ライフスキルを育むマイプロジェクト。
ライフスキルのひとつ、コミュニケーションスキルは、ライフスキル全般を育むうえで重要なスキルです。
ライフスキルは机上の学習だけで育つものではなく、 ひととひとの間で育まれるものだからです。
コミュニケーションが難しいのは、他者よりも自分の感情に注目してしまうからですが、その原因の多くは、自尊感情の低さにあります。ですからコミュニケーションスキルを育みライフスキル全般をパワーアップするには、自分と周囲を同じように励ますことができるようにすることです。
その場合、ひとには好き嫌いがありますが、好き嫌いは感情の左右されています。
つまり好き嫌いで分け隔てするとは感情的な行動なのです。 ある程度が仕方がありませんが、感情的にならず尊敬できる点を探し注目するようにすると他者に対する認識も変わります。
それを通して自分への認識にも変化が起こりますので、「マイプロジェクト」として取り組むことを推奨しています。
タスク(課題)をスタイル(ゴールデンルール)をもって達成するというやり方を通して、標的ライフスキルを育むようにしています。
そのひとつ「自分と周囲の人を尊重し励ます」は、自己肯定感、他者肯定感の問題に関係したコミュニケーションスキルに影響すりスキルです。
ライフスキル 実行こそやる気の源泉
考えてみるとプロ野球など、スポーツの世界に身を投じて、その絶対数は、自身の存在価値を否定されたように感じる者の方が圧倒的大多数です。
さらに失意の機会に至っては膨大なものになるわけです。
スポーツであれ、ビジネスであれ、失敗と対峙しながら続けていく勇気の源泉は明確な目的を持っていることに尽きます。
先日、発表されたように、利益の出ている会社が全体の26%しかない現状では、理屈の上では、74%の人が自己否定されていることになります。
芯が強く、具体的な活動ができる人だけが、否定と痛みの大波をかいくぐって浮上できるといっても過言ではありません。
心理学者トールマンの迷路学習の実験のお話をします。
トールマンは、3匹のねずみを使って、迷路を突破する学習実験をしました。
何度もトライしながら、行き止まりに入り込まずゴールにたどり着けるか、ねずみの学習力と報酬との因果関係のテストです。
Aグループのねずみは、ゴールにたどりつくと、ごほうびにエサを与えます。
Bグループには、ゴールに着いてもエサを与えません。
Aグループは、エサをもらえた体験が増えるにつれ、ゴールに到達する時間が短縮されていきました。
Bグループは、訓練を重ねても、短縮されません。いつまでたってもウロウロしています。
さて、注目すべきは第三のグループです。
Cグループには、最初の10日間はゴールの到達してもエサを与えませんでした。
やはりBグループと同じでウロウロしています。
10日を過ぎてから、エサを与えるように変更しました。
すると今度は急に時間短縮されるようになりました。
最終的にはAグループよりはやくゴールに到達するようになりました。
トールマンの結論は、ウロウロして成果がないように見えても潜在学習をしているというものでした。
さらに
・学習には必ずしも学習を強化するためのインセンティブが必要でない
・学習とその実行とは区別して考えること
・強化が作用するのは学習よりも実行に対して有効
であることが実証されたのです。
うまくいかない時もあるけれど、具体的に行動していると、進化しているという事実です。
この点から、うまくいかない時があっても、目的や方向性が決まると、それまでの失敗や体験が活きてくることが明らかにされたのです。
だからこそ、つまらないと思えるトレーニング。やりがいのない仕事を大事にしたいものです。
「こんなことやって、何になるのだろう」と思える練習でも、これを続けることに意味があるのだと、自分を信じる力を大事にしたいものです。
それがなぜ自分を信じる力なのか。
仕事に意味を与えるのは自分だからです。
実行こそ、やる気の源泉なのです。失敗、挫折に意味(目的)を与えられるのは自分しかいない。
ねずみの潜在学習と併せて心の床に落としこんでほいいものです。
ネズミにエサを与えないのと同じく、こんなこと意味がないと言ってると、ネガティブな側面ばかりが強化されてしまい、自分をだいなしにしてしまうのです。
【実行できない場合にするようにしたいこと】
● 自律心を身につける意識を強くする
● 客観的に考えるようにする
● 白か黒かの発想をしない
● 感情的な行動をしない
● 「決めたことは責任をとる」
● 「できるまでやる」
ビジネスは製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)4つのPからなるマーケティング・ミックスで成り立っていると、フィリップ・コトラーは提唱しました。
一方、ラウターボーンは、売り手の4Pを設定以前に、まず買い手の視点での4Cを優先するべきだと主張しています。
4Cとは、顧客価値(Customer value)、顧客コスト(Customer cost)、利便性(Convenience)、コミュニケーション(Communication)からなり、それぞれ4Pに対して以下のように対応しています。
製品(Product)→顧客価値(Customer value)
価格(Price)→顧客コスト(Customer cost)
流通(Place)→利便性(Convenience)
プロモーション(Promotion)→コミュニケーション(Communication)
つまりサービスとは、
・必要な商品(または作業)である
・完全な商品(または作業)である
・コストパフォーマンスが高い
・気持ちがいい
・感じがいい
に置換できます。
このうち特に「気持ちがいい」と「感じがいい」は、人間の力が大きく影響します。
それは先にお話したように試行錯誤の賜物に他なりません。
実行こそやる気の源泉なのです。
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自分のスタイルを身につける/ゴールデンルール
マイプロジェクトで選ぶゴールデンルールは次の7つのなかから選びます。
それぞれのルールに、関連するライフスキルを記載しています。
●自分と周囲の人を尊重し励ます
コミュニケーションスキル (効果的コミュニケーション ・対人関係)
● プロセスに注目する 自己認識スキル(自己認識・共感性)
● 決めたことは責任をとる
意志決定スキル(意志決定・問題解決)
● できるまでやる 意志決定スキル(意志決定・問題解決)
● いまこの瞬間に集中する 意志決定スキル(意志決定・問題解決)
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理想と現実の差をうめる目標を選ぶ
目標設定スキル(創造的思考・批判的思考)
● 感情的な行動をしない ストレスマネジメントスキル
(感情対処・ストレス対処)
アー・ユー・エクスペリエンスト
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●音楽を聴きながら
ライフスキルを考える
ヒッピームーベントとは、なんだったのか?
その意味を理解しているひとは「ヒッピー」の意味を知っていてもなにをめざしたのか、本当に知っているひとは少ない。
「ラブ&ピース」のピースとは、日本人が語る平和と同じなのか、違うのか。自由とはなにか、どういう状態が自由なのか?
ジミ・ヘンドリックスの死は世界保健機構がもっとも問題にしたことと深く関わっている。ジミ・ヘンドリックスのギターになにを聴くのか。どうあれ、聴く者が自分の生を愛していることが条件だ。それでこそ彼のサウンドはアートになる。ライフスキルを絵の具のように使いこなして生活をアートすることもできる。どのようにして自分と周囲の人を尊重し励ますか。それは
チャレンジだ。
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