禅に「円相」という言葉があります。図形で○と描いたりします、
円相」とは、足りないことも余ることもなく、 すべてが満たされて完結した状態を意味します。環境汚染の問題に通じますね。
会社などで起こる様々な問題も、ひとつひとつの考え方や仕事の仕方は正しくても、 つなぎあわせると矛盾があるものです。
つなぎ合わせたときに矛盾のない仕事の仕方はアートのように美しいものです。
円は究極の安心や幸福の状態です。
人生とは、意識や価値観などがバラバラに散らばった状態から、
矛盾のない統合した状態、円に向かって生きていくプロセスそのものだと言えます。
そして日常の生活とはプロセスを埋めていく一片のジグソーパズルのようなもので、 驚きと不可解と驚きと変化に満ちているはずです。
ひとの成長は、好ましい変化、好ましくない変化も含めて変化そのものです。
どんなきっかけからでも、悩みや迷いから解放されるように、 日常のささやかなことに生じる感情のひとつひとつから意味を発見できます。
内省に注目していれば、気にもしないような意識を適当にせずに紡いでいきます。
その繰り返しと連鎖が自分でも気がつかない間に統合が実現していきます。
以前はバラバラで、相反する考え方も自然とまとまり調和するのです。
一歩進めば、二歩退く。
どのような変化もそんな感じで起こります。 ひとつの気づきは感動と驚きに満ちています。
その喜びが大きいほど、期待も大きくなるものの、 統合にダイレクトに発展することはないのが普通です。
「変化は本当に起こったのか?」「実は何も変わっていないので?」、 不安になったりイライラしている間は、まだまだ統合には遠いのです。
それでも変化は間違いなく起こっていて、統合は今日にも起こる可能性があります。
自分にどのような変化が起こっているか、それを知る方法は、近い過去を振り返ることです。
どのような違いが起こっているか、 周囲のひとから伝わってくる有形無形のメッセージはどうか、 紙を取りペンを走らせるとヒントが得られます。
特に感情は言葉に置き換えましょう。
いまと比べて自分の感情を過剰に話しすぎていたことはなかったか?
以前なかった判断の仕方に変わった点はないか?
以前と比べて感情的に孤立していないか?
感情的コミュニケーションすることが減り、 落ち着いて、目的を持ったコミュニケーションが増えていないか?
答えを急がなくなったとかなどなど。
ゆったりした時間を持って、お茶でも飲みながら、
確認するのも楽しいではありませんか
○は禅のシンボルマークのような存在です。
円は単純に見える図形ですが、お茶碗、眼鏡、テーブル、目玉焼き、CDなど 身の回りにたくさんある理由を考えてみるのも楽しいですね。
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■自分をじぶんの味方にするEラーニング