目標が持てない、もうひとつの理由。
それは寂しさ。空虚。満たされていないなにか。たいてい愛情ですけれどね。
自分の感じ方の問題ですから、実際に満たされていたか、いなかったかは無関係です。
もっと甘えたかったときに、離されたとか。
あるいは、恥ずかしいと感じていたことがあり、それが克服できていないとか。
自分が出入りしているある中小企業があります。
そこの社長さんと話していましてね。
昔、自分の会社のスペースを改造して従業員家族を住まわせていました。
家賃は無料だし、手助けしてあげたい一心のまったくの親切です。
会社から通学していたお子さんも、成長して授業員になり課長の座についています。
社長は特に意識する事なく、親子二代で勤務してくれていることを歓迎していました。
ある日、そのあたりのことをテーマに会話していたときです。
その課長もいたので、私は「小さい頃、恥ずかしかったでしょうね」と課長に聞きました。
彼はすぐに「ハイ」と答え、その瞬間、社長は不思議そうな表情をされました。
切ないですね。同じことでも立場でこのくらい差があります。
子どもは他者と違う事に不安になります。
克服出来ていない問題は、無意識に脚を引っ張ります。
事例は違っても、人と違う「恥」に振り回され続ける昔こどもだった人が沢山います。
それを埋めたくて埋めたくて、埋めるのが先決で、目標どころではない人がたくさんいます。
焼印のように心の刻まれた思い込みの「恥」を、今更言ってみてもはじまらない。
自分で無用な荷物を背負っているようなものです。
それは、「そういうときもあったな」と懐かしさに手を振って、どこかで置き去りにするしかないこと。
忘れる事です。忘れて少しでも軽くなるようにしてあげないと、
人と同じことをしていても、その足どりは重くて重くて大変なばかり。
ますます傷口が広くなり、自分や周囲に人を傷つけたりダメにする負の連鎖が止まらない。
小さいとき、私たちはあまりにも、無力で無知でした。
それが「こども」なのです。
でも、成人したいま、自分の力で生きることができます。
非力かも知れないが、かってのように無力で無知なことはない。
かって傷ついたこどもを癒してあげるために、目標を持つようにしたいものです。
ところが、どうしても目標を持たない人がいます。
いつまでも、現状を変えようとしない、現状維持を望んでいる人です。
目標が持てないのでなく、持とうとしないのです。実は現状を変えようとせずに、
同じ場所で同じことをグルグル回り続けることを目標にしているのです。
変わるか、変わらないか、ふたつにひとつしか選択視はありません。
ふたつにひとつしかないと言っても、白か黒かでなく、グレ−もあります。
ゆっくり変わって行く方法もあります。
その選択ができないのが問題そのもので、いろいろ主張はするけれど、
最終的には、いまいる場所で、もうしばらくは様子を見ることで落ち着く。
変わりたくないという「感情的な行動」を選択をします。
もちろん、何の解決にもなりませんが、大方の人は現状を変えようとしないものです。
目標達成の後押しをするのが、価値観です。ただしい価値観はスキルよりも大切。
価値観を表現したものがゴールデンルールです。
●自分と周囲の人を尊重し励ます
コミュニケーションスキル (効果的コミュニケーション ・対人関係)
● プロセスに注目する
自己認識スキル(自己認識・共感性)
● 決めたことは責任をとる
意志決定スキル(意志決定・問題解決)
● できるまでやる 意志決定スキル(意志決定・問題解決)
● いまこの瞬間に集中する 意志決定スキル(意志決定・問題解決)
●
理想と現実の差をうめる目標を選ぶ
目標設定スキル(創造的思考・批判的思考)
● 感情的な行動をしない ストレスマネジメントスキル
(感情対処・ストレス対処)
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