図‥戦略の3C
強みに特化するために「目的と目標」と「等身大の自己評価」
チームワークで優れるとは、自分の強みに特化することに他なりません。
ですから、自分の得意に徹底的に努力するのが効率的です。
「そのポジションは他の者にやらない!」というわがままを貫くことが、もっとも優
れたチームワークになります。
わがままと言っても、努力のないわがままはこどもの世界ではないのでNGです。
さて、そこで重要なのは、「等身大の自己評価」をすること。
過大評価でも過小評価でもいけません、等身大です。
客観的な自己認識スキルがものすごく大事になります。
過小評価の場合だと、うまくいかないとなんでも自分の責任、自分の力量不足と思い込み、チャレンジしなくなります。
過大評価の場合だと、何かにつけて周囲の責任にするので、改善がストップして機能停止になります。
もうひとつのタイプが、実は過小評価だけど、それを隠すために過大評価するタイプ。周囲を振り回すことになり、周囲は手が打てなくなります。
どれも自分の強みに特化できなくなりますが、どれをとってもアサーション権を認識
していないことが原因で起こっています。
先にお話したアサーション権を再認識していただき、客観的な「等身大の自己評価」をしていただくのが賢明です。
集団は個人の集まりですので、人の上に立つひとが客観的な「等身大の自己評価」を
する習慣を身につけていると、集団も「等身大の自己評価」をするようになり、集団として強みに特化することができます。
この力が、会社なら、どこにでもいる「やりたくない仕事についている人」を巻き込んで個人の価値観に変化を与える力につながっていきます。
「やりたくない仕事」というより、なにがしたいか判らない人の方が圧倒的に多いので、感動する体験を重ねると意識が変わります。
一見無関係に思えるかも知れない「等身大の自己評価」ですが、ダイレクトの影響しています。集団のためにも、個人のためにも、そういう人をひとりでも多く作れるようにしたいものです。「等身大の自己評価」は目的と目標を設定する基礎的な力になります。
目的と目標をどう考えているか、人それぞれですが、実は目的と目標が明確であるほどやる気が続き、継続力になります。
運動でもなんでもそうですが、続かない人の決定的な原因に、目的と目標がない、あるいは明確でないことが証明されています。
目的と目標は、大きなゴールと小さなゴールのような違いがあります。
目的は「なんのために」(大きなゴール)
目標は「数値目標」(小さなゴール)
です。
目的「なんのために」を大きなゴールというのは到達に時間がかかるためです。
目標「数値目標」を小さなゴールというのは、短期だからです。大きなゴールに到達
するために、小さなゴールjへの到達を重ねて行く...これが目的と目標の関係です。
ですから一般に目標は伝わっています。それでも、ただ伝わっているだけで、自分のものになっていない、明確に意識していないようであれば、目標はない状態だと考えてください。
一方の目的はと言うと、かなり曖昧になっているはずです。それが行動に与える影響はものすごく大きい。
数値目標があっても、なんのための目標か判らないという状態ではやる気が起こらず、逆にストレスになります。
これでは同じことをしていても、全く違った結果になります。
「なにをやっていいのか判らない」という迷いを表現する言い回しは、「どんな仕事に就いたらいいのか」「どこの学校に行ったらいいのか」「どんなセールストークを
したらいいのか」などに使えます。重要度や規模などに関係なく使っていますが、そのいずれの場合にもあてはまる原因が、実は目的がないことなのです。
目的がはっきりしていないと継続する力が起こってこないのは万事に通じます。
自分の強みに特化することができなくなるので、戦略の3Cの関係性でのチームワークがこなせなくなります。
「そのポジションは他の者にやらない!」を実行するためにも組織内に、目的と目標をワンセットで浸透させてください。
目的は「なんのために」(大きなゴール)
目標は「数値目標」(小さなゴール)「等身大の自己評価」は
・目的の結果とプロセスの両方
・目標の結果とプロセスの両方
で、それぞれ行い、その評価の結果をそれぞれに落とし込みます。
それがあるから、継続できることを忘れないようにしたいものです。
繰り返しますが、(戦略の3Cの)チームワークで優れるためには
・自分の強みに特化する。
・打ち込むことが特化になります、
・特化を進めるために客観的な「等身大の自己評価」をする。
・目的と目標を明確に持っていること
・特化する意欲を集団に拡大する