アフガンのこどもたちは安からに眠れる日を自分たちのものにしたか?
ニューヨークはゲンキか?まだ泣いているか?
日本のこどもたちは明日の夢を描いているか?
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鐘の音が聞こえる
クリスマスの訪れをつげる音が
世界中に鳴り響く
今は喜びの季節と
聖歌隊の歌声が聞こえる
やさしく歌う歌声が
ほのかな光が胸の中に灯り
平和な気分にみたされる
なぜ僕らは毎日を
クリスマスのように過ごせないのだろう
この気持ちが続かないのはなぜ
もしも毎日がクリスマスなら
きっと素敵な世の中
こどもの声が聞こえる
サンタに願い事をする声が
小さな顔にうかんだほほ笑みは
かけがえのない宝物
なぜ僕らは毎日を
クリスマスのように過ごせないのだろう
この気持ちが続かないのはなぜ
もしも毎日がクリスマスなら
きっと素敵な世の中
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l hear the bells
Saying Christmas is near
They ring out to tell the world
That this is the season of cheer
l hear the choir
Singing sweetly somewhere
And a glow fills my heart
l'm at peace with the world
As the sound of their singing
Fills the air
Oh why can't every day
Be like Christmas
Why can't that feeling go on endlessly
For if every day could be
Just like Christmas
What a wonderful world this would be
I hear a child
Telling Santa what to bring
And the smile upon his tiny face
Is worth more to me than anything
Oh why can't every day
Be like Christmas
Why can't that feeling go on endlessly
For if every day could be
Just like Christmas
What a wonderful world this would be
今週ノおススめ、再登場の<IF EVERYDAY WAS LIKE CHRISTMAS>。
エルヴィスのキャリアの中でも大して重要な扱いになっていないと思うが、<明日への願い/IF I CAN DREAM>と同質のメッセージを持っている。<THE WONDERFUL WORLD OF CHRISTMAS>もアルバム・タイトルになったのと同じように、この<IF EVERYDAY WAS LIKE CHRISTMAS>もアルバム・タイトルに。共にすてきなクリスマス・ソングにふさわしい仕上がりになっている。アメリカでは共にシングル・カットされているが、日本盤はなし。クリスマスに対する意識の違いがマーケティングの違いになったのだろう。
Oh why can't every day
Be like Christmas
のパートではエルヴィスのまっすぐな視線を感じて熱くなる。
前回取り上げたのと同じことをまた書いてしまうのは、恐縮なのだが、やはり胸に迫るのは
I hear a child
Telling Santa what to bring
And the smile upon his tiny face
Is worth more to me than anything
こどもの声が聞こえる
サンタに願い事をする声が
小さな顔にうかんだほほ笑みは
かけがえのない宝物
のパートだ。
紙ジャケット・シリーズでもリリースされた最初のクリスマスアルバム(ダブル・ジャケット!)は、ロックンローラーらしい仕上がりで永遠の1枚になっているが、年月を経て落ち着いたしっとりしたエルヴィスはまた格別のものがある。
エルヴィスの評価を落としてしまっている一因は、才能が最も光り輝く、エルヴィスだけが立てるオリジナリティに満ちた世界から遠のいた活動にある。
その意味では、つまりエルヴィスの本来の持てる才能からすれば、この楽曲程度の何ら工夫も努力もいらない鼻歌程度のもでしかないという意味からすれば、この曲を高く評価してはいけないのだが、それでも胸打ち続けているのだ。思うにそれは恐ろしいことであり、我々は結局、エルヴィスの実力をほとんど知らないままに終わってしまったのだ。
それは2001.51週で取り上げシッドダウン・ショーなどでその一部を一瞬見ることはできたのだが、それとて全貌を明らかにしているものではない。
しかしそんなことを忘れて、エルヴィスが仕上げてくれた毛布を楽しもう。この<毎日がクリスマスなら>の温かさの中で少し寒さをしのごう。そしてこどもたちには寒い思いをさせないように、少しばかり知恵を働かそう。
毎日が無理でも、毎日数時間ならクリスマス・タイムを持てるかもしれない。メリー・クリスマス。
2001.52週(メリークリスマス・ベイビー)