私はパンクじゃないし、なぜ人が私のことをパンクのゴッドファーザーなどと考えるのか分からんのだよ。
お前さんならパンクをどう定義づける?
この言葉から連想されることっていうのは、若気の至りで取るに足らない犯罪を犯した若者くらいしかないじゃないか。
まあこう考えれば、私の小説の登場人物はみなパンクかもしれんが。
この言葉自体は50年代にはなかったんだよ。
強いて言うなら『理由なき反抗』の中で、ジェームス・ディーンの演じていた若者がそうだと言えんこともないだろう。
だがしかし、一体こいつはなんだんだろうな?
いわゆるパンク・ムーヴエントという奴は、メディアの産物だと私は思うな。
しかしイギリスのセックス・ピストルズに手紙を送ったことは事実だよ。
これは私が常に言ってることなんだが、女王に対して苛立ちを示す人間が2万人くらい集まらなければ、あの国は見込みがないからなんだ。
私がセックス・ピストルズを支持する理由は、もうなにもかもメチャメチャになった国に対して、彼らが非常に大切で建設的な批判を加えているからなんだよ。
ウィリアム・パロウズ
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