人は誰でも価値ある者と思いたい、思われたいと思うものです。
自分が大切にされてないと感じると心ばかりか、体調までおかしくなることが少なくありません。
またその原因を自分が劣っているからだと思うこともあります。
何ごとにも失敗してはいけないと思っている方、
自分の欲求や希望を伝えるのも、控え目にするべきだと考えている方、感情を表現を抑圧してしまう方もいます。
疲れ、落ち込み、腹立ち、寂しさ、嬉しいことさえも表現してはいけないと思っている方も少なくありません。
外部評価による力、たとえば役割、地位、さらに自分ではどうにもできないことである年齢、性などによる固定化したイメージによる行動に終始して、自分の内なる力を使わないままに自信を失っているかもしれません。
アサーション権
人は生まれながらにして基本的な人権としてアサーション権を持っています。
アサーション権とは、私たちは、誰からも尊重され、大切にしてもらえる権利のことで、人間の尊厳は誰を侵すことも、誰からも侵されるものではないことを意味しています。
つまり人権の基本です。
現在、ゲンキポリタンでは、アサーション権を次の9つにまとめています。
1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
2.他者と違う自分の価値観を大切にする権利
3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
4.論理的な説明できなくてもいい権利
5.自分の意見を主張しない権利
6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
9.周囲の期待に応えなくて良い権利
ところが、人は成長とともに後から身につけた社会的イメージを優先して、アサーション権を自覚することのないままに、自分の行動を規定して行動していることが少なくありません。
抑圧した言葉、感情はどこへ行くのでしょうか?
本来物事そのものには意味がありません。意味づけをしているのは自分の判断なのですが、アサーション権を忘れていると自分の判断であることに気がつかなくなってしまいます。
アサーション権を意識していないと、自分や他者の価値を値引きしてしまい、自分の価値を自分が値引きした分だけ、損している気分が高まります。行き場をなくした自分の言葉や感情は、自分にとっての損と映ってしまうのです。
特に本来備えている無邪気なこどもの心や保護的な親の心を抑えている傾向が強いひと、つまり社会的規範に敏感な方ほど、その傾向も強くなりがちです。
やがて抑圧は鬱憤(うっぷん)となって、出来なかった感情の表現が、突然感情的な行動として暴発してしまいます。
自分ではいい人と思っているほど、時に残酷なことを平気でやってしまいます。
人間の尊厳は誰からも侵されるものでない意識だけに注目してしまい、自分が他者の尊厳を侵すことに無自覚な行動をとってしまうのです。
このようにして、私たち身の回りで、意味もなく自分と他者を傷つけ合う悲惨が起こります。
この傾向が個人生活からビジネスシーンまで広範囲に留まることなく強まっていることに、ゲンキポリタン(株式会社マートワン)では早くから警鐘を鳴らしてきました。
WHO(世界保健機構)が提唱したライフスキルはその源に切り込んだもので、主に小学校の基礎教育として導入されています。その中心となる活動が「アサーション」です。
ゲンキポリタン では、意欲の源泉として、人間力の土台であるライフスキルを最も重視して、ライフスキルを基礎に、その核にアサーション(アサーティブ、アサーティブネス)を据えて10数年以上の研究を重ねてきました。
アサーション〜遠くにあるものを近づける活動は、自分や他者の価値を値引きしない、価値を差別する基準をもたないニュートルな位置に立つところからスタートします。
元々、誰にも認められているアサーション権を知り、確信をもち、そしてそれを大切にしようとする意志が必要です。
ゲンキポリタン、マートワンのビジネス・アサーションは、仕事の現場から生まれた「矛盾のないマネジメントはアートのように美しい」をコンセプトにしています。
したがって、マネジメントのどのシーンを切りとっていただいても、対立がなく自然なWIN-WINが構築できるだけでなく、個人、組織、共同体の幸福が無理なく共有、共感、共鳴できるようになっています。
■マートワンのビジネス・アサーション
マートワンが提唱するビジネス・アサーションは、ビジネス以前の問題である「ひとを大事にする」「大事にされる権利がある」という大前提に立ち戻り、アサーションを核にしてビジネス、さらにマネジメントを構築するものです。
人間が尊重されることは、人間の気持ち、考え、意見、価値観も尊重されるということに他なりません。アサーション権を納得し確信できれば、アサーションはビジネスのかたちとして当然のことになります。
アサーション権について、その通りだと思う人は多いでしょう。と同時に、ほとんどの方は分かってはいるけれど、なかなか実行できないと思うのではないでしょうか。
たとえばホスピタリティはそのひとつです。(THE)WAYもWIN-WINという概念もそうです。
これらは軽々しく流行語やテクニックにしてはいけない言葉で在り方そのものです。
軽々しく扱うほど、自分のアイデンティティが崩れて見出し人間に成り下がって行くだけです。
「ホスピタリティ!」「ホスピタリティ!」といくら口うるさく叫んでもアサーション権が無視されている職場に定着することはありません。
アサーションにまつわる権利は、数えきれないくらいありますが、ゲンキポリタンでは9つの権利(人権)にまとめています。
人は誰でも欲求をもってもよく、その欲求を大切にしてもらいたいと思ってもよいのです。
自分の希望を述べて、依頼をしてもよく、自分の意見を持ち、表現してもよいのです。それらは人の行いとして許されている権利なのです。
私たちは、誰でも自分の欲求をもって良いし、自分の欲求は、他の人の欲求と同じくらい大切にしても良いのです。
さらにその欲求を、周りの人に対して大切にしてほしいと頼んでもよいのです。
男前(あるいはハンサムウーマン)コンセプトは、「スイッチチェンジした考え+伝える=イエス(自他肯定)」を実現することです。
スイッチチェンジ(物の見方を変える)できる選択と行動、つまり権利は自分にあり、自分と周囲のひとを幸福にできる権利の行使を自律的に行える素敵なひとを意味しています。
金融危機から始まった世界的不況をピークにして危機的状況を迎えています。
いまこそスイッチチェンジ(物の見方を変える)を積極的に個人生活、ビジネスシーンに活用するときです。
1.自分の行動を自分で選択して実行する権利
2.他者と違う自分の価値観を大切にする権利
3.(知らない、できない、分からないなど)不完全であってもいい権利
4.論理的な説明できなくてもいい権利
5.自分の意見を主張しない権利
6.間違いや失敗をする権利とその責任を果たす権利
7.自分の考えや意見、行動を変更する権利
8.他者の困難に対して援助の選択を自分で判断する権利
9.周囲の期待に応えなくて良い権利