失敗をいかす力、ライフスキルでいう創造的思考スキルです。
熱意を持って取り組んでもうまくいかない場合や、努力しても、しても、成果が乏しく無駄に感じたりする場合があります。
本当にこんなことに集中してムダにならないのか、不安が恐怖に変わっていきます。
上のグラフは、努力と成果のバランスを表したものですが、最初は努力に比例して一定の成果が出ます。ところが初歩の段階を越えると難易度が高くなるので、努力に対して目に見えた成果が表れなくなります。そこで努力しても成果がないと感じるようになります。本当はムダになっていないのですが、著しい変化がないのでムダに感じます。
グラフの 「努力と成果のギャップ」が不安の大きさです。ほとんどの人がこの不安にやられてしまいます。貴重な時間を使っているのですから無理ありません。
しかし自分と状況を客観的に観察するようにして否定的にとらえないようにしましょう。
やってもやってもうまくいかない。・・・・
言い方を変えると成功に近づいているともいえます。
▼次の図のように、マネジメントサイクルを使えば、失敗は、次の作戦の基礎になります。
マネジメントサイクルのプロセスの確認と反省の間で行う「観る→なぜ?→どうする?(観察→分析→判断)」こそ、物事に取り組んだときの醍醐味です。
「目的」→「目標」→「計画」→「実行」→「観る(観察)」→「なぜ?(分析)」→「どうする?(判断)」→「計画」→「実行」を繰り返す楽しみを身につけて、習慣化しないものです。
失敗するひとはなぜ失敗するのか?
失敗したところでやめてしまうからです。
失敗は、使い方で宝物になります。
次の 図で判るように、失敗は「確認」作業なのです。
そこで確認を反省に発展させて、計画に仕上げる。すると同じ間違いはしなくなります。
つまりそれだけ一歩成功に近づいたことを意味します。
ただし、これにはちょっと秘訣があります。
「どうしたらうまくいくのだろうか?」という疑問と挑戦を持つ事です。
その関心が計画作りに発展して、さらに計画に則ってやることになります。
計画というと難しく思うかも知れませんが、要するに「計画」とは、段取りです。
計画と目標を混同して使う人がいますが、全然違うので気をつけてください。
計画は目標を達成するための手段です。「計画」とは、段取りなのです。
計画があれば、計画と行動の結果の食い違いに、さらに関心を持つようになります。
この食い違いを探求する気持ちが粘りになります。
これがマネジメントサイクルの基本です。
マネジメントサイクルというとなんだか特別なことをしているようですが、そんなことはありません。
目標達成を上手にやれる人なら、マネジメントなんて言葉を知らなくても自然にしていることなのです。
そのやり方を真似したら、誰でも同じようにやれることを説明するために論理的に整理したのがマネジメントサイクルなのです
もし、計画がなければ、どこが間違っていたのか、なぜうまくできたのか、検証ができなくなります。毎回毎回一から考えるムダが生じます。そのムダは「努力と成果のギャップ」という不安のもとなのです。毎回一から考える手間と不安はメンタル面で大きなストレスになり、あきらめる原因になります。
うまくできないからあきらめるというより、「面倒くさい」感じに引っ張られてしまうのです。だから自分では、やり方を変えればできるんだろうなという感触だけが残る。それがもっとも厄介なのです。
自分は最後までやりきれない人間だというレッテルを自分で貼ってしまうのです。でもそれは認めたくないので、周囲の人から言われたくない。そこで失敗する可能性のあることには触れようとしなくなります。
インスタントラーメン一杯作るにしても湯加減の失敗があったりするのが普通なのですから、失敗する可能性のないことなんてなにもない。
失敗を恐れて消極的な人にならないように、果敢に挑戦しましょう。
失敗を単なる失敗にしないように必ず守る鉄則があります。
失敗したところでやめてしまう、あるいは失敗から反省に発展させて、計画するまで時間がかかりすぎると、状況が変わって失敗が役に立たなくなります。
自分に誠実に率直に、やるべきことはやりながら・・・目標をもって、計画を立てて、行動する・・・そこで失敗したら、迅速に反省(作戦の変更)をして、迅速に行動する・・・・この繰り返しを成功するまであきらめずにやり続ける力・・・それが失敗力です。
失敗に強い人は、とても合理的な人なのです。
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