自分を愛せなかった。それでブルースにも取り憑かれていた。僕が初めてブルースを聴いた時、どうしてブルースを自分と同一化できたかというと、それは誰かが痛みで叫びを上げている、そういう声そのものだったからなんだ。そして、ブルースにおける痛みっていうのは、いつも、人間関係を築き上げてゆく基本的な能力が備わっていないということからくるんだよ。たいがいのものはそういう文脈では語られていないけど。
でも、男と女の話にはなってるよね。女を自分のそばに置いておくことができない情けない男の話だよ。あるいは、女に捨てられる男の話。さもなければ、女のそばに近寄れもしない男の話なんだ。それはいつも男と女の間の基本的なことについて語っているんだよ。そして、それは物質的なモノとは関係のない、心の出来事の話なんだよ。

エリック・クラプトン

”腰の動き”を許して！

-----1956年の世論（エルヴィス批判）に対して------

ティーン・エージャーのエルヴィスのファン