人は自信があるから目標を持つと思うかも知れませんが、実は「あべこべ」で、自信がないから目標を持つのです。
したいことがあるから、それを目標にするという側面もありますが、問題解決のために目標を持つ場合もあります。
どちらかというと問題解決のために目標を設定する場合が多いのです。
ですから、目標設定は問題の発見が先。
問題のある人に、問題がありませんという人が少なくない。
実蔡には問題を感じていても隠す。
ところが問題がないのが問題なのです。問題があるのが悪いことではなく、活動的であるほど問題があるのが当たり前なのです。
部屋だって、じっと寝ていたら乱れることはないけれど、動きが活発であるほど、埃も立つしゴミも出ます。
よりよくしていこうと思うほど、問題は山積みになります。
問題があるのは、健全さの証し。
あるいは、問題が多すぎて動けないという人もいます。
評論家みたいに自己分析はできていますが、結果を気にして行動しない。
問題解決の方法が、目標設定して取り組むことです。
ところが結果とプロセスを考えると身動き取れなくなる人がいます。
つまり、求める結果を出すには、自分の生活習慣を変えなければいけない。
それに自信がない。
結果は行動の結果ですから、行動を変えない限り、結果は変わらない。
身動きできなくなるのは、自分の考えと感情が引き裂かれてしまうからです。
人間は神様ではない、美人コンテストひとつ見ても判るように完璧な火はいません。
なのに、完全でなければと思うから、することが全部「あべこべ」になる。
それを特別なことを思うこともないのです。
余程の変わり者でない限り、人はそのようにできている。
そこで、目標を持つにはどうしたらいいのか。
目標を持つとは、脳と感情の調和を図って行動できるようにするための手段です。
つまり目標を持って行動することには、自分も脳と心と身体を調和する作業も含まれている。
不安を取り除き自分の心身に安定が起こる作用がある。素敵でしょう。
目標を持てない人は、自らの手で自分が不安になるようにしているのです。
マネジメントとは、目標達成をするために脳と感情の調和を図って行動する技術です。
考えるより、まず、目標を持ってしまうのがいいのです。
体質、性質に合わせる作業が達成の難易度と達成の満足度のバランスをとるようにする。
難易度が低くても高すぎても、達成の満足度が低くてもやる気になれません。
このバランスは人によって違うので、他者を気にすることも真似ることもない。
しかしいくらバランスをとっても行動しない、行動しょうとしないのでは話になりません。
慎重になることは悪くはありませんが、意味を間違わないでほしい。
慎重な計画を立てることはアサーティブでいいことでも、目標も計画も立てずに、できるか、できないか、ただ疑うばかりを慎重とは言わない。
丸太橋は一気に走れと言います。理由は判りますね。
目標を持ってしまった後に目標を手放さずにマネジメントすることで達成に向かう。
そのプロセスに塗り込んだ努力で、フラフラしていた目標に背骨を作ります。
ところが、目標が持てない人は、逆、逆に考えている人が多い。
・目標にしたいことがないわけでない
・難しいから手をつけない(どこから手をつけていいのか判らない)
・問題がないことにしておこう
・マネジメントが判らない(職場では考えてもプライベートで考えたこともない)
・失敗が怖い、怖いものは怖い
この内、一番厄介な問題は、「失敗が怖い、怖いものは怖い」ではないかと思います。
感情は意志で克服できないからです。
感情を克服するのは、行動しかありません。
どんな行動が適切なのか判らないから、マネジメントを使うのです。
マネジメントは管理と訳されます。
その言葉に敷居の高さを感じる人もいれば理解しがたい面があるものです。
しかも少しイメージが違います。
マリリン・モンローの主演映画「帰らざる河」でいかだで激流を下る場面があります。
マネジメントとは、そういった難題を脳と心と身体を使って乗り切っていく行為です。
その手段が「計画→実行→確認〜観察・分析・判断〜反省」のマネジメント・サイクルをフル回転させることです。
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マネジメントこそ命綱です。
試行錯誤から道を切り開いていく。
マニュアルがあれば便利だけれど、あっても使い物にならない場合もある。
大事なことだけど、試行錯誤していると不安を気にしている余裕がなくなります。
寝食忘れてしまう程ですから、ダイエットを気にしているよりダイエット効果もある。
少々要領の悪い人でも、うまく行かないが過ぎると「どうしたらいいのか」考えます。
ここで大事なことは、基準を下げない、あきらめないことです。
♪意地はり、見栄はり、一日が行く、当たって砕けて一日が行く、
道なき道をおろおろと探しているんです・・・あいにく、本日、未熟者。
わたくし本日、未熟者。♪ 中島みゆきさんの歌声が気持ちいいです。
これこそ、マネジメントの真髄です。
未熟者でなかったら、マネジメントなんていらない。
まず、わたくし本日、未熟者の歌詞のように言えるようにアサーティブになって格闘しましょう。
その先は、旅の途中でしか考えれないこともある。
旅に出ないのに、旅先のことを心配していても始まらない。マネジメントこそ命綱、今日も未熟な旅人でいたい。
目標が持てない、もうひとつの理由
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