「こどもが病気すると、職場の先輩に”よく病気させるね”と言われ腹立ちとともに、こどもに悪いなと惨めな思いをしました。頑張っているつもりですが、こどもに悪い気がして自分に自信がなくなり凹んでしまいます。」
こどもさんに無神経なら、こどもに悪い気がするなんて思うことはないでしょう。
なにごとも、人それぞれに意味がありますので、それぞれの立場でいろいろ言います。否定的に言う人もいれば、肯定的に言う人もいます。傷つく場合もあるし、反対に救われる場合もあります。子育ても仕事も人生の中心にありますが、結局その意味は自分が与えるものです。
こどもは病気しながら成長するものです。こどもさんへの愛情、仕事への愛情、愛情があれば通じます。お母さんが頑張っている姿はこどもが心で観ています。職場にも観ている人がいます。
観ていますが、それは相手が見るもので、自分がこう見てほしいと言うものでもありません。どう見られるかは相手の価値観にまかすしかありません。見られることに気を使うより、自分が子育て、仕事をどう観るかなのです。
子育てするお母さんは、自分の時間をすべて仕事に使うことはできません。つまり職場の人から見たら、子育てに時間をとられる従業員はありがたい存在ではありません。しかし存在するから給与がもらえるものでもありません。達成するべき目標を果たすことが大切なのです。
職場では、それを中心に考えることです。そのために時には他者の力を借りる場合もあるでしょう。必要な場合はサポートを求めるようにしましょう。逆の場合もあるからです。もともと職場のルールは達成するべき目標を果たすためにあります。
その運用は上司や同僚のあり方なのです。あなたが目標を果たすことから逸脱しないことがルールの運用力に好ましい影響を与えるはずです。
子育てにも同じことが言えます。親として果たす目標があります。18〜20年かけてこどもを自立させることです。経済的な自立だけでなく、なれる最高の自分になれるようにその下地と目的を持った人に育てることです。病気の体験を生かせるようにすることも子育ての一つなのです。
仕事も子育ても、いろいろ問題がありますが、問題を乗り越えていくことが「仕事」「子育て」です。問題を乗り越えていく姿が美しいほど周囲の人にいい影響を与えます。どうすればそうなるのか?その答えは主体的に取り組むことです。つまりどう観られるかが大事なわけではなく、どう観るかが大事なのです。主体的に問題を乗り越える姿を見せてあげましょう。