人は外見ではないと言いますが、それは人物が充分に伝わり、理解されてからのこと。人と話す内容が大事なことは言うまでもありませんが、最初の印象が悪いと話の内容まで値引きされてしまいます。
初対面なので外見を中心に特に気をつけたい点をピックアップしてみましょう。
・清潔感、清々しさで「安心感を伝える印象」
・自分を伝えるのにふさわしい「役割にあった服装」
・言葉足らずを補う「穏やかな印象と笑顔」
・印象に残る「自分に合った色使い」
・無理なく「継続できるルックス」
・「姿勢」の美しさで伝える凛々しさ
・どこから見られても同じイメージを伝える「後ろ姿」「靴とつま先」
・自律性、自己責任、爽やかさを伝える「自分を主語にした話し方」
・清潔感、清々しさで「安心感を伝える印象」
おしゃれの定義はいろいろありますが、社会人、大人のおしゃれの基本は「安心感を与えること」です。誤解しないようにしたいものです。不良性がトレンドになって長いですが、オンとオフを切り替えるスマートさは忘れたくないものです。
・自分を伝えるのにふさわしい「役割にあった服装」
安心感とともに伝えたいのが、自分のイメージ。自分は何をする人なのかを伝えないと、ただ「害のない人」になってしまいます。初対面では、「忘れない人」になることを目標にします。それには役割がはっきりとにじみ出た服装をします。
・言葉足らずを補う「穏やかな印象と笑顔」
用意していた言葉がうまく話せないこともあります。言葉足らずを補うのが、言葉以外の要素、つまり態度、表情、外見です。なかでも「穏やかな印象と笑顔」は信頼関係の基本、安心感につながります。
・印象に残る「自分に合った色使い」
“顔”はもっとも注目される対象ですが、その割には忘れられやすいものです。「忘れない人」「忘れさせない人」になる上で服装も大事ですが、服装もやはり記憶が遠のきやすいものです。奇抜なファッションは安心感に遠いのでNG。そこで記憶に残りやすいのが「色」です。奇抜な色ではなく、自分に合った色を絞り込んでシンプルに清々しく使いこなして印象付けましょう。
・無理なく「継続できるルックス」
次に会ったとき、さらに継続して会ったとき、初回の印象と違うというのは不安材料になります。「いつ会っても同じ印象」は信頼関係に欠かせません。無理なく継続できる外見をモットーにします。
・「姿勢」の美しさで伝える凛々しさ
姿勢の美しさには知性を伝える力があります。美しい姿勢を簡単に作るコツは、空から吊られているように、背筋を伸ばすこと。さらにあごを引くとまっすぐな印象になります。日頃から意識して姿勢を整えるようにトレーニングします。
・どこから見られても同じイメージを伝える「後ろ姿」「靴とつま先」
会議中、脚の状態を見るとホンネが見えます。上半身は姿勢を正しても、見られていないと思う脚には油断が見えます。同じことは「後ろ姿」にもいえます。また挨拶したときに、うつむくと目線が靴のつま先にいきますので、靴が見えます。相手には見えないだろうと思うところにホンネが見えます。どこから見られても同じイメージを伝える配慮が信頼感を高めます。
以上は外見に関することですが、内面を伝えるうえで必ず意識してほしいのが、次のことです。
・自律性、自己責任、爽やかを伝える「自分を主語にした話し方」
主語の使い方でコミュニケーションは全然変わります。主語を自分にしないで相手にしている事例と、自分に変えた場合の事例をピックアップします。特に言いたいことが言えない人にとって、主語の使い方を変えると劇的に変わります。
▼こんなコミュニケーションをしていないか、確認してください。
待ち合わせをした友人が遅れてやってきました。
友人「ごめんなさい、遅くなって」
わたし「遅刻をすることが多いよね」
友人「仕事が長引いて」
わたし「一時間も遅れたよ」
この会話には「主語」が隠れています。主語を( )で出してみましょう。
▼隠れ主語を表に出すと
友人「ごめんなさい、遅くなって」
わたし「(あなたは)遅刻をすることが多いよね」
友人「仕事が長引いて」
わたし「(あなたは)一時間も遅れたよ」
友人「ごめん、ごめん」
どうでしょう?相手を責めていることが分かります。
隠れ主語を使う人に特徴的な傾向があります。
隠れ主語に、相手(あなた)を使う傾向が高いのです。
つまり相手の責任にふってしまいます。相手は気が重くなります。
▼次に主語を私に変えるとどうなるか見てみましょう。
友人「ごめんなさい、遅くなって」
わたし「遊びの約束でも(私は)時間は守って欲しいわ。」
友人「仕事が長引いて」
わたし「(私は)あなたとの時間を楽しみしている気持ちを 台無しにしたくないのよ」
友人「ごめん、ごめん」
隠れ主語を自分にすると、相手を攻撃することなく言いたいことが言えるようになります。本当のことを言わざるを得なくなります。
同じ「ごめん、ごめん」でも相手の気持ちの状態も違うことが分かっていただけるとおもいます。
上の「ごめん、ごめん」は謝罪しているけれど、立場がなくムッとしています。
(私は)を隠れ主語にした下の場合では謝罪しているだけでなく相手も気持ちの切り替えができます。WIN-WINの関係になれます。
▼さらに参考事例
主語相手から自分に変える