やりたいことが分らないという問題と、親密なつきあいをしたいけれど抵抗があるという問題は共通した課題、たとえば、自分に対して厳しすぎることはないかということがありますが、ひとまず分けて考えてみましょう。
ほんとうに、自分のやりたいことがみつかりません。
これかあれかと探し続けていろいろやっても何もしっくりこない。
長いこと、心のそこから笑ったり、泣いたりしたこともない。 |
まずやりたいことが分らないという問題についてです。
やりたいことが分らないという悩みを持つこと自体がすてきなことです。
自分への期待が働いている証しです。期待することはいいことだし大事なことだと思います。
マズローの欲求五段階説でいう自己実現欲求が高いということかも知れません。
それはすてきなことです。
自己実現欲求が高いというのは、自分への信頼の証だと思います。
しかし一方では理性的な選択として自分の現在を選んでいるのかも知れません。
本当は孤独と不安が足止めさせているのかも知れませんね。
やりたいことはいまの自分からすると飛躍しているように思えるようなことはないでしょうか?
その一方で、現在していることは、なんとなくつまらなく感じる。
その両極端の間を揺れる振り子のように感じることはありませんか?
本当は、現実的でないと思えても、やりたい願望に思い切って向かっていくのが、もっとも現実的な選択かも知れません、
現実的な選択か非現実的な選択かを決めるのは、現実的な行動によって決まるといえます。
現実的な行動とは、物事を白か黒かのような極端な判断をするのではなく、つまりすべてか無ではなく、そのどちらでもないことが普通にあるんだと考えることから始まります。
あなたが行く手をさえぎられたように感じる時や、道が見えないと思う時は、すべてか無かの姿勢にはまり込んでいないかどうかを自問自答してみてください。
すべてか無かの傾向がある場合、それと闘う一つの方法は、問題を細分化をして取り組むことです。
問題を細分化をして取り組むには、まず、結果に注目するのではなく、達成に向かって取り組んでいる自分に注目することです。
その上で、物事にはなにごともステップがあることを思い出してみましょう。
大きな目標であればあるほど一気にのぼりつめることはあり得ないことです。
目標を細分化して、小さな目標をいくつも作ってみましょう。
いましていることは次のステップの準備をしているのだと考えるとストレスは減るはずです。
マイルストーンという手法です。(マイルストーンについてはこちらを参照してください)
あなたが自分の目標を設定する時は、目標達成とその行動全般を引き受けるのは自分なのですから、その達成に向けて多種多様な独自のステップを設定するようにしましょう。
たとえばダイエットするとした場合、一気に5キロなんて考えると、なかなか達成出来ずにいやになります。
そこでヤケになってどうぜできないと自分へのコントロールを放棄する、すると瞬く間に状況は悪くなり、さらに自暴自棄になってしまう。挙げ句は自己嫌悪に陥る。
こんなことを回避するには、3ヶ月で5キロ、最初の1ヶ月で2キロ減量、それには2週間で1キロ、2ヶ月目に4キロ、3ヶ月に5キロ減量達成というようにステップをこまめに設定すればいいのです。
一つ一つのステップには小さくても価値がありますので、ステップに価値を見いだし、達成感を感じることでエネルギーを吸収し、ステップアップの原動力にしていくことです。
ステップや部分部分の評価や感動がないと、長い道のりの目標達成には、苦悩と失敗感といつもつきまとうはずです。
すると自分のやりたいことが分らなくなっていきます。
分らなくなるのはやりたいことはできないこと、やれることはやっても感動がないことになってしまうからです。
その根本的な問題として、自分の機能を台無しにしてしまう「すべてか無か」すなわち「白か黒か」という極端な発想や評価の仕方なのです。
それをする限り、自分への信頼と、不安を乗り越えることができそうにない自分への不信のはざまでどっちつかずになってしまいます。
「なにごとも思うようにならないわね」これが自然に言えたらいいわけです。
ステップ単位での目標達成にチャレンジして、価値と喜びを見いだしていくと、毎日がただ単調に過ぎてゆくだけで、あせりを感じることは激変するはずです。
次に人との親密な関係における問題。
人といると疲れてしまい、ひとりになるとほっとする。
ほんとうは、人と深くかかわってみたいと思うけど、どうしてか、できない |
というのも、注目するポイントが微妙にずれてくるからだと思うんです。気分の優れないときに人に会いたくない、約束したけど面倒くさくなってしまう。
寂しいときにはともだちは忙しい・・・・というように灰色の感じ。
自分をコントロールするように、他人をコントロールすることはできません。
つまり白か黒かのようにはならない。
もちろんコントロールしている自覚はないと思います。
むしろ実感としては逆に気をつかってばかりと感じているかもしれません。
それに、対人関係って基本的に親密になるほど、自分をさらけだすことになります。
さらけだすと傷つくことも増えます。
ですから 親密になるほど、警戒するようになることもあって自然です。
だから無意識にコントロールがキツくなる。
コントロールを手放すと、自分が傷つく機会が増えるかも知れないからです。
時には感情が不安定になるかも知れません。
しかしこの世はほとんど思うようにコントロールできないものです。
天候を考えたら一番分りやすいと思います。
だから、ひとりになったらさびしいし、だれかといたら疲れるというのが普通なんだってことです。
ここでも「なにごとも思うようにならないわね」これが自然に言えたらいいわけです。
コントロールを手放しても安全と感じ、ある種の支援を感じとるまで、コントロールを放棄しようとはしたくないものです。
ただ「すべてか無か」の決めつけをするより、現実的に見るほうが、負担が軽くて済みます。
コントロールは大変な作業の割に報われない。
コントロールは出来事を見通して行動したり、どう処理するかという問題です。
例えば、あなたに親が病気だったとします。
その親がどうであれ、あなたはその原因であったことはないし、あなたはその病気を治せない。
しかし病気をコントロールできないけれど、あなたがいかにその問題に反応し、対処するかは実際にコントロールできる。
その違いを知ることで、対人関係はずいぶん楽になります。
あなたの責任でない問題に責任を負うことはできないけれど、反応の仕方は自分で対処できるということです。
つまり背負い込むことはできないし、その必要もないけれど、あなたは自分で対処の方法を選択できる。それは悪いことでもなんでもない。
約束をして会うことができなくなったときに、相手の感情を背負いこむことはないのです。
逆の立場も同じです。
また心を開くのが怖いということがあっても、それが問題ではないことを知っておいてください。
人を信頼できないからといって、それはあなたが悪い訳でもないし、ましてや病気でもなんでもありません。
それはこれまで自己防衛機能として役立っていたはずですし、現在も役に立っているはずです。これも先のステップと同じです。
お互いに少しずつ心を開いていけばいいのです。
こんなふうに悩んでいることは気分的にウキウキする時間を奪われていることですから、つらいかも知れません。
また、この文面だけであなたをどんな人か決めつけることはできないけれど、 でもマジメに自分と格闘しているあなたはきっと素敵だと思いますよ。
小さな目標を達成するように取り組んでいくと、自分に対する感じ方も変わります。
プロセスに関心を持つようになるからです。
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