恋愛も結婚も、相手を愛する、励ます点では変わりはありません。
同棲は、いいところだけをとったとも言えるでしょう。
では、そのままでもいいのでは?と思う方も少なくないでしょう。
それでは、なぜ同棲から結婚へ発展させたいと思うのでしょうか?
最大の理由は、社会とふたりの築く家庭を結び付けたいからではないでしょうか?
つまり「家庭」とは「社会」という共同体に、ふたりが「共同体」として楔を打ち込むことだと言えます。
つながることと、愛の深さは必ずしも同じではありません。だから形式と思う人には形式かも知れませんが、そうとは言えません。
社会からどう見て欲しいか、その意志表明であり、生き方の違いの登録といえます。
それは、起業し、企業体として「有限会社」「株式会社」として登録することに相通じるものだと思います。お金儲けだけが目的でなく、社会と確かな形でつながりたいと気持ちがあります。それも誇りと責任だと思います。
夫婦として登録すれば誇りを維持して責任を果たせるかというと、そういうわけにはいきません。結婚式がゴールでなくスタートであるように、スタートでしかありません。ふたりか協働して共同体として中身を作っていきます。
独身同志の恋愛、同棲は、個人としては共同体の一員ですが、ふたりは共同体ではありません。つまり社会から見てふたりは時間を共有していないとみなされます。
結婚していなくてもふたりで主体的に関わる人もいますが、社会はふたりを単位として扱いません。それをどう考えるかは、愛し合っているからいいだろうだけでは判断できないものです。