学校の成績と、職場の成績は、似ているようでもまったく別のものです。
どう違うのでしょうか?
学校では、正しい答えを知っていれば良い成績がとれました。
職場では、正しい答えを知っているだけでは、ダメです。
考えとして持っていてもダメなんです。
行動しないとダメなんです。
実行してこそ評価に値します。
ですから、学校の成績が良くても、職場でいい成績を残せるとは限りません。
学校の成績が悪くても、職場ではいい成績を残している人がたくさんいます。
行動の人です。
プロ野球ならどうでしょうか?
バッターボックスに立った打者は、投手の投げるボールを打たなければなりません。
どんなに立派な理論を言っても、打てなければ良い評価を得ることはできません。
打って走って塁に出て、点を取ってこそ評価されるのです。
歌手でもそうです。
楽譜は読めないけれど、心に響く歌を歌う歌手がいます。
歌ってこそ仕事なのです。
仕事の上で知識、理論はとっても大切ですが、それでも結果を出さないと、
知識、理論の豊富さは意味がありません。
知識や理論は乏しくても行動の豊富さで結果を出す方が評価されます。
知識を行動に生かして、豊かな結果を出してこそ、知識は評価されます。
知識だけがどんなに豊富でも意味がないのです。
よくお店なんかで、顔は他を向いたまま「いらっしゃいませ」と言う人がいます。
どうしてもムリと言う場合は別して、顔を向けましょう。
顔は他を向いたまま「いらっしゃいませ」は真似事のようで寂しいものです。
挨拶の言葉を知っていても、お客さまに「笑顔」で挨拶できないと、その知識に意味はありません。
実行することがすべてなのです。
社会では、実行することで評価されることを忘れないでください。
合格点は行動したかどうかです。
ですから合格点はよくできましたのレベルではなく、最低の基準でしかありません。
あなたの素敵さは行動することで、どんどんピカピカ輝くようになります。
「もし・・・・だったら、やれるのに」という人がいます。
「もし、問題がなければ、やれるのに、問題があるからできません」という意味です。
とっても不幸な言葉です。
なぜなら、自分が優越感を味わえないことから避けているのです。
無意味な競争的な態度から出てくるのです。
競争的と言うと、まともにぶつかって競争するのかと思うかもしれませんが、そうではなく、逃げるのです。
逃げている限り、負けません。
逃げたことがばれないようにする言い方が「もし・・・・だったら、やれるのに」なのです。
合格点をキープするつもりでしょうが、これは最低ラインにも、到達しない言葉です。
だけど、自分が優越感を味わえないことはしないのは、不自然です。
失敗はいつでも、誰にでもあることだからです。
問題があれば失敗する可能性があります。
だからこそ、失敗しないようにするためには、どうしたらいいのかを考える機会が生まれます。
そこで考えて実行してみる。
失敗するかもしれないけれど、失敗するから一歩前進できます。
次はこうしてみようと絞り込めるからです。
人は誰でも優越感を味わいたい生き物です。
だからといってそれにこだわり過ぎていたら、失敗が気になって何もできなくなります。
考えてばかり、知ってるだけじゃ、行動はできません。
行動しなければ失敗はありませんが、それが社会では最大の失敗です。
では、なぜ学校は知ってるだけで、高い評価が得られたのでしょうか?
学校は、正しい判断が出来る力を身につける場所だからです。
親のする子育ても、そうなんですよ。
子育てというのは、成人させればいいってものではないのです。
こどもが成人して、社会生活を送って行く上で、正しい判断ができる力を身につけさせるのが、子育てなんです。
だから親はこどもに、学校の成績以上に、マナーやエチケットをうるさく繰り返し言って身につけさせる。
社会生活しないとダメなんですから。
ところが最近、親がそういうこと教えません。あるいは軽視している。
だから顔は他を向いたまま「いらっしゃいませ」と言うような人が増えています。
でも失礼なことだと思っていない。
知らないからです。知っていても、「まあ、いいか」ですませてしまう。
「まあ、いいか」ですませてしまう判断をしてるわけです。
その程度の判断力ですませてしまう。
でも、自分が正しい行動してなくても、優越感は持ちたいですから、競争的になって、正しい行動ができそうでないことは、どんどん避ける。
そのときの実行を遮断する言葉が「もし・・・・だったら、やれるのに」です。
そんなことそしていたら、自信がなくなる一方です。
これではどんどん神経症になってしまう。
実行しましょう。
自分を信じて実行しましょう。
実行すれば、現実が「答え」を返してくれます。
失敗は悪いことではありません。
その答えに耳を傾け、次にどうしたらいいのか、自分に備わった力が現実に向って行きます。
自分の力を信じることが始まりなのです。実行しましょう。
小さな失敗をいっぱいするから、自分が信じることができるようになれるのです。
正社員になる基本の自分づくり
インデックス