いつの間にか、目標から脱線している最大の問題は、時間管理の拙さにあります。
優先順位がなく、緊急度を中心に動いていると、 じたいことがどんどん下位になってしまうので、行動する時間がなくなります。
行動しないと意識は薄れていくのは自然なことです。
つまり能力の問題ではなく、技術の問題。
まず、優先順位を定めて、時間を使うようにします。
時間管理は、こちらを参考にしてください。
▼ 時間管理、目標管理ができないという悩み
その他の次のような問題が絡んでいます。
● したいことがしなければならないことに変わっていないか
● 自分にできることをできないと決めつけていないか
● 怖くなって集中をやめていないか
● 自分の長所を知らずに短所にふりまわされていないか
● 先ばかり見て、いま起こっている変化を見逃していないか
このうち、したいことがしなければならないことに変わっていないか
「よし、やるぞ!」とやる気いっぱいになってスタートしても、 気持ちは常に揺れ動いているのが普通で、
「いつの間にかモチベーションが下がっていることがあります。
次の設問を「はい」「いいえ」チェックしてみてください。
● 目標達成に向かうより、リラックスする必要を感じる
● 疲労やストレスでなにもしたくないと思うときがある
● 人にして欲しいことがある場合はすぐにして欲しい
● 緊張、疲労、不安を感じるとアルコールを飲んだり食べたくなる
● イライラするとモノを乱暴に扱うことがある
「はい」が多いひとは、我慢できる力が弱い傾向にあるようです。
我慢する状態をネガティブな状態と思い込んでいませんか?
我慢は目標達成に近づくためのポジティブな力です。
つまり、プロセス全般から観ると楽しい状態とも言えるのです。
それを知っているひとが、目標達成の達人とも言えます。
我慢する状況。
つまり可能性の否定、達成できそうにないという不安、満足感が得られない不安など
ネガティブな感情が、自分も知らない隠された動機にマイナスのストロークで、 働きかけても、感情として処理してしまえば、それまでのことです。
それにしても処理を間違うと、寂しい、つらい、面白くない等、 場違いな感情を呼び込びます。
適切でない感情によって、感情的な行動を呼び込んでしまうと、 心のコンディションはバランスを崩します。
内なる不快感の連鎖が、意志を打ち砕き、 なんでもないことさえ億劫になったりして、行動の邪魔をします。
感情の邪魔によって、「したいこと」が 「しなければならないこと」に変わってしまうのです。
したいことと、しなければならないことの間には、随分距離があります。
思いがけない距離のズレは感情によって始まり、 感情的な行動によって固定してしまいます。
感情的な行動は好ましくないけれど、感情は素晴らしいものです。
昔から人々の心をとらえてきた歌、映画、小説などは、 ほとんど感情に訴えるものです。
人々を奮い立たせることもあれば、癒してくれることもあります。
もし感情がなければ、喜びも悲しみもなく、殺伐としたものになるでしょう。
それにしても感情には、好ましい感情もあれば、人を痛めつける感情もあります。
人間を蝕み、目的の達成を阻むのも感情である場合が多いのです。
緊張やストレスに耐える力は人によって違います。
耐久力が弱い人ほどネガティブな発言、行動が多くなります。
なぜ、こんな簡単なことができないのかと不思議に思うことも多いでしょうが、 感情が揺れ動いて、エネルギー不足を引き起こした結果、
バランスをとっているからです。
今日はあることに集中するぞ!と思っても、 急に予定を変更してしまうことはありませんか?
自分のやりたいことがあっても、 緊張やストレスがあるとネガティブな感情が働きだしやすくなります。
エネルギーバランスが崩れると、無意識に緊張を和らげるようと、 意志とは無関係にエネルギー不足を調整します。
ストレスの根源に近い作業の邪魔をすることで緊張を和らげているのです。
ストレスが発生したときに、周りの人からの依頼や誘いがあると、 中断するのに自分への言い訳ができて好都合なのです。
それにしても、こういうことを繰り返していると、 先に触れたようにひととひとの境界をぼやけさせます。
その上、気分転換が多いと、集中力は分散しがちです。
時間管理の本や手帳などがたくさん出版されているのは、 時間管理が思うようにできない人が多いからです。
時間管理術をいくら学んでも実行できないのは知識不足というより、 感情のコントロールができないのが問題なのです。
感情を「しなければならない」という理屈でコントロールしょうとすることに 無理があるのです。
感情には感情で対処するのが自然です。
自分に好ましくない感情が起これば、好ましい感情で対処するのが効果的です。
好ましい感情とは、楽しい、うれしい、おもしろいなどです。
悲しいときに、怒っているときに、不安なときに、
そんな感情を持たせるのは至難の技です。
それでも、それがどれほど自分に悪影響を与えるのか知っていれば、 たとえば、したいことがしなければいけないことに変わってしまう境界の乱れを
自分が作ってしまうことの惨めさを知っていたら、 感情の流出は防げなかったにしても感情の洪水は防げます。
さらに、夢があれば、好ましくない感情はとるに足らないこととして、 小さく出来ます。
・・・「どうせ私なんかに」・・・
自分の価値を引き下げ、夢を砕くのは自分。
叶うか叶わないは別にして、夢を見たり、追うことはよくないことではない。
夢の実現に重きをおくのではなく、 夢を追うプロセスにこそ自分が存在すると考えるのは悪いことではありません。
心のコンディションをどのように整えるか、人それぞれのやり方があると思いますが、自分のやり方を見つけておくと有効です。
誰でも、その時々でコンディションが変化します。
一流といわれる方も同じです。
彼らが一流に昇りつめ、維持している裏には、 常にベストコンディションを保つように工夫があるからです。
たとえば高額の報酬を受け取るイチロー選手の昼ごはんは毎日カレーライス、
遠征先では同じピザ。
心と身体のベスト・コンディションを保つための配慮です。
求める結果を出すことを最優先にした暮らしの知恵は、 自分を律することから始まっていることが発見できます。
感情を感情で対処するレベルではなく、 さらに踏み込んで知識を感情レベルに落とし込んでいます。
自分の「やり遂げたい」気持ちがどこかに行ってしまわないように、 注意深く監視して過ごすから、
やり遂げるよろこびをつかまえることができると言えます。
目標達成のよろこびの正体は、 自分が自分を律し抜いたよろこび、そのものなのです。
感情は人間をもっとも人間らしいものにするものであっても、 もっとも人間を苦しめるものでもあります。
その扱いを感情的な行動によって台無しにしないようにしたいものです。
7つのゴールデンルール(働き方とライフスキルの関係)
ゲンキポリタンでは、以下のサポート態勢をご用意しています。
■自分をじぶんの味方にするEラーニング