何らかの形で、人間性、人間的な部分が伝わって、愛情を感じたときです。
この愛情とは、女性として惹かれるという薄っぺらのものではなく、勇気が伴います。
女性が挑戦しているとき、思いやっているとき、そんな女性が悩んでいるとき、傷ついているとき、特にに気づかれないようにしているとき、男の父性本能がめざめます。
幼い頃のその人と情景が浮かぶと、より一層拍車がかか ることもあるでしょう。
「傷つかないでほしい」から「幸せでいてほしい」が、やがて「幸せにしたい」に能動的に変わっていきます。「幸せにしたい」が、やがて、ずっと一緒にいたい、いなくてはいけないと思うようになったとき、守りたいと思った時です。
責任と義務を感じるようになったとき、この人のために戦いと「騎士」に変わっていきます。
「騎士」になったときには、女性から大切な人間として、愛」から「愛情」に育っています。
ただし、深層心理の領域では、自分の存在感を高めるために「騎士」になる男性も多いので注意が必要です。この種の人は結婚すると責任の重さにギブアップしてしまうことが少なくありません。
勇気があってもなくても、「守りたい」気持ちが続く力は、女性の無垢な笑顔です。
偽りのないそれに接したとき、相手の過去や経歴は気にならなくなりません。
ロマンチック・コメディは無数にありますが、「恋愛小説家」「恋人たちの予感」など傑作には、みんなそれが描かれていて、いつ観ても幸福な気分になります。
きれいだから、性格がいいから、働き者だから、やさしいから、女性を称える表現はさまざま、それは表面的なことにすぎないのです。愛とは、いつも励ましなのです。