モチベーションアップ 7つのルール 適性要因
適性要因
適性要因は、仕事が好きか、自分に合っているかに対する回答そのもので、自分の内側から起こる要因です。その強さはそのままモチベーションの高さに反映されます。
適性要因は図が示すように、一番最後、出口のようなポジションにあります。つまり「知識・技術があるから」「みんなから期待されているから」「きちんと評価されているから」「適度に忙しいから」などモチベーションが高くなる要因が重なった結果、意識できる要因だと言えます。
しかし、当人の感じかたとしては、一番最初にあるように感じることが少なくありません。たとえば仕事を選ぶとき、まず最初に、自分に合った仕事とは?と考えます。
しかしこの図が言わんとするのは、まったく反対で、いろんな要因があって適性を感じているとことです。離職しない理由に「あの人がいるから」特に「友人がいるから」が多いことにも頷けます。
つまり「適性要因」は働いた結果、フィードバックされた要因です。言い換えると当人には働いてみないと分からない要因であり、雇用側としたら、どのようにでも変えられる要因と言えます。やる気にさせるも、させないのも自分たちの責任と言えます。
「自分に合っているとは思えない」という不満は、自分にはどのようにも変えようがないといった、相当にやる気のない状態と言えます。
逆に、適性だと感じている場合はストレスがあっても、「自分に合った仕事だから頑張ろう」と支えになります。あるいはよりもっとポジティブに、「自分に向いた仕事だから、目標を達成していこう」と発展的に取り組む力になります。
この考え方は、セルフマネジメントしている場合にも適用できます。
適性要因とは、根拠があるようでない。むしろ周囲の良いコミュニケーションが支えになる。自分をスーパー・ポジティブにして同じ目的を持ったポジティブな人と関って、やる気を繋いで行こう。適性感を強めて自然に自分に向いた仕事にして、良い結果を出す循環を作って行くようにします。
こんなふうに書くと自己暗示と勘違いされそうですが、そうではありません。
自己暗示のように一足飛びに「私はやれる」とはなりません。自分内の力を総動員して、毎日の摘み重ねでシステムにしていくのです。こういう事例は起業した人にはたくさん発見できます。彼らの多くは、最初から適性であったわけでなく、自分で適性にしたのです。
自分を支えてくれるものがあれば助かります。しかし、ない場合もあります。それを否定的にとらえて自己否定することはありません。
自分のためだけに頑張るのはつらいけれど、ないならないで、良薬は口に苦し、「つらいもの」と呑み込んで、仕組みを作っていこうとするのも、適性能力、順応力を高めていくのも、ライフスキル強化です。