ああ．物語は語り継がれ、語り継がれる
聖なる書物から．タプロイド版にまで
すぺてのばか騒ぎと争いは、ささやきにかき消される
汚れなき魂、少年の腹

さて．彼らは少年を森から引きずり出した
まるで血をしぱり出すように
聖セバスチャンのように．彼を木に縛りつけた
彼は首を巡らし、矢が飛ぶにまかせた
木々をくぐり抜け
ひしめく葉の合間をくくり抜けるのを

少年は狼が来るぞと叫んだ．来もしない狼が
少年の中の狼が、狼が来るぞと叫んだ

古代の形態の中で、被らは踊り狂った
月に向かって叫びなから．しかし月は答えはしない
彼らは膝をついて倒れ．手から手へと腕を回した
そして、血、血を．聖鷺の血を
少年は狼が来るぞと叫んだ、来もしない狼が
少年の中の狼が、狼が来るぞと叫んだ

わたしは肉を持つ者．わたしの体は流れるもの
わたしはすぺてのものの軌跡
彼らはわたしに花を捧げる、それはわたし自身
血の花輪、そればわたし自身
子羊をほふる、それは彼自身

引き裂かれ．生まれ変わった．
わたしたちの失意の叫びは
風にかき消され、しかし誰が気にかけるだろう
王たちは敬われては、打ち捨てられる
失われ、受け取られ、奪い返される
人々の栄光と衰退

純真そのものだった日々
純真そのものだった日々
純真