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ライフスキル ストレス対処スキル

 

 




人づきあいの基礎スキル

ライフスキル 10のスキル
ライフスキルは、生きる力であり、技術です。

WEBサイトでは、ひとが健全に生きて行くために世界保健機構が定めた「ライフスキル」を仕事を通して身につける方法についてレポートしています。

人は基本的な生きる構えの影響を受けていて、ひとによって不足、アンバランスがあるものです。ゲンキポリタン(株式会社マートワン)が主宰するライフスキルに関する研究と活動は、「ライフスキル」の不足を補いバランスを調整するために仕事、学業、人生の大事な場面などの機会を通して身につけることをめざしています。


ここでは、ライフスキルのなかからストレスマネジメントスキルを説明しています。


ストレスマネジメント(対処)スキル



「悲しみよこんにちは
」はフランソワーズ サガンが遺した名作ですが、ストレスマネジメントスキルも同じく「ストレスさん、こんにちは」のイメージ がぴったりです。
もう怖がらない。ともだち扱いしてしまう。

ストレスマネジメント(対処)スキルは、日常生活でのストレス源が、どのように影響するのかを知り、ストレスのレベルを調整できるスキルで、緊張とストレスに対処する能力 のことです。

ストレスが何たるものかを知ってしまえば、ストレスも怖くはないですよね。
ライフスタイルや物理的な環境を変えることで、ストレスの源を少なくすることができます

また避けようのないストレスに対しては、緊張が心身の健康問題に波及しないようにリラックスできる方法を学び探しだすスキルです。

ストレスマネジメント(対処)スキルは、感情対処スキルと補完し合っていて、以下のことに効果を発揮します。

  • 自分の力では変えることができない状況に対処できるようになる
  • 困難な状況(喪失、拒絶、非難)に対処する戦略を考え行動できる
  • 精神活性をするにあたり、アルコール、薬物、依存的な性質のものを使わずに対処する
  • プレッシャーの下で落ち着きを保つ
  • 人間関係、ビジネス、テストのストレスに対処する

 

次の質問の○×で回答してみてください。

1
すぐに疲労感をやわらげたいと思いますか?    
2
仕事を義務的にしなくてならないことだと日頃から思っていますか?  
3
不快感があると、すぐに取り払うように自分に指示しますか?    
4
目標達成のために計画を立て実行することに抵抗や違和感を感じますか?  
5
ネガティブな感情に耐える力があると思いますか?  
6
気分や感情で予定や自分との約束を守れなくなりますか?    
7
自分の欲求が、軽視されていたり、無視されていると感じますか?  
8
目標達成をしないといけない状況や条件に怒りを感じますか?  
9
他人からの批判を想像することが多いですか?    
10
自分と他人の距離感やバランスが悪いと感じますか?    
11 誰のためにやっているのか分からなくなることはありますか?    
12 他人と衝突しそうになると、自分の意見を抑えますか?    
13 自分の欲求が邪魔されていると感じることは多いですか?    
14 目標からそれていくとき疲労感を感じますか?  
15 変化に対処する自分の能力不足を感じますか?    
16 新しい挑戦に不安を感じますか?  
17 不快な感情と向き合い調整できるタイプですか?  
18 重要なことを続けるために、少々の不快感に耐えることはよくありますか?  
19 ストレスと感じたときに、休憩、中止、止めることはよくありますか?  
20 不快感があっても辛抱して落ち着いて判断することができますか?  


いかがでしたか?
これはストレスに対応できる我慢力のチェックです。

心を向ける注目するべきポイントを達成するべき目標ではなく、自意識に向けてしまった間違いから生じている自己実現、目標達成に反した態度です。


ストレス

私たち人間は、ひとりで行きていけません。

しかし人との間で暮らすと自分以外のまわりの人々やもの、あるいは出来事から常に刺激を受けます。
ごく小さなささやかなことから、大きいものまで質的にも量的にも多種多様で、プレッシャーは、こどもから老人まで、すべての人に生じるもので、ストレスの源になっています。

いまの時代を 情報化、高速化、飽食、少子化、高齢化、国際化などの言葉で形容することが多いのですが、引き替えに身体的、精神的、社会的、道義的な面に新しい問題を生み出し続けていて、処理の仕方が追いつかない面があります。
このような時代には、よりストレスとのつきあい方が難しいのですが、それだけに強く求められています。

ストレスは誰にでもあることです。強く感じるのも、弱く感じるのも、日頃のストレスの処理に仕方で感じ方も変わっていくことです。
うれしい、楽しい、悲しい、いらだつ、むかつくなどの感情が生まれますが、刺激の程度が同じでも、人によって受けるインパクトは大きく違い、処理の仕方もまちまちです。

ストレスの処理を間違うと自己実現や目標達成を妨げます。
そのためあらたに、より強いインパクトのあるストレスになってしまうという循環を繰り返す危険があります。


自分の職場がうまくまとまらず、管理者として仕事が進まない。
こんなとき、あなたは同僚や上司に相談できますか?
このような場面で、ストレスのたまり具合に違いが出ます。
ストレスをためやすい管理者は力量不足でうまくいかないことを恥だと思い、相談できないままためこみます。
やがては抑圧の深みに入り込み、感覚がマヒして常習化して、抑圧から抜け出せなくなります。
管理者がマネジメントできないと、チームワークは機能せず、部署の致命傷となって、目的を果たせなくなります。さらなるストレスに苛まれることになります。
このような場合、ビジネススキル前提であるライフスキルトレーニングを受講していただくと効果があります。

また目標を達成するために、計画を立てられますか?
計画を立てるのは骨の折れる仕事です。それでも分らないからと早々に放り出していい加減な計画でごまかしていませんか?キャリアの違いがあるのは仕方がないにしても、粘り強く取り組むことで、キャリアは磨かれ、勤続年数を超えて資質の差が出来上がっていきます。ストレスを上手に処理できなければ、やはりより強いストレスに不安を強いられます。


過度のストレス要因や慢性的なストレス状態によっては病気にかかりやすくなったりします。
しかしストレスが適度であれば、日常生活において心身の活気を高め、健康にも有効、有益な側面があります。

ストレスを手玉にとるにはどうしたらいいか?
ストレスはどこから来て、それが自分自身の隠された動機にどう影響するのか?
それを分っていると上手に対処できます。
それが、ストレスマネジメントの目的です。

私たちは、ストレスを悪者扱いにしてストレスがない方がいい思いがちですが、それは誤解です。
ストレスには、2タイプあります。
ひとつは、建設的なストレス(ユーストレス Eustress)です。
これは、楽しい、愉快、気持ちがいい、といった、「わくわく」「どきどき」のような感覚です。このタイプのストレスは、きしい目標に到達する場合のエネルギーや動機づけ(モチベーション)にもなります。しかし、この種の幸福になるために必要なストレスも、扱いになれていないと心や身体、行動にマイナスのストレスと同じような反応を示すことがあります。

もうひとつのストレスは、非建設的なストレス(ディストレス Distress)です。
こちらは、心配、緊張、葛藤、プレッシャーなどで、「いらいらする」「くよくよする」「むかむかする」といったマイナスの感覚です。
一般には、こちらのストレスをストレスとしている場合が多いようです。

建設的なストレス(ユーストレス Eustress)と、非建設的なストレス(ディストレス Distress)、2つのタイプのストレスの中間に適度なレベルのストレスであるオプティマル・ストレス(Optimal Stress)があります。

オプティマル・ストレスの状態にあるときに、人は最も意欲的になります。
注意力、分析力、記憶力が高くなり、爽快感を強く感じます。
すると.心も身体もバランスよく青空のように平静に保たれます。適度な緊張状態にあるときが問題なのです。

ストレスマネジメントの目的は、オプティマル・ストレスの状態を自らつくれるようにすることです。


このサイトでは、いじめ問題に関連してイチロー選手の事例を挙げていますが、ストレスの処理の仕方が美しいほど素晴らしい事例だからです。
打てないときにいやになるのはうまくいかないときにいやになるのと同じです。
しかしイチロー選手は感情的にならず、どうすれば打てるのかに集中して練習することで、非建設的なストレスをオプティマル・ストレスに変えて、さらに建設的なストレスに変えています。
そして最終的には建設的なストレスによって高いモチベーションをキープしています。
これを毎日に練習、つまり挑戦することによって自分自身の心と身体の仕組みとして完成させているのです。

これにはひとつのポイントがあります。
非建設的なストレスをどのように受けとめるかという問題です。
受け止め方は自分の選択ですので、自分次第で自由自在です。たとえば電車に乗っていて足を踏まれたとします、このときどう感じるかは自分の選択なのです。

「腹が立つ」というとり方もあれば「そんなこともある」と気にしないとり方もあります。
それは自分自身の選択です。

ストレスに振り回されずに、自分が果たすべき役割や目標に対して、もっとも適切な処置をすることです。
それにはうまくいかないからと投げやりにならずに、果たすべき役割や目標に焦点を合わせて、逸脱しないように我慢強く取り組むことが一番最適で、いい循環を作れる可能性がもっとも高い方法といえます。

不安、悲しみ、悩みなどさまざまなストレスや問題に対処できる知識方法、まわりの人との人間関係や社会環境との豊かなかかわり方を体験的に学んだり、自分の潜在的可能性を実社会の中で実現していくことで、ストレス処理能力は向上します。


まずストレスに関する最大の問題は、ストレスはいつどのように生じているのか気づかない点にあります。
対処するには、まず、これが「ストレスである」と気づくことがストレス対処の第一歩なのです。


これがストレスになっていると具体的に早期に感じ取ることができていると、大きなストレスになることを防止できます。そこからさらにオプティマル・ストレスの状態に持っていくようにします。

【スキルトレーニング 4ステップ】

  • ストレスの気づき
  • 心と身体と行動上に変化
  • 対処方法
  • 対処方法の練習

まず 、 どのようなプレッシャーがあるのか知っておくことが、ストレスに対処する上で有効です。
ストレスは一般にイヤだなと思うことばかりではなく、うれしいこと、楽しいこともストレスの原因になっています。

【一般的なストレスの原因 】

試験、宿題、喪失、悲しみ、デート、両親や親しい人からのプレッシャー、まわりの人からの期待、両親の不和、将来のこと、様々なメディアからの様々なメッセージ、持続している怒りの感情、金銭上の問題、健康や身体からのメッセージ、ダイエット、人間関係や仲間からのプレッシャー、時間、突然のできごと・・・・など様々です。

ストレス反応は、身体行動にでます。

心理社会的ストレスによる刺激は脳内モノアミンの低下などを介して抑うつなどの精神心理的障害を引き起こす原因となっています。


【精神面に起こるストレス反応】

精神面に起こる反応にも、急性と慢性があります。

急性の精神的な反応としては、物事に集中できない、なかなか決断できない、物覚えが悪い、忘れやすい、くよくよと考える、不合理なことを考える、破局しそうなことで悩む

慢性の精神的な反応としては、燃え尽き症候群、心因性逃走、心因性うつ病、不安神経症、サンドイッチ症候群、統合失調症、アルコール依存症、セックス依存症など


心理的ストレスは、それにとどまらず、さらに、交感神経系の活動や視床下部・脳下垂体・副腎皮質系を充進させ、その結果、血圧上昇や心拍数の増加を介して循環機能に悪影響を与えます。
特に現在世代、男女を問わず問題になっているメタボリックシンドロームの原因である内臓肥満を引き起こしています。


内臓肥満はインスリン抵抗性を高め、高インスリン血症、高血圧、耐糖能異常からインスリン非依存型糖尿病(2型糖尿病)、そしてリポプロテインリパーゼ活性の低下などを介して高脂血症を引き起こし、動脈硬化を進行させます。

これによって メタボリックシンドロームや「死の四重奏」といわれる病態(耐糖能障害、肥満、高血圧、高脂血症)が進行します。


【身体に起こるストレス反応】

身体に表れる反応は、急性のものと、慢性的なものがあります。

急性の身体反応としては、 血圧の上昇、心拍の増加、過呼吸、めまい、発汗、しびれ、けいれん、頭痛、胃痛、吐き気、頻尿、発疹、神経痛、ひりひりする、などが挙げられます。

慢性的な身体反応
には、喘息(ぜんそく)、癌(がん)、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、円形脱毛症、心因性失声、心因性頻尿、心因性疼痛、過敏性腸性症候群などがあります。

このように心理的ストレスは、身体に対して直接的な影響を与えるとともに、ストレス回避からさらに喫煙量の増加、多量飲酒、過食・偏食、睡眠不足、運動不足などの生活行動習慣の乱れを引き起こしています。

【行動面に起こるストレス反応】

行動面に表れる反応 、不安が起きそうなことからの逃避、引きこもり傾向、酒。たばこ、薬物利用の増加、不眠、朝早く目が覚める、イライラ、攻撃的、強迫的になにかをする、性欲の増減、食べ物の好みの変化などがあります。

 


ストレスマネジメント・スキルをはじめ、ライフスキルを身につける必要は以下のことからも明白です。

  • 現代では、誰でも精神障害になる可能性の危険
  • 精神障害から身を守るには、自己認識・理解が必要
  • 不安、悲しみ、悩みなどさまざまなストレスや問題に対処できる知識方法の獲得が必要
  • まわりの人との人間関係や社会環境との豊かなかかわり方を体験的に学ぶ必要
  • 自己の潜在的可能性を社会の中で実現していく必要


私たちは、ひとりで生きていけません。人との関わりを好まない人でも同じです。
しかし人との間で暮らすと摩擦が生じてしまいます。
私たちが暮らしている社会の仕組みは、よりよく生きるには、まわりの人々を無視していては自分がよりよく生きられないないのです。

ですから、まわりの人々がよりよく生きられるように努めてゆくことが求められ、よりよく生きる人の和が精神的健康に大きく貢献するようになっています。

だからライフスキルを身につけることは、とっても重要なのです。

ところが、ライフスキルを十分に身につけていない一方で、競争社会であること、 時代の変化に対応が追いつかないこともあって、人の和からますます遠のく傾向があります。その象徴的な問題が「いじめ問題」です。また会社においては部下が使えないという問題が起こってきます。

 

ストレスの正体とつきあい方  ストレスマネジメントを楽しむ方法

なんだか分らないけれどイライラするってありますよね。自分でストレスの原因がよくわからないことが。
で、ゆっくり考えると、「ああ、あれだ」って分ったりします。
大きなストレスは原因もつかみやすいけれど、小さなストレスは気がつかないもの、大きくても小さくても目標から焦点がぼけて自分の行動が逸脱してしまうものです。

ストレスの正体がわかれば処理の仕方も分るので、ストレスをつかめるようにしておきたいものです。

下の表に書き込んでいただくと整理と対処がしやすくなります。

ストレスマネジメント

習慣として、上記の表を活用していただくだけでも、気づきと対処方法が考えることが可能にもなります。まずはすぐできることから、ストレスとつきあうようにしてください。


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