一番小さな子の世話に追われて上の子と十分な会話ができない・・・・この問題には、こどもにとって2つの重要な課題があります。
・主導権争い
・共同体に生きる
自分が下の子より愛される実感を確かめたいと思います。お母さんにしたら、どちらも同じように愛しているとしても、ケアが必要な下の子に時間も労力もかかります。上の子は敗北するしかありません。上の子にしたら、下の子に負けただけでなく、お母さんにも負けたことになります。まともに向かい合って勝てる相手ではないので、お母さんと目に見える形で主導権争いするつもりはありません。。負の感情を抱え込んでしまいます。
そこで仕返しをしようと考えます。場合によれば一番力の弱い下の子をいじめることもします。共同体からはじきだえあれるような行為をする可能性があるわけです。
人間は共同体に属しています。集団への帰属意識は勇気の原点です。それは人間のいちばんの願いです。仲間と共に暮らすことは、楽しみであり、よろこびなのです。
そうすると、上の子にどう向き合うか、答えが見えてきます。「家族」という共同体の一員として、子育てに参加させるのです。子育てに生じる様々な問題を一緒に乗り越えることで、問題を乗り越える習慣を身につけさせるのです。
お母さんのお手伝いすることで、必要とされていることを体感させるのです、できることできないことがあります。危険なことはさせられませんが、「できない」を前提にしないで、「できる」を前提にして、やり遂げるために障害になることを取り除いてあげるようにします。結果ではなく、やり遂げようとするプロセスに関心を持ってあげるようにします。
こどもも大人も同じです。人と人との関係を豊かにすると、ストレスは起こりません。反対に関係がギスギスしたり、失望したりずると人付き合いはいやだと思ってしまいます。そうに思うと悲しくなります。ストレスもたまります。しかし協力し合い、力を合わせ、自分も何かの役に立っているといることを実感する喜びの中で意欲的に多くのことを学べます。
安心感とよろこびの中で、愛するよろこびを知る機会にしてあげてください。
▼さらに参考事例
主語相手から自分に変える