モチベーションを引き出す7つのルール
エモーショナル要因 エモ要因
人間は感情の動物/エモーショナル要因
人間は感情の動物です。しかし成長過程で理性的な行動の重要性を学んでいて、自分でも尊重する意識があります。
ほとんどの場合、それが実行されていますが、コントロールできなくなると、理性と感情に分裂し適切な行動がとれなくなることもあります。
感情的な行動が及すデメリットの大きさは、このサイト全般でアナウンスしていますが、マズローの欲求5段階説の最もレベルの高い欲求である「自己表現の欲求」を高める上で感情が必要です。感情を動かすことでモチベーションが刺激されます。
いわゆるマンネリ感は、この感情の動きがない状態のことです。
遂行できる力があっても、感情が動かないとモチベーションが起こりません。
たとえば、結婚してわが世の春を満喫していると、仕事への刺激から離れてしまう事でマンネリに陥る事もあります。そんなときにこどもが誕生したりすると、感情が突き動かされて、打って変わってモチベーションが起こるようなことがあります。
なれた仕事は緊張感を失う原因になります。その一方でひとは習性的に変化を嫌います。余程ポジティブなひとならともかく一般には同じ状況は決して好ましい状態ではありません。
そこで刺激を与えるために、目標設定が効果を発揮します。
目標設定には、以下のようなレベルがありますので、適切な設定を選択します。
・ベビーステップ(自信のない人向け。確実に達成できる低めの目標)
・ストレッチ・ターゲット(背伸びした高めの目標)
・ジャイアントリープ(意識的にとんでもなく高い目標を設定、限界突破)
目標設定をすれば、達成に必要な知識・技術スキルの確認が必要になります。
不足がないような目標はマンネリを増長するだけです。
知識・技術スキルの不足が発見して、不足を補うようにします。変化を嫌うので、モチベーションの低い状態がスタートになります。
やる気(モチベーション)が起こらないのは、知識・技術スキル不足が原因でもありますが、それよりも大きな原因は価値を発見できない点です。
そこで価値と期待の発見と刺激が必要になります。リスク分析をします。
会社や学校なら目上のひとが資源してあげることで、変化が生じます。
価値を理解して、やるメリット、やらないメリット、やるデメリット、しないデメリットを精査して、メリットを発見して、期待に応えたいという気持ちが勇気づけになりますが、これだけではまだ感情は動きません。
可能性を図ります。
これも会社や学校なら目上のひとがサポートしてあげることで勇気づけをしてあげられます。
リスク分析を終えて、知識・技術スキルを身につけることでやれそうだと感じると、やりたい気持ちが高まります。そこで価値と期待の再確認をして、「よし、やるぞ」のステップに進みます。
このときに価値と期待の再確認が出来なかったり、不足があると意気消沈します。
これは上司や目上のひとのセンスなのですが、実際、この場面での不足が生じることが多いのです。
手を離すのが早すぎるのです。 つまりエモーショナル要因の理解不足による災いです。勿体ないことです。
たとえば会社などでは、力を引き出すために、インセンティブを用意するなど、いろいろすることは少なくありませんが、このときにエモーショナルなアプローチをしないとほとんど効果が上がりません。このことからもひとは金銭だけでは動かない。それ以上に感情の動くことが満足要因に近づきます。
感情を動かされることが理由ではなく、感情が動くことで、自己表現のモチベーションが高くなることによって得られる満足なのです。
感情が動く一因に価値と期待の発見があることを忘れないようにしたいものです。
共感してくれるひとがいない場合
セルフマネジメントの場合は、この作業を自分が求めていきます。
それは孤独な作業である場合が少なくありませんが、自分が求めて、高めていく分、スキルアップはより強固になる可能性があります。そういう自分を評価してあげることが、モチベーションのキープ、さらなるモチベーションアップのエネルギーになります。
しかし、パートナーやともだちはいるものの、センスが噛み合ないとつらいものがあります。
理解してくれたり、共感してくれるひと、励ましを送ってくれるひとがいれば、継続もしやすいのですが、身近にいないと孤独感に心が折れそうになることも少なくありません。
そういうときは、まずコミュニケーション・スキルを高めるチャンスと考えてみましょう。
共感してくれて、励ましを送ってくれるひとは、この世の中にはたくさんいます。ただ自分が出会わなかっただけのことですが、それには「場」の問題もあります。(そういうことも、ゲンキポリタンの存在理由のひとつです。)
同じ目的を持ったひとが集まる「場」があります。そこで出会う事は難しくないように思いますが、必ずしもそうではない。
コミュニケーションのあり方によって出会うこともできるし、出会えないことにもなります。
つまり、 外的要因より、コミュニケーション・スキルの方が原因としては高い。
だからと言って、自分を批判しないでくださいね。
気づきがあれば状況は変わります。この問題は今後さらに掘り下げていきたいと思います。
自己表現意欲が高まると、適性感が高まりますので、これらのステップをクリアしながら、課題にも向き合うようにしていきます。