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アメリカの祈り AN AMERICAN TRILOGY
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あ、綿畑の広がる地に帰りたい
古き良きあの故郷に
見よ、はるか、はるか彼方のディキシーランドを
帰りたい、はるか彼方のディキシー
ディキシーに誓おう
ディキシーで生き、骨を埋めることを
ディキシーランドで私は生まれた
霜のおりたある寒い朝早くに
はるか、はるか彼方のディキシーランド
八レルヤ、栄光あれ
ハレルヤ、栄光あれ
ハレルヤ、栄光あれ
主の真実がやってきた
幼い赤ちゃん、泣くのはおやめ
父さんは死んでいくのだから
でも主よ、これでやっと試練が終わる
ハレルヤ、栄光あれ
主の真実がやってきた
主の真実がやってきた
★今回、ご紹介のCD、DVDはこちらのページから、アクセスできます。
http://www.genkipolitan.com/elvis/cd/041119.html
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● アメリカの分裂を超越する歌声
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アメリカの大統領選挙も終わって、相変わらず意見も割れたまま。
それにしても以前、外国を旅行中に、クリントン元大統領再選選挙が行われてい
たので、その結果を旅行中の米国人に尋ねたら、びっくりされました。
なぜ、日本人がアメリカの選挙に興味あるのか、不思議がられたものです。
ルーツを北部に持つ共和党と、南部に持つ民主党。
ところで、ブッシュ大統領の再選は、ある意味当然のように思います。
だってテキサスが本拠のブッシュ大統領です。
あの歴史に名高いアラモの砦の闘いを最後まで戦い抜いたテキサスの人たち。
独立をかけて、骨になっても、戦って獲得する心意気は、脈々とアメリカ人
の魂として引き継がれているでしょう。
何もせずには、何も手に入れられないと信じている。
もとはスペイン領だったテキサス。1821年に独立したメキシコの領土。
その広大な土地にどんどん流れ込んできたのがアメリカの開拓者たち。
それでもって、いつしかメキシコから独立するぞって闘いだした。
これがアラモの闘いの始まり。
それをバックで支援したのが、現在の北米大陸の半分にも満たない領土しか持た
ないアメリカ合衆国。
ついに勝ち取った領土は「テキサス共和国」となり、「孤独な星」とも呼ばれた。
つまり合衆国の星のひとつになることを予め定められていたといえます。
「アラモを忘れるな」「真珠湾を忘れるな」そして「9.11を忘れるな」
ことあるごとに、ひとつになって戦う姿勢を重んじるのは、伝統的な心情。
ブッシュ再選の背景には、何より底知れぬ不安と感情の浄化が背景に根強くある
ように思えてなりません。
そこには知識で語りつくせないアメリカの歴史が重なります。
エルヴィスが歌った<U.S MALE /アメリカ魂>が聴こえてきます。
http://www.genkipolitan.com/elvis/best/best_39.html
ブッシュ支持のエリアと、エルヴィス的音楽支持のエリアがダブって見えます。
エルヴィス・ファン=ブッシュ支持という構図であるとはいいません。
しかし、人間は理屈より感情で動く・・・・それを強く感じてしまいます。
<AN AMERICAN TRILOGY / アメリカの祈り>が響いてきます。
<アメリカの祈り>は、アメリカのトラディショナルな3曲『ディキシー』『共
和国戦いの讃歌』『私の試練』によって構成された楽曲です。
編曲者はミッキー・ニューベリー。1971年に自身でもレコーディングしています
が、エルヴィスは70年代のコンサートで、見せ場のひとつのように入魂のパフォ
ーマンスを見せます。その姿はドラマチックです。
エルヴィスは、自身のコンサートを通じて、多くの伝統的なアメリカ人に共通
する怖れや混沌から生じる感情の浄化を図ろうとしていたように思います。
<アメリカの祈り>はその意味でも、エルヴィスに歌われるのは、とても自然な
ことですし、エルヴィスのアメリカに於ける存在意義を象徴的に語るものです。
<アメリカの祈り>は、南部、北部、人種差別というアメリカの分裂を超越して、
人間はひとつだと語りかけます。
そこには、ロックンローラー、エルヴィスのルーツさえありますが、エルヴィス
は、それらの一切をメッセージとして投げ込んでこないところが、実にエルヴィ
スらしく、壮大なのです。
ボクたちは、ドラマ性に感動しますが、生粋のアメリカ人には、その程度のもの
ではないでしょう。
アメリカやカナダに流れる大河を見るにつけ、荒野や自然と闘い開拓してきた人
々に長くて暗い戦いの日々に思いをめぐらします。
日本人には、北海道の歴史が一番近いでしょう。
でも北海道のことさえ分かりません。どんなに想像しても、やはり北海道の現地
に暮らす人の心情とは、かけ離れたものでしかないでしょう。
<アメリカの祈り>には、自然や異なる文化と闘い、対立し、協調してきた祖先
への畏敬の念がこめられています。
アメリカ人エルヴィスが、それを全身全霊で歌うとき、対立も協調も消え去り、
人々はそれぞれの思いが、洗い流される気分に浸るのでしょう。
それこそがエルヴィスの音楽なのではないでしょうか?
それがロックであれ、ゴスペルであれ、カントリーであれ、ハワイアンであれ、
音楽のジャンルはエルヴィスの身体を通過することで、意味をなさなくなります。
白人の音楽、黒人の音楽の垣根を取り払ったのと同じくです。
楽曲が、エルヴィスの身体を通過することで、一体ナニが起こるのでしょうか?
”カタルシス”・・・体内に沈殿した汚物を体外に排出し体内の浄化をする意味
のギリシャ語は、ギリシャ悲劇を好む観客の心象風景に表現するのに使われ、現
在の使い方になりました。
ギリシャ劇で展開される悲劇をみることで、心が浄化されるといわれ、観客が主
人公に自分を重ね、主人公の心情をまるで自分のことのように一喜一憂すること
が、浄化作用をもつという意味で、カタルシスという言葉がもちいられるように
なったようです。
60年代、ヒッピー文化以降、音楽の世界でもメッセージが含まれましたが、エル
ヴィスはメッセージを避けたアーティストです。
メッセージ性があることが、アーティストの条件のような時代にあって、政治的
な発言を避け、政治的な楽曲を避けてきました。
そのために「流行歌手」的な見方をした方も多いと思いますが、エルヴィス・プ
レスリーにとって、音楽は言語的メッセージよりも、明らかに強く、偽りのない
真実であり、感情の浄化だったのではないでしょうか?
エルヴィスは自らが歌うことき、自らの感情が浄化されることを知っていたので
しょう。
その力によって、多くの人を、エルヴィス自身の世界へ誘い、そこで人々はエル
ヴィス自身が数々の歌によって浄化されたように、世界中の人々はエルヴィスの
歌によって浄化されます。
同じ曲を、他のミュージシャンによって歌われたものを聴いても、カタルシスが
起こらないものでも、エルヴィスが歌えば起こるのです。
なぜでしょう?そこがエルヴィスは心で歌うからといわれる由縁です。
「痛みのアーティスト」と呼ばれたエルヴィスの根拠は聴く者のカタルシスの必
然から生まれた言葉でしょう。
エルヴィスが歌の主人公に自分を重ね、主人公の心情をまるで自分のことのよう
に一喜一憂することが出来る力・・・・それはさらに発展してエルヴィスの人間
性の問題に及び、エルヴィス像を作ります。
エルヴィスは他人対してやさしいとか、親思いであるとか・・・。
それは事実なのでしょうが、何もかものが同一視されて、分からなくなります。
それほど、エルヴィス・プレスリーという人は、事象に入り込む力がすごいので
す。
私たちは、日常的に、知人、見知らぬ人を問わず、多くの人と交わって暮らして
います。しかし人の魂に触れることをしておきながら、責任を負うようなことは、
滅多にしません。
なにより、第一、人の魂に触れていることをしているのだとさえ、気がつきませ
ん。
失礼なことを平気で言ったり、したりしています。
人の魂に触れる限りは、責任がつきまとうのだというルールさえ気にせずに暮ら
しています。
そのことを一番言いたかったのも、エルヴィス・プレスリーではなかったかと思
うのです。
<明日への願い>というオリジナルの名曲があるものの、それでもボクはエルヴ
ィスのメッセージ・ソングはたった1曲しかないと思っています。
<ウォーク・ア・マイル・イン・マイ・シューズ>です。
アメリカ人として、究極のカタルシスとして歌われた<アメリカの祈り>
そして生涯唯一のメッセージ・ソング・・・
君がそのエゴを捨てて
ボクの目を通した自分を見れば
ぜったいに、ぜったいに
驚くはずさ
何も見えてなかったと
ボクの立場になってごらん
ボクの立場になってごらん
と、歌われた<ウォーク・ア・マイル・イン・マイ・シューズ>
この2つの楽曲は、知識として人間をとらえるのではなく、人間を魂の存在とし
て歌い貫くエルヴィス・プレスリーの芸術を語る上で、まるで、コインの裏表の
ように思えてならないのです。
<アメリカの祈り> http://www.genkipolitan.com/elvis/best/best_45.html
<ウォーク・ア・マイル・イン・マイ・シューズ>
http://www.genkipolitan.com/elvis/best03/best03_22_walk.html
また、それは世界中の人々にとっても、コインの裏表なのではないでしょうか?
それゆえ、思いやりなしに何事も解決しないのです。
思いやりとは、自分のエゴを持ったまま、いつしか他人の魂に無断で触れている
自分を知ることから始まるのだと思います。
他人の魂に無断で触れるなら、自分のエゴはどこかにひっこめておかないといけ
ないのに。
「痛みのアーティスト」なんて、言ってごめんね、とエルヴィスに謝りたい気分
でいっぱいになります。
愛ピのエルヴィス・プレスリー コレクション
http://www.genkipolitan.com/elvis/
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