ある日、アメリカ、コロラドの早朝、スターバックスで朝食をしていたら、初老のビジネスマンが丸太ほどの新聞のかたまりを小脇に抱えてやってきました。
コーヒーを手にすると抱えていた新聞の束をバサッとテーブルにおいて、青空の下で順番に読み出しました。
多分、彼の毎日のスタイルなんでしょうね。
第三の部屋というスターバックスのコンセプトになにかぴったりして、コーヒーもおいしそうです。
日進月歩といって世の中は毎日変化しています。
変わらずに昔から続いていることがたくさんあって、その上に新しいことが毎日のように起ってきます。
どうでもいいこともたくさんありますが、大事なこともたくさんあります。
それらのことを知っているか、知らないかは、大きな力の差になります。
これも一度に知るわけではなく毎日の積み重ねです。
まず基本的な情報を集めるために、新聞を読むことをおすすめします。
一般紙と経済紙は、みんなが言うようにやっぱり当たり前です。
さらに業界紙も読むようにしたらいいでしょう。
自分の感性がピピッと働いた関心のある 記事は切り抜いて、あとで読み返せるように自分のスタイルでスクラップしておくことをおすすめします。
それを続けていくと感性は磨かれていきます。
自分のスタイルでというのは、スクラップってメモ帳みたいなものですから、肩肘はらずにメモ帳感覚で使えばいいのです。
スクラップにはいろいろな方法がありますが、肩肘張ると長続きしないようです。
おおまかな分類で十分です。細かいと逆に混乱して不便です。
ノートでいいので貼りつけておきましょう。
新聞情報、雑誌、書籍を使うことで、数字や事実の裏づけのある報告や提案ができます。お客さまとの話題も豊富になりますし、説得力も増します。
・切り取った記事をスクラップブックに貼る
・重要なところに傍線を引きます。
・そのとき気になったことをコメントとして書き入れておく
・いつ関心を持った日付を書き入れておく
・関心をもった動機もメモしておく
・付箋をつけておくと、目的のぺージがすぐに探せて便利
こうしておくとスクラップする作業によって、読み返すまでもないくらいに、記憶も強くなったりします。
雑誌が多い日本では、表面的な情報で満足してしまいがちです。
テレビの情報も有効ですが、語学その他の講座とかを別にすると、やはり表面的な情報が大半です。
しかしそれでは雑談には使えても、仕事では使いものにならないのがほとんどです。
仕事で本当に使える知識を獲得するには、集中的な情報収集を行なうことが欠かせません。
雑誌やテレビの情報は、情報の入口、キッカケとして利用するのが望ましいでしょう。
インターネットによる情報はその信憑性に注意しながら活用したらいいでしょう。
やはり、しっかりした情報を吸収しようとしたら、理解したいテーマの関連本の三、四冊は読みたいものです。少なくとも専門的な知識を獲得するには最低の学習です。
アメリカでは、日本のような雑誌による情報がすくないのと、学生時代からの学習スタイルとで、どちらかというと自分で専門書を読んで情報を集めていくのが一般的です。
時間はかかりますが、うわべの情報ではなく、奥深く専門的なレベルで知ることができます。
おかげでムダ遣いしないですむ効用もあります。
是非そのスタイルを自分のものにしたいものですよね、
これは慣れの問題です。
そうすると自分で考えることができるようになります。
そうなんです!
知識、情報はただ知っているだけでは価値は半減以下です。
自分で考えるときに使えてこそ価値があるのです。
すると、雑誌、テレビ、新聞の情報も鵜呑みにしなくなります。
書かれていないことも読めるようになります。
そのためにも、新聞、本は、必ず毎日読むようにしましょう。
正社員になる基本の自分づくり
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