アサーティブ 対等であること
アサーティブは、 率直であること、誠実であること、対等であること、そしてそれらを支える自己責任の4つの大きな柱からなる仕組みで成り立っています。
対等とは、自分も相手も大切に、人権尊重の精神を反映した態度、行動です。
言いやすいひとにだけ言うようなすることをせずに、誰に対しても、分け隔てなく、どんな場面でも、態度を変えず、同じように接することです。
へつらうかと思えば、尊大な態度をとる。このように相手によって、態度を変えるひとを見かけまることが少なくありません。
相手に対して失礼ということもありますが、その構図がそのまま自分の裏返しと考えることができます。
昔から日本文化には、謙遜することが美徳のようにしている面があります。
ギフトを渡すときにも、「つまらないものですが」と言うように、会議をしていても、「つまらない考えですが」と、つまらいを前置きして話すことも少なくありません。
その本心がどうであれ、自己卑下した態度は、相手から真剣さを奪う事になったりして、コミュニケーションに支障をきたします。
「大事な事だから真剣に聞いてほしい」とアピールが感じられる意欲が欠かせないのです。
アサーティブでは、率直であること、誠実であること、対等であること、そしてそれらを支える自己責任の4つの柱で構成されていますが、対等であることが欠けてしまうと、率直さも、誠実さも失われ、アサーティブのポリシーはすべて崩壊してしまいます。
いかにビジネスだからといっても、相手によって態度を変えるひとが尊敬されることはありません。
自分より目上のひとに対して気配りができるなら、その気配りを立場的に弱いひとにも向けてあげてこそ、尊敬されるというものです。
その力は周囲のひとに大きな勇気として届くはずです。
へつらう態度を批判的な心情で見て、気の合う人でなければ、気配りしないことを正義のように考えるひとも少なくありませんが、閉じた世界にいるだけで、対等でない点では、根っこは同じです。
、誰に対しても、分け隔てなく、どんな場面でも、態度を変えず、同じように接する。それが対等です。
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