今回は勇気づけ、励ましのご相談です。
こども、パートナー、仕事仲間、身近な大切な人を励ますには、相手の立場になって考え、行動する。。。。それがなかなか難しい。・・・でも、注目するポイントを変えれば意外と簡単なのです。
今回は、のりピーの事件も参考に、効果的な方法をご説明します。
タレントの「のりピー」こと酒井法子の薬物事件は、最初、のりピーの夫の逮捕を受けて、のりピーの失踪という形で始まりました。
そのとき、日本国中が、のりピーの生存に対して不安が走り、大々的に報道が始まりました。
やがて、事件は急転回。
行方不明から犯罪者、さらに自首、逮捕を経て、一斉にのりピー叩きに変わりました。
「自殺」を心配した人にとって、結果は落胆に変わりましたが、同時に「安堵」もあったのではないかと思います。
これと同じ経緯は、家族の間では頻繁に起こります。
連絡のない家族の一員に心配します。顔を見ると、安堵して、怒りに変わります。
「いままで何をしていた!」と、自分の感情に注目して怒りをぶつけます。
最初は、相手のことしか考えていなかったのです。
安堵すると自分の感情処理の補償を求めます。この段階でこじれます。
「心配したんだよ」で、いいのです。
それこそ、最初に「のりピー」に届ける言葉なのです。
「なんてことをしたんだ」ではなく、「心配したんだよ。生きいてくれてよかった」
仮に「死ぬわけないよ」と言われても、それでもやっぱり「日本中が、生きいてくれてよかった」なのです。
励ましの言葉は立ち直る勇気になります。
この事件は、勇気が不足していたから起こった事件です。
甘いと思われるかも知れませんが、罪は罪として法の裁きを受けるのですから、もう少しレベルを下げてあげることも必要なのです。
逆に、責めて村八分にしたら、薬物から脱出できない。
薬物はやめても、他の形で問題が生じます。
物事には光の部分、陰の部分、いいこと、悪いことがあります。
陰と悪いことばかり見ていると元気がなくなります。
勇気づけるには、勇気づけられる場所から、見ることが大切なのです。
人を大切にするとは、特別なことをしても、しなくても同じです。
私は、随所に、イチロー選手を幸福の鏡のように取り上げていますが、イチロー選
手のように、特別なことをしなくても、生きることには意味があるのです。
「のりピー」の事件は他人事としてでなく、大事なことを学ぶ機会になっています。
注目するポイントを自分から相手に変える。
それだけでいいのです。余計なことはしない。
同じことは、たばこやアルコール、その他依存症問題の解決に役立ちます。
たばこを吸いたい・・・不足へ注目するのではなく、自分の気持ちに注目する。
それでも不足に勝てない・・・その原因は、ほとんどが寂しさです。
寂しさから目をそらせない。
そこで、たばこやアルコールが、さびしさを解決するかどうか考えてたら、答えは出ます。
食べ物で寂しさは消せない。偽りの愛情でも消せない。
自分が本当の自分になっていくプロセスこそ、揺るぎのない愛情が確認できる機会。
なりたい最高の自分になるプロセスを大切に
・・・寂しさをネガティブな感情にしない