時間に遅れるのは性格がルーズだからと思われています。
ではなにに対してルーズなのでしょうか?
時間に対してルーズなのではなく、他人の人生への尊厳がないということです。
人の時間と自分の時間を比較したときに他人の時間は大切でないと無意識にでも思っているから、ルーズになれるのです。
どうしてそんなに 傲慢な態度がとれるのでしょうか?
そういうと、そこまで言わなくても、あるいはそんなつもりはと思うでしょう。
しかし意識の上ではそうかも知れませんが、 行動は傲慢です。
人生とは、時間そのものです。貴重な人生をそんなに無造作に熱かっていいのでしょうか?
自分を大切にできる程度にしか他人を大切にすることはできません。
つまり、自分の人生を顧みていないから、他人の人生も顧みることができないのです。
時間にルーズであっても、いい人、やさしい人はたくさんいます。
いい人、やさしい人でも、人生を顧みていない人はたくさんいます。
他人にいい顔しても、自分に冷たい人です。
自分に温かくするとはどういうことでしょうか?
自分を高めることができる人です。
自分を高めることができるから、 他人も高めることができます。
それが本当にやさしい人です。
人の時間を盗めば、他人の人生を盗んでいるのです。
待ち合わせの時刻、約束の時刻、会議の時間は完壁に守りましょう。
時は金なりと言います。
遅れる人は、相手を待たせた分だけ時間泥棒をしたことになります。
待ち合わせの場所に5 分遅れる人は、たかが5 分くらいと思います。
そう思っている人は、いろんなところで五分ずつ遅れます。
毎日4 人の人に会えば、合計で20 分盗んだことになります。
1 か月にするとおよそ1 日分の勤務時間を奪っていることになります。
ささいな遅れなら、相手もいちいち目くじらを立てませんから、ついつい甘えてしまいます。
そしてまた遅刻を繰り返してしまいます。しかし、相手はだんだんと信用しなくなります。
ルーズなヤツ、自分勝手なヤツ、ダメなヤツ、とみなされるようになります。
そして、やがて大事な仕事から遠ざけられてしまいます。
そうならないために、きちんと時間を守りましょう。
約束の5 分前に行ける人になれれば最高です。
お客様への訪問だったら、移動に要する時間に予備時間を加えて予定を立てます。
1 時間以内の近場だったら10 分から20 分の予備時間を計算します。
2、3 時間かかるところだったら、30 分から1 時間の予備時間をみます。
忘 れ物をした、出がけに急な電話が入った、渋滞に巻き込まれた、はじめての場所で道に迷った。
こんなことが起きてもあわてないですむ予備時間を判断します。
そして手帳に出発時刻を書き込みます。
その時刻になったら、何をさておいても席を立って出発するのです。
社内の打ち合わせや会議では、きまって何分か遅れる人がいます。
どういうことかと見ていると、ただずるずるとやりかけの仕事を続けているだけです。
会議があるときは、5 分前にはそれまでの仕事を打ち切つて、会議に入る準備をしましょう。
つい仕事に夢中になって時間を忘れそうなときは、あらかじめ「何時何分、会議5 分前」と紙に書いて、机の上に貼りつけておきましょう。
ルーズな人が時間に遅れるのではありません。
人の時間は自分の時間ほど貴重ではないと思っている、傲慢な人が時間に遅れるのです。
正社員になる基本の自分づくり
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