
いままで価値観がどのようにして身についたか、思い起こしていただくと判ると思います。共鳴、共感によって価値観が育まれた記憶はあっても、支配のもとで価値観が育まれた体験は皆無に等しいのではないでしょうか。
子どもは自分が尊敬するひととの同一化、愛情の希求を通して価値観を育んでいるのです。
すなわち親の行動こそ価値観を育む源泉なのです。
親がどのように語ろうが、実際の行動が違えば、無責任を学ぶだけなのです。
勉強をしなさいと注意し、テレビを観て過ごすなら、子どもが学ぶことは無責任だえることなのです。
このような状態で、子どものライフスキルが充実するはずもないのです。
親が子どもに示す価値観こそ、子どもがマスターする価値観の基本なのです。
子どもは様々な機会に共鳴、共感をしますが、その共鳴、共感は親が示した価値観なのです。
普遍的に好ましい価値観を身につけるには、親が問題なのです。
「親の顔を観てみたい」はまさしく真実に通じています。
親の価値観を見習いながら、社会から吸収していくことになります。
なにより親が子に示す感情への気配りは、自己認識の扉を開くことになります。
自分の感情を知ることの大切さを、親が子どもに示す気配りによって学びます。
子どもが親の言うことを聞かないときに、親はその行為によって苦痛を感じますが、
感情に気配りをすると、違った一面が見えることは少なくありません。
たとえば、帰る時間になっても、帰ろうとしない。
親は催促するものの、帰ろうとしない。
親は苛立ちますが、実は、親に観てほしい、親と一緒に遊びたい、親のよろこぶ顔が観たい。
こんな場合、まず感情に注目して共感を示す。落ち着いたときに、共感を言葉で伝えて、ルールを守る大切さと、守ってくれるよろこびを伝える。
そして共感したことをもう一度伝える。
帰らないことに苛立ち、怒っても単にカタルシスでしかなく、カタルシスにほとんど意味などありません。不快な気分が長引くだけなのです。そして怒りは大きいほど、持続すればするほど、判断力を鈍らせる効果しか持ち得ないのです。
現実に適切な対応をするには、つまりもっともふさわしい選択をするには、瑞々しい判断力が必要なのであって、それは安定した感情によってもたらされます。
抑圧するわけでも、翻弄されるわけでもなく、ライフスキルを使い果たす力が必要なのです。
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自分のスタイルを身につける/ゴールデンルール
マイプロジェクトで選ぶゴールデンルールは次の7つのなかから選びます。
それぞれのルールに、関連するライフスキルを記載しています。
●自分と周囲の人を尊重し励ます
コミュニケーションスキル (効果的コミュニケーション ・対人関係)
● プロセスに注目する 自己認識スキル(自己認識・共感性)
● 決めたことは責任をとる
意志決定スキル(意志決定・問題解決)
● できるまでやる 意志決定スキル(意志決定・問題解決)
● いまこの瞬間に集中する 意志決定スキル(意志決定・問題解決)
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理想と現実の差をうめる目標を選ぶ
目標設定スキル(創造的思考・批判的思考)
● 感情的な行動をしない ストレスマネジメントスキル
(感情対処・ストレス対処)
アメリカン・ビューティ
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●音楽を聴きながら
ライフスキルを考える
「サマー・オブ・ラブ」の響きから聴こえてくる幸福への希求。求めるものは時代が変わっても、国が違っても同じ。
グレイトフル・デッドの長い旅路は生き方を実践する旅だった。カウンターカルチャー(対抗文化)が、なぜ存在しなければならないのか。仕事と休息を区別する意味のなさを思い浮かべながらジェリー・ガルシアの表情を思い出す。
ひとや役目を終えて去って行く、その輝かしいメッセージを受けとめて無駄生きはしたくないと思う。
ライフスキルとはなにか、難しく考えるのではなく音楽のようにエンジョイしたい。グレイトフル・デッドのサウンドように、履き古したデニムのようにライフスキルを使いこなしたい。 |
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ブログ ライフスキルで本当の自分を動かす
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