自分をじぶんの味方にするためにアサーティブを学ぶ
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アサーティブネスの仕組み

率直であること、誠実であること、対等であること、そしてそれらを支える自己責任を果たす事 4つのアサーティブなスキルは、モチベーションを高める原動力です。


モチベーションに影響するアサーティブの仕組みは4つの大きな柱で成り立っています。
この柱によって自分の居場所を形成しているといって過言ではありません。
誰しも、自分の家ではリラックスしたいものです。自分の居場所とは、ありのままの自分を肯定できる場所です。

しかし、現実の問題として、ありのままの自分を受け入れるといっても根拠もなしに受け入れる事は自分自身が許さないでしょう。そうゆえの葛藤なのですから。

人は誰しも自分は価値ある者と思いたい。そのために生きているといっても過言ではない。

人からどう思われようが関係ないといった短絡的な生き方が本当のできるかといえば、一般には不可能です。ひとは社会的な生き物だからです。
最近モラルやマナーも崩れて気ままに好き勝手なことをするひとが増えています。
しかし、これこそが自分いじめに他ならない。
マナーは他者と共存していくために自分にとって欠かせないルールです。しかし、それが自分にとって欠かせないものとは思えない。他人のためにあるものと思い込んでいる。
ここにひととひとの境界の崩壊が感じ取れますが、境界そのものが自分のための境界がどんなものであればいいのかを間違えている。
境界を遵守することは、我慢を強いられますが、我慢が自分のための貴重なスパイスだと思っていない。
これもすべて、そのはき違えた短絡さによるものです。
つまりこのような生き方には、率直さも、誠実さも、対等であることも、自己責任も見ててこない。自分の主張を社会性を失う事なく正々堂々と行うスキルを放棄して、権利の要求だけをプンプンとすねたように、皮肉っぽく行うと幼児性まるだしの恥を忘れた行いでしかないのです。
果たして、それは自分を本当に幸福にできるのでしょうか?
同じような価値観をもった反社会的なミニ集団では許されても、健全な社会には通用しません。
その逆恨みが、さらに間違った行動へエスカレートするほど、幸福からは遠ざかります。
また自分を過度に抑圧するひともいます。意見や主張を抑えてしまう。ひとの意見や態度を見てから、流れにそってかた発言する。だから会議や打ち合わせでは、なかなか言葉が出ない。
「君はどう思う?」よ促されても、すぐに言葉が出ない。
これも間違った態度です。
ひとには、自分が言った責任がありますが、言わなかった責任もあります。
言わなかったから責任がないというなら、放置した責任はどうなるのかと問われます。
言ったから、言わなかったからではないのです。自分はどうしたらいのか、社会人、つまり社会性のある生き物としての責任は誰にでもあります。
アサーティブは、ここであげた両者の流れと真逆の仕組みです。
率直であること、誠実であること、対等であること、そしてそれらを支える自己責任。4つの課題はすべてのひとに与えられている人権を尊重する意識に基づいています。
コミュニケーションは同じ価値観だから会話する、互いを尊重する。
これはコミュニケーションのありかたのひとつであっても、コミュニケーションのすべてではありません。
コミュニケーションは違う価値観、違う意見を認めることが原点です。

そのスタートが 、自分を肯定して、健全な形で、自分を主張することです。

「自分はもっと幸せになっていいのだ。同じように周囲のひとももっと幸せになってもいいのだ。 」
どうですか、アサーティブには、人権尊重の精神そのものがみなぎっています。
それを実現する力が率直誠実対等自己責任なのです。

そこには我慢が必要な場合もありますが、その我慢は痛みに耐える我慢ではありません。
モチベーションを高めて、幸福に向かうために、自ら求めるポジティブは我慢です。
一流のスポーツ選手に共通するポジティブな我慢の仕方、たとえば練習がそうです。
彼らは努力の仕方を、他のひとより体験によって多く深く知っています。
それと比較すると、時には無知に近いかも知れないけれど、求めれば身につきます。
率直であること誠実であること対等であること、、そしてそれらを支える自己責任。
これらを求めることで身につけることができます。
そして会社組織なら、あるいはなんらかのグループであれば、業績より、数値結果よりも先に、率直であること、誠実であること、対等であること、そしてそれらを支える自己責任を果たす事を目標に掲げたい。

 

 

アサーティブ 率直であること


アサーティブは、
率直であること誠実であること対等であること、そしてそれらを支える自己責任の4つの大きな柱からなる仕組みで成り立っています。 モチベーションを高めるうえで基礎といえます。

 

では、率直であるとは、どういうことでしょうか。

率直さを理解するキーワードは「自分も相手も大切にする」ことです。
状況で、ここからぶれると分っているはずのアサーティブが分らなくなります。

「自分も相手も大切にする」とは、理念としてそうですが、実際の現場では、 自分の感情よりも相手の感情も大切にする」 と考えたほうがいいでしょう。

対等ではないというように矛盾を感じるかも知れませんが、対等を実現するために「自分の感情よりも相手の感情も大切にする」 のです。
正確には 「自分の感情よりも相手の感情も大切にして、そのために自分がどんな行動をとればいいのか、その最適を見いだし行動する」ことです。

やっぱり、自分を下において相手を立てていると思うかも知れません。しかし、そうではありません。

 

たとえば、自分がイヤな思いをしたとします。
そこで、アサーティブです。積極的に自己主張します。

「それやめてくれませんか」

果たして言われた側はどうでしょうか?どんな気持ちになるでしょうか?

ついつい反抗したくなったりします。

これでは目的は果たせませんね。

では、これはどうでしょうか?

「ちょっと困っているので、助けてもらえませんか?」

相手は反抗的になる理由はありませんので、こちらの主張を受け入れてくれやすくなります。

 

自己主張は、相手に分るように伝えてこそ意味があります。

率直に言うとは、言いたいことを言えばいいということではありません。言いたいことを言うだけなら、必ず対立に到達します。

「もっと頑張ってください」

これではなにをどのように頑張っていいのか、チンプンカンプンで、意味は分りません。

分らないけど、目上目下の関係から、一旦はその場は頷きます。でもなにをどのように頑張っていいのか意味は分っていないので、最終的に問題となって露出します。

「そのくらいのこと、言わなくても分るだろう」という考え方は心情的には理解できても現実的ではありません。

「そのくらいのこと、言わなくても分るだろう、でも念のために」の”念のため”が実は普通のことであって、別に念入りなことでもなんでもないのです。

ひとに頼んだり、指示するときは、具体的に時間を切ります。
「これ、やっておいてください」
「これ、明日の晩までにしておいてください」
「これ、明日12日の夜7時までに提出してください」
同じことを頼むのにも、こんなに違います。
晩というのは人のよって違うのです。

「これ、明日12日の夜7時までに提出してください」は、相手と自分を尊重した頼み方なのです。

もじ、変に気を使って、「これ、やっておいてください」と頼んだら、明日12日の夜7時までに提出してくれるでしょうか。
難しいですね。すると、頼んだのにしてくれていないと内心で怒りに変わったりします。

その原因は、「自分も相手も大切にする」ことを忘れて、自分の感情、この場合なら、「言うと嫌がられるかな」と考えて、はっきり言葉にせずに伝えたからです。
率直でなかったことが関係をこじれさせる原因を作ったのです。

率直であるつもりが実は率直でない場合が非常に多いのです。

もし、感情的な行動が多かったり、こじれることがあれば。まず 自分が率直であったかどうかをチェックするようにします。
モチベーションを弱める原因にもなるので、注意したいものです。

 

アサーティブ 誠実であること


モチベーションを高めるうえで欠かせないアサーティブは、
率直であること誠実であること対等であること、そしてそれらを支える自己責任の4つの大きな柱からなる仕組みで成り立っています。

誠実とは、自分にも他者にも、嘘をつかないことが基本です。
自分に嘘をつかないとは、自分の心の声に傾聴することが、原点です。
そこには、相手や周囲のひとが、どう思うかで判断するのではなく、自分がどう感じているか、自分がどうしたいのかで判断する態度があります。

この態度が誠実であって、その態度は、そのまま他者に反映されます。
心にもない態度は、誠実から脱線した態度であり、対等であることとも密接に絡んでいます。
私たちは、自分の気持ちをよく知っているようで、そのくせ、自分ことがよく分らないといいます。
自分の気持ち知る力は、ライフスキルでいう自己認識スキルで、ライフスキル全般を支える重要なスキルです。
自分の気持ちがわからないと、感情の表現ができなくなり、感情的な行動をとるようになってしまいます。
感情的な行動は、自分と周囲のひとを無意味に傷つけ、率直なコミュニケーションができなくなるので、アサーティブを破壊します。
時と場合によっては、自分に嘘をつくことが必要と考えるひともいるようですが、決してそんなことはありません。自分と周囲のひとを尊重するために、誠実さは欠かせないスキルなのです。

 

 

アサーティブ 対等であること


モチベーションを影響を与えるアサーティブは、
率直であること誠実であること対等であること、そしてそれらを支える自己責任の4つの大きな柱からなる仕組みで成り立っています。

対等とは、自分も相手も大切に、人権尊重の精神を反映した態度、行動です。
言いやすいひとにだけ言うようなすることをせずに、誰に対しても、分け隔てなく、どんな場面でも、態度を変えず、同じように接することです。

へつらうかと思えば、尊大な態度をとる。このように相手によって、態度を変えるひとを見かけまることが少なくありません。
相手に対して失礼ということもありますが、その構図がそのまま自分の裏返しと考えることができます。



昔から日本文化には、謙遜することが美徳のようにしている面があります。
ギフトを渡すときにも、「つまらないものですが」と言うように、会議をしていても、「つまらない考えですが」と、つまらいを前置きして話すことも少なくありません。
その本心がどうであれ、自己卑下した態度は、相手から真剣さを奪う事になったりして、コミュニケーションに支障をきたします。

「大事な事だから真剣に聞いてほしい」とアピールが感じられる意欲が欠かせないのです。

 

アサーティブでは、率直であること誠実であること対等であること、そしてそれらを支える自己責任の4つの柱で構成されていますが、対等であることが欠けてしまうと、率直さも、誠実さも失われ、アサーティブのポリシーはすべて崩壊してしまいます。

いかにビジネスだからといっても、相手によって態度を変えるひとが尊敬されることはありません。

自分より目上のひとに対して気配りができるなら、その気配りを立場的に弱いひとにも向けてあげてこそ、尊敬されるというものです。

その力は周囲のひとに大きな勇気として届くはずです。

へつらう態度を批判的な心情で見て、気の合う人でなければ、気配りしないことを正義のように考えるひとも少なくありませんが、閉じた世界にいるだけで、対等でない点では、根っこは同じです。

、誰に対しても、分け隔てなく、どんな場面でも、態度を変えず、同じように接する。それが対等です。

モチベーションに影響するアサーティブ、4つの柱を忘れないようにしたいものです。

 

アサーティブは自己責任が土台

私たちは誰かの行動について、その行動の理由を問う場合もありますが、その大半は自分なりの解釈で終わります。
その解釈の正否は不確かですが、その解釈を事実であるかのような判断をします。この解釈を当事者である相手に投げかけた場合、大半は非難として伝わってしまいます。

決めつけ=無視が起こるので、当然のように相手は反発します。

このようにコミュニケーションには、常に問題が起こる土壌があります。

その上、感情を持つ人間であれば、大事なこと、話にくいことを話題にする場合、話した後を想像すると緊張から不安になるのは普通です。とても人間的な状態ですが、不安を持つ事自体を心の弱さと思ってしまいます。

相手に何かを伝えたい時、話しにくい話題を話し合う時、話した後、どうなるか不安になったり恐怖心が生まれるのが普通です。
それが人間です。

不安になるのが当たり前で、健康な証しと言えます。
むしろ不安にならない方が、独善的な傾向があり、問題だと言えます。

そこで、不安になるのが当たり前として、自分の立場を明確にして、話すことでチャンスをものにすることを考えるのがポジティブと言えます。
ここまではそれでいいのです。

問題はこの先から始まります。

さて、この不安や恐怖心があるために(あっていいのです、無い方が問題です)自己防衛的になりがちです。
すると、率直さや、誠実さを失い、遠回しな表現や曖昧な表現になったりします。
問題はこのときに生じます。


相手は、遠回しな表現や曖昧な表現のせいで、自分が攻撃されているように感じます。
すると、相手は自分を守ろうとしますので防衛から、攻撃的になります。
遠回しな表現や曖昧な表現をしている当人は遠慮があったり、気を使ってるつもりですので、それを誠実と思うことが少なくありません。しかしそれがとんでもない考え違いなのです。

親の心、大人の心、子どもの心の「三つの心」の使い方を思い出してください。

片方が防衛から攻撃的になると、親の心から子どもの心に投げかけます。相手も防衛から攻撃的になり同じようにします。すると交叉しますので、険悪な状態になります。

上から下に向かって言い合う対立した状態は、対等でないことを意味しますので、これほど気分を害することはありません。
「なぜ、自分はひとして尊重されないのか」と感じます。いやですよね。

知ってほしい気持ちがあって、それを伝えることは、全然問題ありません。
問題は伝え方なのです。

ここで説明したような伝え方だと、相手を傷つけますので、その逆襲に合うこともあります。

すると互いにいやな気持ちになりますね。それが問題だということです。

それを相手も自分も傷つかない状態、つまり対等であることを忘れずにクリアするには、具体的に話すことが条件になります。
具体的とは、 自分と相手に嘘をつかずに、抽象的な表現や曖昧な言い回しをせずに、率直に伝えることです。

これを実行することが、自己責任なのです。

 

アサーティブの自己主張とは、いたずらに自分の意見や考えを主張することではなく、嘘のない人間関係を築くという目的を達成することなのです。

知識・技術要因 評価・期待要因 セルフマネジメント要因(自律)
満足・不満足要因 エモーショナル要因 共同体・他者期待・価値要因
適性要因 アサーティブ  
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