元気が出る発想
「私は、どんなことをしてあげたか」を考えると元気が出る
自分を責めて落ちこんでしまうのは、完壁主義の人と特長です。
何でもきちんとやらないと気がすまない。几帳面な性格の人に見られる特長的な傾向が、あの酩酊会見になったのではなかったのかと考えてしまいます。
「少々、不完全でもいい。その中か.ら光を発見すればいい」というふうに、少し大雑把なくらいに、ポジティブな方向へ注目すれば活力が出るものです。
自分のモチベーションをあげるのも、部下のモチベーションをあげるのも同じ原理が働いています。
過去を振り返って自分を責めたところで、現状は何もよくなりません。
この世界的な不況ですから、影響を受けて、業績が低迷している会社も多い。
責任部署、自分、部下、ユーザそれぞれが、憂鬱な表情をしていたら、元気な人でも調子が狂い出します。
憂罐そうな上司が毎日、ぼそぼそと、トーンの弱い声で話していたら、部下の気持ちも落ちこませます。
成績の悪い部下は部下なりに、自分をネガティブな状況に追い込んでいるかも知れません。
落胆している上に、上司が暗い顔をしていると、部下はさらにつらくなり仕事どころではなくなり、ますます落ち込みます。
ですから、反省はいいことですが、原因を過去に追い求めないことが大事です。
反省は、過去の情報をもとに「どう手を打つか、具体的に戦略、戦術を練ることで、未来志向です。未来志向の職場には暗い雰囲気がありません。
原因志向は、失敗の原因を求めるだけで、それがありません。
未来志向のコミュニケーションでは、部下やユーザに対して、「いま、自分は何をしてあげられるのか」を考えます。
そのときに落とし穴に落ちないように注意してください。
「自分は何をしてあげられるのか」を考えるのはいいことですが、行動するにはエネルギーが必要です。
自分を元気づけるためには、「私は部下(ユーザ)に、どんなことをしてあげたか」を考えることが大切です。
なぜなら、人は、自分がした「いいこと」は忘れがちになるからです。
つらい思い出とか、悪いことは記憶しているものです。だからこそがんばって、プラスの記憶を思い出してほしいのです。それと併せて「いま、自分は何をしてあげられるのか」を考えます。
どんな小さなことでもいいのです。「自分は毎日、元気づけるように挨拶をしている。」・・・こんなことでもいいのです。そうするとアイデアも出てきます。
アイデアは「目的」に誘導します。
自分に元気が出ると、周囲の人も元気にしたいと思えてきます。
人間は自分は不完全であると思うから努力するものです。幼児を見ても分かるように、人は失敗によって成長しているわけですから、失敗が悪いわけではなく、失敗によって行動を止めてしまうのがよくないのです。