【
1】モチベーション(motivation)とインセンティブ
■モチベーションの意味ととインセンティブ
恋、仕事、お金、健康、子育て、コンプレックスの克服などなど幸福に関わる要素、条件とはなにか、気になることだと思います。
自分の願望を叶えるには、実現の難易度に比例したエネルギーがいります。
なにかと大変です。「エイ!ヤー!」の勢いと、「これでもか!」の持続力、「まだ、まだ」の忍耐力などなど自分の内なる力をかなり使うことになります。
内なる力は使えば使うほど鍛えられるので、どんどん使っても心配ないので大いに使いましょう。
使ったときは疲労もあって、もうイヤだと思うけれど、回復すれば以前以上の力がついているところが回復力の不思議です。
心配なのは、使わない場合です。
いわゆる運動不足と同じ現象。
全然使わないと、ほら寝たきりで動かないと起こる現象、床ずれと同じで、弱るだけに留まらず悪くしてしまいます。
あきらめる経験を重ねていると精神が痛んでしまうのです。
そうすると大変です。
エネルギーの不足を感じて、できない、できない、ムリムリ病になってしまうのです。
実は不足ではなく、余っているエネルギーを使わずにストレスに変えてしまっているだけですが、ムリムリと思い込んでいるのでそんな弱々しいことになる。
耐久力も弱くなって、外に向かって爆発させるべきエネルギーを自分の内で爆発させてしまうことになります。
イライラ、プンプン病の怒りん坊になってしまう。
周りは迷惑だけど、実は自分が一番泣いている、心ではね。
涙の重みだけプンプンの量になる。
そんな悲しいことにはさせない決意で書いているので、つまらないと放りださずに、読んでくださいね。
まずなにはともあれ、自分の願望を実現するエネルギーである「モチベーション」とは何かを知っておきましょう。
モチベーションは心理学で使われる用語です。
日本で広く一般化したのは90年代末頃です。
1998年に開催された『FIFAワールドカップ』フランス大会に日本が初出場、サッカーの人気が出始めたときに、マスコミによって頻繁に使用したのが始まりです。
以来、日本ではスポーツの分野だけでなくビジネスの分野でも頻繁に使用されています。
モチベーション(motivation)は、動機づけと訳されています。
一般的には「やる気」「意欲」「士気」などの意味で曖昧に使われています。
やる気は「モチベーション」とか「動機づけ」より断然分かりやすいですよね。
それなのに「やる気」と言わないのは、やる気で説明できないことがあるからで、
「動機づけ」とした翻訳はモチベーションを理解するうえで役に立ちます。
ある人が仕事に対して「一生懸命働きたい」あるいは「目標を達成したい」と意欲を持っているとします。
他のひと全員がそうなら、「そんなものでしょう」で安直に一件落着ですが、そうでないから「なんで?」となります。
ある特定のひとだけが、理由もなく一生懸命になっているとは考えにくい。
“なにか”働く理由や目標達成に努力する意欲の源である理由があるはずだと考えられます。
確かに意欲的に行動をしている人には、「みんなに認められたいから」とか「もっと進歩したい」とか、「お金がもらえるから」とか個人的な理由が発見出来ます。
動機が先にあるから、意欲が後からわいてくるという考え方です。
だったら意欲的でない人でも、意欲的になる動機を与えてあげたら、意欲的に行動するはずだという発想に端を発しているのが「動機づけ」です。
心熱くしてガンガン取り組むような動機がなくても、一生懸命に働き、学びたくなる原因となる動機を用意してあげると、意欲を高められるのではないかと考えます。
あるいは漠然と望んでいることも、しっかり意識したら、望みも叶うと考えます。
それは、その通りです。
|