貧乏な男は貝を欲しがり
金持ちの男は真珠を欲しがる
でもたとえ一文無しでも
明るく歌えるヤツこそ
この広い世界のチャンピオンなのさ
*さあ歌おうぜ
みんなで歌おうよ
だってたとえ一文無しでも
明るく歌えるヤツこそ
この広い世界のチャンピオンなのさ
金持ちの男はお姫さまを欲しがり
貧乏な男は普通の女の子を欲しがる
でもたとえ一文無しでも明るく歌えるヤツこそ
この広い世界のチャンピオンなのさ
*2回くり返し
貧乏な男は金持ちにあこがれ
金持ちの男は王様を夢見る
でもたとえ一文無しでも明るく歌えるヤツこそ
この広い世界のチャンピオンなのさ
*2回くり返し
この広い世界のチャンピオン
この広い世界のチャンピオン
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広い世界のチャンピオン King Of The Whole Wide World
エルヴィスを最初に見たのは、「ガール!ガール!ガール!」、続いて偶然「恋のK.Oパンチ」を観ました。
「ガール!ガール!ガール!」を観た動機は、「性春映画」と思ったからです。
当時、性にめざめつつあった、純情なガキには、刺激的なポスターと予告編でした。
エルヴィスなんか知らないし、どうでもよく、関心は水着の出演者たちでした。
その期待を裏切られ、やたら歌が多いことと、<心のとどかぬラブ・レター>が印象的でした。
すぐに続いて、「恋のK.Oパンチ」で再会。
いわゆるエルヴィス映画のパターンにも免疫ができていたので、性のめざめと格闘する必要もなく、少し寂しくはありましたが、余裕を持ってみました。
「ガール!ガール!ガール!」の余韻もあり、オープニングのタイトル・クレジットで、ビートに乗り切っているエルヴィスに親近感を感じました。
2つの映画に共通していたのは、
主人公の「自立心」と「責任感」でした。
少し不良っぽいアニキの全身と、大自然で語られます。日本発では味わえないインパクトが、心地良いものでした。
一匹狼のキャラでありながら、ボクシングジムという共同体との距離感がアメリカっぽい雰囲気で表現された<これが暮らしだ>も強く記憶に残りました。
「やさしく愛して」から「チェンジ・オブ・ハビット」まで31本のエルヴィス主演の劇映画が制作されました。
俗にエルビス映画と呼ばれるものです。
エルビス映画は、エルヴィスという異端の人を、一般化するために便利な装置でした。
特に、軍隊は男を男にする場所を強調したように、
軍隊から帰ってきてから制作された「G.Iブルース」以降の作品は、
「自立心」と「責任感」が際立つキャラクターは一貫しています。
パターン化された映画のスタイルは、エルヴィス・ファンにさえ、愛されると同時に嫌われる側面を持つようになりました。
極度に心の深い部分から歌われている、エルヴィスの本質とは裏腹に映画の極端な浅さが原因でしょう。
エルビス映画の浅さから、遠くはなれて、もっと浅い暮らしに暴走している。
「自立心」と「責任感」から離れていくばかりなのです。
クリックでエルビス映画大研究
いまの日本尾の有り様ですが・・・・
成人にあっては幼児虐待、夫婦間のドメスティック・バイオレンス・・・未成年にあっては家庭内暴力、不登校、校内暴力、非行、引きこもり・・・さらには、見知らぬ他人への暴力行為、強盗強奪などが死と隣り合わせで頻発しています。
人間の尊厳を台無しにすることをなんとも思えないほど、悲観的な妄想に支配されています。
世界有数の豊かな国にありながら、いたずらに物質を追い求め、人心が病んでいくのは<広い世界のチャンピオン>とは正反対の現象です。
<広い世界のチャンピオン>を聴くほど、
いま自分たちは一体何をしているのかと、
思わずにいられません。
エルヴィス登場、ロック誕生から50年過ぎて、エルヴィスの音楽の成功が内包するオリジナリティと「君は自由だ、君はやれる」というメッセージが放つ真実の輝きは、CDショップの決して目立つとはいえない場所にあって、50年前以上に光っています。
この楽曲には、
でもたとえ一文無しでも明るく歌えるヤツこそ
この広い世界のチャンピオンなのさ
と繰り返し歌われますが、
楽天主義は、ノー天気ではありません。
どんな困難にあっても、自分を信じて、
明るく乗り越えて行く気構えが楽天主義。
自由人なんだと教えてくれます。
歌そのままに、劇中のエルヴィスは、職もない、住む所もない。
ボクサーになるものの打たれ強い以外に、取り柄もないけれど、
その唯一の武器を自分も信じ、回りの人々も信じて、リングに上がります。
アレもダメ、コレもダメ、
オレにはできない、アンタにもできないと
悲観的に考えたり、
欠点ばかりに意識を集中させずに、
わずかばかりのいいところを信じて困難と戦います。
コレがいい!
欠点やリスクを恐れずに、
自分の良さを信ずる態度だからこそ、
普通の女の子を心から尊敬し愛せるのです。
「自立心」と「責任感」は、どんな状態になっても、
自分を卑屈に見る必要はない、
いつだって自分を尊敬できる態度からしか生まれません。
その態度が他者への愛情と尊敬に発展します。
ビートのある声が、ビートに乗って、
自分を守るために
自分で作った要塞を
撃破するような勢いで
響いてくるのが気持ちがいい!
激しいビートに思い切りのいいスイングが魅力のストレートなロックナンバー。
ボクはビートに打たれながら、自分が何を話すのかを聴いています。
デビュー当時の荒々しいパフォーマンスとは違い、ハリウッドナイズされて、スマートになっているものの、ブルーツ・ランドルフのサックスに乗って、人間の尊厳と対峙してきたキング・オブ・ロックンロールらしく、躍動感が溢れています。
60年代の楽曲の中でも重要な楽曲。 <King Of The Whole Wide World>はエルビス映画<恋のK・Oパンチ>の主題歌。
「ガール!ガ−ル!ガール!」の<海への感謝><恋のおかげで>のルーズ・バトラー、ボブ・ロバーツの共作。61年10月26日の録音です。
その歌詞とシャウトする声から、エルヴィス・プレスリー、その存在の真実が聞こえて来て秀逸です。
ボクにはこの曲を聴く必要がありました。
それはいまも続いています。
Kid
Galahad [Soundtrack] [from UK] [Import]』
曲目リスト
1.King Of The Whole Wide World
2.This Is Living
3.Riding The Rainbow
4.Home Is Where The Heart Is
5.I Got Lucky
6.A Whistling Tune
7.King Of The Whole Wide World (1st version) - takes 1,2
8.Home Is Where The Heart Is takes 13,14
9.Riding The Rainbow (1st version) take 1
10.I Got Lucky (1st version - alternate master) take 6
11.King Of The Whole Wide World (1st version) - takes 7,8
12.This Is Living - take 2
13.Home Is Where The Heart Is - takes 1,2,3,6,7
14.King Of The Whole Wide World (1st version) take 13
15.A Whistling Tune - take 2
16.King Of The Whole Wide World (1st version) - takes 14,15,16,17,20,21,25
17.I Got Lucky (1st version) - take 1 1:41
18.Home Is Where The Heart Is take 10
19.King Of The Whole Wide World (1st version) take 31
20.Riding The Rainbow (1st version) take 7
21.King Of The Whole Wide World (2nd version) takes 1,2,3
22.King Of The Whole Wide World (Double Feature Stereo Master)
23.This Is Living (Double Feature Stereo Master)
24.Riding The Rainbow (Double Feature Stereo Master)
25.Home Is Where The Heart Is (Double Feature Stereo Master)
26.I Got Lucky (Double Feature Stereo Master)
27.A Whistling Tune (Double Feature Stereo Master)
Tickle
Me [Original recording remastered]
曲目リスト
1.I Feel That Ive Known You Forever (March 19, 1962)
2.Slowly But Surely (May 27,1963)
3.Night Rider (October 15, 1961)
4.Put The Blame On Me (March 12, 1961)
5.Dirty, Dirty Feeling (April 3, 1960)
6.It Feels So Right (March 20, 1960)
7.(Such An) Easy Question (March 18, 1962)
8.Its A) Long Lonely Highway (Single Master) (May 27, 1963)
9.Im Yours (Undubbed single master) (June 25, 1961)
10.Something Blue (March 18, 1962)
11.Make Me Know It (March 20, 1960)
12.Just For Old Time Sake (March 18, 1962)
13.Gonna Get Back Home Somehow (March 18, 1962)
14.Theres Always Me (March 12, 1961)
15.Allied Artists Radio Trailer (Version 1)
16.Slowly But Surely (Take 1) (May 27,1963)
17.It Feels So Right (Take 2) (March 20, 1960)
18.Im Yours (LP Master) (June 25, 1961)
19.(Its A) Long Lonely Highway (LP Master) (May 27, 1963)
20.I Feel That Ive Known You Forever (Take 3) (March 19, 1962)
21.Night Rider (Take 5) (March 18, 1962)
22.Dirty, Dirty Feeling (Take 1) (April 3, 1960)
23.Put The Blame On Me (Take 1 & 2) (March 12, 1961)
24.(Such An) Easy Question (March 18, 1962)
25.Allied Artists Radio Trailer (Version 2)
備中鴨方女うどん